酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 372
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062127639

感想・レビュー・書評

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  • まともに中身を信じていくと、現地ではけっこう違っていることがあると言う説のある、老舗旅行ガイドそっくりの装丁に興味を引かれて読んでみました。あ、史上初の本屋大賞と直木賞ダブル受賞者でもありますね。

    まず思ったのは「この人、飲んべえ(笑)」。いやぁ、羨ましい。青森出身なんで日本酒党かと思いきや、そうではなくてビール党でしたが。

    あと、真面目に思ったのは、やっぱり作家って、頭の中にいろんなものが詰まっているんだなと。日常光景で、なぜあそこまでおもしろい事が思い付くんだ。いや、凄い。

    恩田陸、青春小説的な作品が多いですが、本人は全然違う、おもろいおばちゃんであることがよくわかりました。

  • たまにこうして手書きでちょこちょこと文章を書いていると、その簡単さ、身軽さに今更ながら驚いてしまう。もちろんぐちゃぐちゃ消したり、書き加えたり、訂正したりしてノートはどんどん汚くなっていくのだが、その思考の過程が残るので、読み返すと書いた時の気分や感情が鮮やかに蘇る。パソコンだと過程が残らないばかやか、突然データ全部が消えてしまうという恐ろしいことも起き、しかもこちらにはどうすることもできないので、今いち道具に対する健全な信頼関係がなく、機械に隷属しているという感覚があるのだ。
    パソコンで打つ世界は、どこか人ごとだ。最初から活字で読んでいるので、ジオラマを俯瞰しているような距離感がある。





    翻訳し異文化を味わうというてんで、日本人の「感情移入」と「外側に合わせる」という特質は大いにプラスに働いていると思う。






    誰かに向かって文字を綴る。それを封筒に収め、封印し、離れた場所から送る。(手紙)






    嗜好品、という存在は文化そのものだ。生きていくのには決して必要ではないけれど、必要でないからこそ必要だ、というところが。




    面白かったー!!!旅行記でありながら、思考をつらつら書いてるって感じ。これだけお酒楽しめたり、その土地に関する知識があったら楽しいよね。

  • 恩田陸が、飛行機アレルギーとは知らなかった!
    軽妙洒脱、抱腹絶倒、
    読むべし、
    笑うべし、
    そして飲むべし。

  • なかなかイギリスにつかない。おもしろい

  • なぜ千秋真一がああも飛行機を怖がっていたのかちょっとわかった気がする!
    恩田陸が飛行機苦手だとは知らなかったです。

    様々な文学の話があらゆる箇所で引き合いに出されているのも面白い。
    私はアイルランド旅行記というのも読んだことがなかったので新鮮でした。パブでフライドポテト達が洗面器サイズで出てくるのかぁ・・。

  • 飛行機大嫌いな恩田さんが、飛行機に乗ってイギリスへ!!! 旅行記です。

  • 「おいっ!アルバート!おまえ!帰れっ!(どこに)」
    アルバート機長への ののしり に最高に笑った。だから★5つ…。

  • これは楽しかった〜。
    またどこかに旅行して第二弾を書いて欲しいな♪

  • エッセイ。
    恩田さんの旅行記(読書記?)
    本当に彼女は本を沢山読んでいるなと感心してしまいます。
    この本の中で様々な本、映画、作家さんが紹介されています。なんだか本の紹介本みたいw
    その中にも旅行中の出来事、考えたこと(これから書きたい内容や書いた内容のことも!!)などなどエッセイをあまり読まない私にも楽しめた一冊☆

  • 作家がどうやって物語を生み出すのかが、少し分かった気がします。小さかった頃は、本を読むと外国にでも行っていたかのような錯覚に落ちていた事を思い出せた本でした。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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