- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062126380
作品紹介・あらすじ
友だち以上の、君と見ていた夏の海とまぼろし。夏の宵、長嶋監督がくれた真っ白な贈り物。古都の冬、生体肝移植に見た夫婦の絆。二度と逢えなくとも、想い続ける人たちの物語。君が待っている、その駅はどこにあるの。夏の微笑と、祈りをのせて電車は走る。かけがえのない時間に逢える短編集。
感想・レビュー・書評
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著者のイメージは、無頼で女性にモテる。大好きな夏目雅子さん、篠ひろ子さんの旦那さん。そんな感じを持っていたので、作品は読んだことがありませんでした。今回、図書館で見つけた本の装丁が可愛らしくて読んでみました。読んでみて、優しい人なのかなあと思うようになりました。表題の作品は、大人のおとぎ話みたいで好きです。他の作品も読んでみようかなと思います。
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04年頃の短篇集。メルヘンチック、というのか、童話風の表題作は細部がデタラメで、オッサンがおセンチな気分になって適当に書き飛ばしました、という感じ。それから生体肝移植に関するものも、どこかのマニュアルを延々と丸写ししただけのような部分があって、マス目を埋めたいだけじゃないのかという気がした。ラストの下町人情ドラマ風も陳腐そのもので、ひどすぎて読むのが辛かった。
なんだか知らないが大柄な男が出てくると全部元野球選手で、女性はその男に惚れている。どれ読んでも野球、野球、野球で、興味のない人はうんざりするのではないか。いろんな考え方はあるのでしょうが、わたくしには合いませんでした、という感じ。 -
2017.08.11
以前、著者が日経新聞の土曜日版に掲載された言葉、「人は事情を抱え平然と生きている」のもとになってるような内容だった。 -
野球をモチーフにした短編集です。「この世に一人でも自分を信じてくれているもんがおるということは、その人の勇気になるものです」(P144)に同意です。「2ポンドの贈りもの」は野球を通じた”誇り”について、描かれています。悔いは必ずあるのだが、敗れても誇りがあれば大丈夫です。これが野球の誇りかもしれないと実感できる敗戦があるものです。」(P202)はいい話だと思います。
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君が待っている、その駅はどこにあるの。夏の微笑と、祈りをのせて電車は走る。かけがえのない時間に逢える短編集。
友だち以上の、君と見ていた夏の海とまぼろし。夏の宵、長嶋監督がくれた真っ白な贈り物。古都の冬、生体肝移植に見た夫婦の絆。二度と逢えなくとも、想い続ける人たちの物語。 -
大好き犬を亡くした少女と昔少女くらいの年の息子を亡くした老喫茶店主の出会いと別れを通して少女は大人になった。
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8篇の短編だがそれぞれに野球がどこかに絡んでくる。子供と犬、高校時代の友達、父娘、医者と患者、芸妓とお客、町内の厄介者と仲間たちと切ないくらい優しい、懐かしい、いとおしいと思う。
長嶋茂雄大好きの小生にとっては最後の短編「チョ-サンのカ-ネ-ション」にほろリ・・・ -
H230812
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八つの短編をつらぬく白球がある。
夏の少年。原っぱ。三角ベース。河原での石投げ。一途な思い。
野球を胸に抱えて生きている人々がいる。
そんな人達を見ていると、心に安らぎを覚える。 -
久々にこの人の本を読んだ。落ち着いた語り口に読む速度が上がらない。いい話だけど読む楽しみが薄い…