ガール

著者 : 奥田英朗

• 講談社 (2006年1月21日発売)

感想・レビュー・書評

[chintaro0122さんの感想 · 2015年1月18日]

そうか、そうだよなあ。
女は出産という選択肢が、男よりも岐路が一つ多いんだ。

30代OL、時給換算800円。文句ある？

あるわ！！

[sakana0504さんの感想 · 2015年1月6日]

「女は生きにくいと思った。どんな道を選んでも、ちがう道があったのではと思えてくる」
この言葉が好き。
ついつい無い物ねだりで、人のことを羨んでばかり。女は20代過ぎてからは突然道ができたり、消えたり、道を選択できるからこそ不安になる。でもどの道も間違ってない。だからこそ自由。
新しい道を進むときにそっと背中を押してくれる本。

[yumisokaさんの感想 · 2014年11月10日]

「ヒロくん」は歳は違えど自分の状況にほぼぴったり当てはまるものだったので、すごく共感できた。
他の作品もとても面白くて、「本当に男の人が書いたんだろうか？」と思ったくらいリアリティ。
働く女性におすすめの本。

[あおちゃんさんの感想 · 2014年6月10日]

女の見栄やプライド、焦りや嫉妬やらをとてもうまく表現していて、でも最後にはみんな折り合いをつけて、自分はこれでいいんだとまた前に進んでいく女の人たちの短編集。共感できるところがたくさんありました。

[ひまひまひまわりさんの感想 · 2014年5月18日]

奥田さん、実は女性なんじゃないかと思うくらい、女のキモチがよくわかっておられる（笑）「ワーキング・マザー」がいちばん好きかな。いまの私の感覚にはいちばんしっくりくる。表題作「ガール」はバブルをひきずってる感じで、今の時代の感覚だとイタイ感じかな。ずーっと前に読んだときは「ヒロくん」が好きだった気がする。読む年齢によってどれが好きか変わりそうだから、また時間がたって読んでみたいな。

[びさんの感想 · 2014年5月15日]

「マンション」
「ひと回り」の２作が、
くだらない(本人にとっては必死の)
意地が描かれてておもしろかった。

私だったら、
高級マンションは買わない。

すぐ読み終わります。

[mks1203さんの感想 · 2014年3月22日]

3月22日読了。
闘争心や悔しい気持ち、嫉妬心まで主人公に同調し、あまりの展開に読むのが苦痛になるのは奥田英朗の作風なのかも。そして、我慢して読み進めた先の痛快感！！スカッとするのも彼の作風だろう。女子の共感どころ満載な楽しい本だった。

[nononnonさんの感想 · 2014年3月15日]

2014.3.2読了。
筆者が男性だと忘れて読んでいた。
シングルキャリアウーマンをうまく表現している。お金もあって自由なのに、女が故のしがらみや劣情、男社会での女の位置に苦悩する様がリアルに感じた。

[smog1982さんの感想 · 2014年3月11日]

キャリアウーマンを軸にした短編集。
色んなキャリアウーマンの心の葛藤を描いている。
さくっと読めてふ～んという感じ。

[tmsn1225さんの感想 · 2014年3月9日]

この本読んで勝手に女子の気持ちがわかったつもりになってはいけないのかな？ 男性作家なのにすごいリアルに現代女性の心情を切り取ってるんじゃないかなと思います。

著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔（下）　新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」