灰色のダイエットコカコーラ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 353
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130639

感想・レビュー・書評

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  • こんなに読み進めるのが苦痛な小説ってあるんだなぁと思った。
    肉のカタマリって何回言うねん。

    無意味にグロテスク。

  • 「覇王」と「肉のカタマリ」という奇抜な語の二項対立が、帯から使われている。本書は、「覇王」を目指し、「肉のカタマリ」になることを忌避したことによる迷走の記録、というかたちをとっている。

    その主人公の迷走の内容も、露悪的かつ過剰なものである。エロは殆どないが、グロには注意が必要。

    だが大筋だけ見れば、一般的な青春小説の域を出るものではないと思う。「覇王」もそうだが、「肉のカタマリ」についてはとくに、思春期の子どもから見た”フツウの大人”という程度の定義しか与えられていないように思える。

    「特別になりたい、けどどうしたらいいか解らない」この点への共感と、露悪的な描写の過剰性への脅威、これらのバランスが本書の特徴といえるのだろうが。出版当初はともかくとして、現在では後者の、“露悪的・過剰な描写”はそれほど珍しいものではなくなってしまっている。

    その点、これらの描写に共感を持つ者でなく、かつ、こうした描写に比較的順応している私には、「ありふれた青春小説」という印象を与えるだけだった。

  • 覇王である祖父の血を引く「直系」の僕。肉のカタマリ達をバカにしながら葛藤し続け、とうとう20歳の誕生日に肉のカタマリとなって幸せをつかむ。と言うお話。覇王になるのかなぁと期待したけど結局なれずかなり残念な終わり方…。2時間位で読む位のスピード感が無いと前半はしんどいかも。

  • 装丁は好きだけど、話は好みじゃない。

  • ▼ザッツ佐藤友哉(爆笑)。ひどい。『1000の小説とバックベアード』は、この本の為の壮大な釣りだったとすら思えた。何このギラついた小説。まあ、一章ごとに書いている時期が後になっていくので、わりあい大人になったとみえて、落ち着いてはくるのだけど。▼あんまりアレなので、『アブサロム、アブサロム!』と『死の棘』と一緒にブライダルフェアに並べようかと思った。▼大人になるための小説。これも、10年後の『講談社版夏の100冊』にノミネート(独断)。『こころ』読んでるより、こっちの方が死にたくなるぞ、小学生! ▼良いお父さんマシーンには死んでもなれないと思う。何ていうか、決定的に向いてない(笑)。お父さんマシーンになりきれなかった彼がどんな小説を書くのかが今から楽しみで仕方ない。

著者プロフィール

1952年北海道釧路市生まれ。
1974年に北海道教育大学札幌分校特設美術課程卒業(美学・美術史専攻)。1976年に北海道教育庁北海道新美術館建設準備室の学芸員、翌年には北海道立近代美術館学芸員となる。1985年北海道立旭川美術館学芸課長。1990年からは北海道立近代美術館に戻り、2004年同館学芸副館長。2012年から2022年まで札幌芸術の森美術館館長を務める。この間、それぞれの美術館で数多くの北海道ゆかりの作家の個展や現代美術展を企画開催。
現在、AICA国際美術評論家連盟会員、北海道芸術学会会員、北海道美術館学芸員研究協議会会員。また旭川市中原悌二郎賞、札幌市本郷新記念札幌彫刻賞、ニセコ町有島武郎青少年公募絵画展、北海道陶芸展などの審査員を務める。

「2023年 『北の美術の箱舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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