天山の巫女ソニン 1 黄金の燕

著者 :
  • 講談社
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感想 : 124
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062134231

感想・レビュー・書評

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  • 天山の巫女としは落ちこぼれだったかも知れないソニンだが、自分のまっすぐな心を失わずひたむきに歩むうちに理解者も増え自分の能力も開花していく・・・。読後感が心地よい良書。

  • 児童書、だけどちょこっと政治的なお話もでてくるから、小学校高学年〜って感じかなぁ。

  •  生まれたときに巫女になる能力があると見込まれて、天山で修行をしてきたソニンだったが能力が開花することなく、12歳で見込み違いとして家族のもとに返されてしまう。長いこと離れていた父母、姉とぎこちないながら徐々に家族らしく暮せるようになり、友だちもでき、村の暮らしに慣れはじめたソニンだったが、思いがけない出来事がきっかけでふたたび家を離れることになる。行先は王宮。仕える相手は口のきけない王子。そしてさらにもっと思いもよらない事件にまきこまれていく。
     著者の人として大切にしたい「よきもの」を伝えようとするメッセージが読み手にわかりやすい良書。

  • 巫女に見込まれ天山で十二年間修行していたものの“見込み違い”だったと家族の元に戻されたソニン。家族や友人と馴染みはじめた矢先、城に召されることに――。

    目まぐるしく変わってゆく立場に振り回されながらも、天山で学んだ事を忘れずイウォル王子の為に一生懸命頑張るソニンが健気で格好いい。

    十二年も離れていた娘に愛情を注ぐソニンの家族は良い人達だな。ソニンの家を守ろうとしていたミンや、迷惑をかける家族もいないからとソニンを助けるイルギも。

    レンヒもある意味可哀想な人だけど、結局は自業自得なんだよなぁ。別の道もあったんだから。

    (似)
    「彩雲国物語」雪乃紗衣

  • 守り人シリーズの、スケールがちっちゃくなったかんじだった。
    ソニンがいい子だし、感情移入しながらすいすい読める。

  • 世界観がとても素敵です!
    何度も読んでもおもしろいです

    買いたいと思ってるんですが文庫版ないんですよね・・・

  • 巫女は、山の上で「夢見」(遠くに意識を運んで夢を見るようなもの。予知とは違うらしい)を仕事としている。赤ちゃんの頃、巫女の素質があるとして連れて来られ、12年を過ごすが、巫女としての見込みなしと下界の親元へ返されたソニン。両親や姉は貧しいが心優しい家族で、ソニン自身もひねくれたりせず、常に謙虚で自分のベストを周りの人達に尽くそうとする姿が良い。落ちこぼれとして物語は始まるが、心の素直さ、優しさから次第に自分の能力を開花させていく。読みやすく、高学年にお薦め。

  • 久々読んだファンタジー。
    落ちこぼれ巫女ソニンの成長と純粋さに惹かれて読み進めてます。
    ファンタジー、中国もの、女の子の成長、少し恋愛要素ありって感じなのでいろんな側面から読めそうです。

  • 久々におもしろいファンタジー読んだー、と満足の一冊。
    2巻も早く読みたい。

  • シリーズ全5巻と外伝読了。

     ‘夢見‘の力を持つとして人里を離れた天山で巫女としての修行をするが、巫女の能力がないとして下山した主人公のソニン。
    一度は家族のもとへ戻るのだが、ある出来事をきっかけに沙維の国の末の王子・イウォル王子の侍女となる。
     巫女として育ったために、普通の人が持つ‘欲‘や‘悩み‘を理解できなかったソニンだが、巻を追うごとに生き生きと成長していく。また、偏見や先入観に囚われず、誰にでも正直に接し、自分の心ともまっすぐに向き合うソニンに、周囲の登場人物と同じように読者も惹きつけられる。
     主人公のソニンだけでなく隣接する巨山、江南と、ソニンが住む沙維という3国の王子、王女たちの悩みや葛藤が丁寧に描かれていて、むしろこの3人が本当の主役かも。というか、読者が共感を覚えるのはこの3人のほうなのかも。
     朝鮮半島をモデルにしてるんだろう国やその国民性の違いなんかも細かく描かれている。しっかりした設定で物語が進むし、人物描写が丁寧だと思う。
     文章もやさしくて、子どもに手渡しやすい一冊。
     装丁も白にシルバーがおしゃれな感じ(^^)
     

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作(講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』(ポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)、『星天の兄弟』(東京創元社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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