- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062134927
感想・レビュー・書評
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大崎さんと和さんの子供の名前、なかなか出てこなかったけれど、最後にありました。やっぱりね。茂樹君にしたんだね。「聖の青春」以来の、いや「ドナウよ、静かに流れよ」もそうか、久々のノンフィクション。テレビマンユニオンの萩元さんの話ももちろんよかったけれど、茂樹君の優しさには心を打たれました。こうして、いろいろな人の心の中で生き続けていくんだね。
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著者と妻が巡り合った病床の少年との交流を描いた私小説。少年の心の綺麗さに感動。他3編は主観に依り過ぎに思う。
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ノンフィクションはさほど読む方ではありませんがこれはいい。奇跡って本当にあるんですね。言葉の一つひとつが全身に刺さってくるような感じを受けました。
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「優しい子よ」と「誕生」がよかった。ノンフィクションということにさらに心に残る作品でした。
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この本のこと、なんにも知らずに偽善っぽい話かしらー泣きを要求されるのかしらーなんて思いつつも手を伸ばした私はえらい。そしてごめんなさい大崎善生。たいへん失礼しました。
私小説とノンフィクションの区別がつかない私は、それでも著者が「私小説」というから小説のつもりで読んだ。本当のことでも文字になったらそれはフィクション、みたいなことを誰かが言ってたっけ。書く事によって、客観的になるのは、自分のためかなあ。こんな奇跡のような話、小説のような話は小説として書いて、でも本当にあったんだよ!みたいなこと?
自分の暮らしも誰かから見たら小説のようかなあ。日々ドラマ。お話を紡いで生活してる。フィクションの話だって、その中で登場人物たちは生きていて、日々を重ねてて、だからフィクションでもどこかの誰かに当てはまるかもしれなくて、
みたいなことをとりとめもなく考えてた。
人と出会うことって、実は奇跡的ということを感じる。1話目がよかった。 -
本当に泣きました
病魔と戦う少年 自分自身が体中を襲う痛みと戦いながらも 他人の怪我の心配を・・・今ある命を大切に精一杯生きようと思いました
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表題作にしばらくぶりに感動。不治の病におかされた少年が、著者の妻に宛てたファンレター(妻は将棋士)。「泣けます」という帯がついてなくて、本当によかったと思う。
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きっといい作品なんだろうけど、
期待が大きすぎたらしい。 -
大崎善生の私小説。
彼が出会い大きな影響を受けた人物について書かれている。
表題作の『優しい子よ』は、彼の妻の元に寄せられた、不治の病に冒された少年からのファンレター。その彼の優しい慈しみの心に彼と彼の妻が生きる意味を考える話。
ずーっと泣き続けた。ここまで心が温かくなる話は東京タワー以来かもしれない。すごかった。
大崎善生の周囲にある物事を通して、作者の考え、視点が分かる本だった。 -
<font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062134926/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062134926.01._SCMZZZZZZZ_V64193302_.jpg" border="0" alt="優しい子よ"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4062134926/yorimichikan-22" target="_blank"> 優しい子よ</a><br>大崎 善生 (2006/07/01)<br>講談社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062134926/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
<blockquote><p><strong>少年の強い祈りが“奇跡の三ヵ月”を生んだ。他人の幸せを願いながら逝った少年との交流を描く、感動の私小説。少年との出会いから始まり、ひとつの命の誕生で終わる、実話をもとに描く感涙の作品集。</strong></p></blockquote>
フィクションともノンフィクションとも違う、「私小説」でしか書けない確かな手触りを感じさせられる一冊だった。
亡くなった人のことを、生きているものがいつまでも憶えていて 懐かしんだり、親しい人とその人のことを語り合ったりすることで、亡くなった人はその時間に生きていられるのだと 胸を打たれる思いだった。
そして、運命の出会いとも言える人たちの死の物語を 悲しいままで終わらせずに 誕生の物語へとつないだ著者の胸には、しっかりと彼らの想いが根を張っているのだろう。</font>