- Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062134552
感想・レビュー・書評
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初☆北方謙三さんの作品
水滸伝のような長く続く作品を読む前に、一冊で終わる作品をまず読んでみたくて選んだ一冊
思いのほか読みやすかったカナ
勝手に歴史物のイメージをはっつけてた北方謙三さん
こういうのも書かれてたんだーという新しい発見でした
そして、内容もどんどん先が気になる感じで、サクサク最後まで読んじゃった
他の作品にも挑戦したいなぁと思った一冊でした★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
男を替えながら、その男の仕事を伸ばしていく。そしてその男を死に至らせる聖子。それを支える?ハードボイルドね弁護士の風間。
久しぶりの北方謙三。なさそでありそう。ありそでなさそうな物語。 -
北方謙三らしいエロさがスゴいな。他の北方とはちょっと違うかな。僕はこの作品好きですw
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借本。
エロす!(笑)
官能ハードボイルドとなんとなく知って借りたけど、ここまでとは。
久しぶりに著者の本を読んだけど、衝撃的すぎた。
でも、興味深い内容だったのでほとんど一気読み。面白かった。 -
エロいな!
・・・という感想もどうか。情事について隠すことなどない北方さんだけれども、どこまでするんだ、SMか、という・・・やはり魔性の女聖子のせいか。
主人公は風間という弁護士だと思うけれども、魔性の女聖子の人生にまきこまれた男たちの話、と言えぬでもない。
北方さんにしては珍しく視点が移動するし、聖子に近づいた男は普通には終わらない。
映画監督にしろ、洋食屋シェフにしろ。
聖子がどこまでも受け入れる女だからか。地味な印象で、取り立てて美人というわけでもないのに、視線が合うとはっとさせられる。
そしてその身体に夢中だ。どこまでも許しながら、後始末までしてくれる女・・・魔性の女。
惚れた相手にはとことんつくすのが聖子。それが魔性の所以?
意外な才能を発揮して大金を稼ぐのだけど、億単位の金を惚れた、という理由でぽんと男に使えてしまう聖子。計画性がないわりに、それが相手にとってうまく成功するきっかけになるのだから、聖子の儲ける勘がすごいのかもしれない。
風間は弁護士という職からか、冷静に客観的に聖子を見るけれども、冷静に自分をも判断しながら、やはり崩れていっている。
自分の行動を冷静に判断しているようで、はたから見れば十分崩れているようにしか見えない。
ついには、男を狂わせる聖子と心中してしまおう、とまで考える始末だ。
それを救ってくれたのが風間の戦友冬美だ。
冬美は自分でも不動産業を営むくらい力もある女で、聖子と風間を知りあうきっかけをつくるのだけど、冬美も聖子に巻き込まれて流れに乗るまま稼ぐのだけど、あるときそれが怖いと感じる。なんの力もなさそうな聖子が作り出すものが大きすぎて、聖子が怖いと思うのだ。
しかし事件に巻き込まれて冬美は刺され、どうにか生還したとき、ふっきれたように聖子から離れることを決める。
そのあたりが強い女だと思う。冬美は。
人間の当り前の感情を持ち、揺れ、そして立ち直る冬美は一番強いと思う。
病院で意識を取り戻した風間の傍にいたのは冬美だ。
聖子は二時間前に目を覚ましすでに消えていた。
風間の傍に残ったのは、戦友だけだった。
冬美に感謝しろ風間! 冬美に乾杯☆ -
風間と冬子。あやしげ聖子。静かな暴力と風間の物事を見通す力。聖子の男関係。聖子の一人称がなく実態がぼんやりしていてあやしげ。相当したたかなのか偶然なのか。おもしろかった。2008.4.23
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もう何年ぶりだろうか、北方氏の作品を読んだのは。
大学時代、ハードボイルドな大人の世界にあこがれて読んだ時以来かも知れない。
一人の女性が事業で成功していく。でも、その女性と関係を結んだ男性は、あるいは関係を求める男性を狂わせていく。
こんなハードボイルドな男性になることなく人生が過ぎていく・・・・