山本容子のジャズ絵本 Jazzing

著者 : 山本容子

• 講談社 (2006年10月4日発売)

作品紹介・あらすじ

20世紀に生まれた綺羅星のような名曲に、山本容子が絵と文で新たな命を吹き込んだ。音楽を聴いていると自然と体が揺れてくる、そんな気分をお伝えします。

感想・レビュー・書評

[5552さんの感想 · 2021年11月9日]

フォローしている方のレビューを拝見して、どうしても読んで聴きたくなったので中古で購入。
ＣＤは付いてなかったから、無料音楽配信サービスでプレイリストを作って聴きながら読みました。
すごく贅沢で幸福な時間でした。
山本容子さんの銅版画は元々好きだったのだけれど、その緻密さとお洒落さとユーモアにうっとり。外国の方の絵みたいですよね。
この本の銅版画の世界では星も、花も、雨も、枯れ葉も、ワイングラスさえも音符となり、英語の歌詞とともに楽しげに踊っています。
ジャズに全く詳しくない私でも知っている『フライミートゥーザムーン』や『雨に濡れても』『雨に歌えば』『ムーンリバー』。
思わず体を揺らしたくなる『シングシングシング』。
『アンフォゲッタブル』では山本さんと１８年間暮らした犬のルーカスへの慕情とも言える感情を感じるエッセイと銅版画を描かれています。
一緒に暮らした動物に対する愛情って、人と同じか、それ以上ですよね…。

[yyさん · 2021/11/20]

5552さん

こんにちは。
少し前に5552さんのレビューを読ませていただいてから、この本のことがず～っと気になっていました。
CD付きで図書館にあるのを知って、さっそく借りてきました。
3日前に借りてきてから、毎晩、絵本を広げながらの贅沢な時間を愉しんでいます。
5552さん、ありがとうございます。

[5552さん · 2021/11/21]

yyさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。
図書館にＣＤ付きのがあったとのこと。
良かったです！
なかなか味わえない贅沢な時間を過ごせる本ですよね。
子守唄バージョンもあるそうで、そちらも気になっています。
レビュー書いた甲斐がありました！

[goya626さんの感想 · 2021年3月13日]

ジャズのスタンダード２４曲に、山本容子さんのカラフルで洒脱で素敵な銅版画と容子さんの思いのたけの文章がつけられていて、なかなか贅沢な美術書だ。CDもついている。聴きながら絵を眺め、文を読むと心弾む。まあでも、読んでしまうとさらさらと流れていってしまって忘れちゃうけどね。

[goya626さん · 2021/12/05]

Macomi55さん
銅版画で、ちょっと歪んだ感じがいいんですよねえ。エッセイもいけてます。

[Macomi55さん · 2021/12/05]

goya626さん
　版画という技法はいいですね。絵画のように線や色に自由が効かなくて、制限された中での表現だから味があるように思います。自分では全然描けない私のいっちょ前な意見ですが。

[goya626さん · 2021/12/05]

Macomi55さん
版画については、おしゃる通りだと思います。木版画と銅版画でも味わいが違いますね。

[yyさんの感想 · 2021年11月20日]

街がイチョウ並木で黄色に染まり、音楽や絵に触れたくなる季節。
そんな時期にぴったりの大人の絵本。
ジャズが24曲収められたCD付きの絵本って、斬新です。
この本の存在を知ったのは、このブクログでした。
またまた、ブクログっていいなぁと、しみじみ思いました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
左のページは、山本容子さんの 味わい深い素敵な作品。
絵であり、楽譜であり、どう見てもやっぱり絵です。
そして右ページ。
それぞれの曲にまつわる山本容子さんの文も楽しいのです。
例えば、“Unforgettable” の「忘れられないあなた」
人ではなく一番長くそばにいた愛犬だったなんて、なるほど…です。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
曲は、作曲家の谷川賢作さんプロデュースのオリジナル版。
日本人アーティストによる歌や楽器のアレンジが新鮮でした。
”Lullaby of Birdland” は、シンプルなアレンジで、
大好きなウッドベースが心に沁みました。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
図書館の貸出期間は、他に予約がなければ最長で一か月。
期限いっぱい借りたまま、楽しんじゃおうかな。

[松子さん · 2021/12/20]

初めまして。
yyさんの感想が素敵で、
また本棚も素敵な本や大好きな小説が沢山あり思わずフォローしてしまいました！(^^)
『山本容子さんジャズ絵本』
yyさんの本棚をのぞかせて頂いて
こんな素敵な本があるんだとビックリしました！ジャズ初心者ですが音楽大好きです♫
いつか探しに行きたいと思います！

[yyさん · 2021/12/20]

松子さん、

コメントありがとうございます。嬉しいです。
実は、松子さんがakodamさんにコメントをされているのを読んで、本棚を見せていただきました。
レビューが素敵！と思ってアクセスさせていただきました。
このジャズの絵本も、このブクログのレビューで知りました。

ブクログって、こんな風に繋がっていけて楽しいです。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

[松子さん · 2021/12/20]

私がドキドキしながら送ったakodamさんへの
初コメントを見てyyさんが本棚へ興味を持って下さったとのお話、びっくり嬉しかったです(^^)
これはakodamさんが取り持ってくれた
ご縁ですね！大切にします。
私もyyさんと繋がれて嬉しいです。
これからどうぞお願い致します♪

[lttrsさんの感想 · 2013年12月13日]

◆山本容子ファンとJAZZ初心者に素敵な絵本♪　24の名曲１曲ごとに贅沢な銅版画とエッセイが添えられています。チャップリンやヘップバーンのcuteなこと！　イヌのルーカスがたっぷり登場するのもうれしい♡
◆音楽プロデュースは、谷川俊太郎氏のご子息・谷川賢作氏。様々なアーティスト・演奏形態で構成されているので、好みのものもあればそうでないものも。イージーリスニングくらいの期待感で聴くのがよいかも。
◆ＣＤを聴きながら大きなこの絵本をめくっていると、昔ＬＰ盤をジャケットから取り出してライナーノーツを読みながらレコード聴いていたな、なんて懐かしく思い出す。あ～、レコード聴きたいな。洋画も見たくなる(笑)
◆Fly Me To The Moon◆Nature Boy◆Sentimental Journey◆Lullaby of Birdland◆Smile◆My Funny Valentine◆The Sound of Silence◆Mona Lisa◆Unforgettable◆Raindorops Keep Fallin'on My Head◆Theme From New York,New York◆Moon River◆September Song◆Charade◆Autumn Leaves◆You'd Be So Nice To Come Home To◆Stardust◆When You Wish Upon A Star◆Sing,Sing,Sing◆Everybody Loves Somebody◆Georgia on My Mind◆Singin' in The Rain◆Sunny◆Summertime
◆ハーモニカで演奏されたセンチメンタル・ジャーニーがお気に入り♪
【2013/11/27】

[dailyharperさんの感想 · 2012年4月16日]

ジャズのスタンダードナンバー1曲につき、1枚の絵とエッセイ。しかも、谷川賢作さんプロデュースのCDもついてる！大人の絵本。

[猫丸(nyancomaru)さん · 2012/10/17]

｢1枚の絵とエッセイ｣
つい口ずさんじゃう一冊です。

[bokemaruさんの感想 · 2011年2月7日]

大好きな山本容子さん！
CD付きでこんな画集、なんて贅沢なんでしょう。
音楽を聞きつつ、画を眺めつつ、彼女のエッセイを読む。
至福です。

[mymarronさんの感想 · 2010年5月16日]

｢おこちゃん、｣｢犬のルーカス｣など山本容子の絵本は大好き！
版画も楽しいが文章も、また、良い。
Jazzingの絵には山本容子の愛犬だったルーカスの面影が色濃く反映されており、同じく愛犬が元迷い犬だった私にとってはとても心動かされる作品になっている。
とくにUnforgettableルーカスのシルエット。どれほど彼女がルーカスを愛していたのか、痛いほどわかる気がする。
ふくやま美術館で観た”Everybody loves Somebody" 。
右下の女性に抱かれる犬の前足と表情に一目ぼれして、山本容子版画のコレクションが、また一枚増えた。

[Marronさん · 2010/06/16]

最近ビジネス書に偏っているので、いつもと違った刺激が得られてとても良い（読書というよりもむしろ）体験が出来ました。スタンダードの歌詞って意外と難解でなくわかりやすくて、エッセーと絵本中の歌詞を読み比べるのも心に染みました。

[enjhdさんの感想 · 2009年1月29日]

思いを言語に翻訳して伝えるのが難しいように、
概念を形態に翻訳して建築にするのが難しいように、
音楽を絵画に翻訳するのもきっと難しい。

共感覚。
絵とジャズの間で身体を揺らす。
視覚と聴覚が手をつないだと感じるとき。
時々こうして五感を解放することはとてつもなく贅沢だなあと感じます。
ひつようなこと。

[マカさんの感想 · 2007年8月31日]

表紙に容子さんの大好きなルーカスが・・。

大人の絵本です。
ジャズ好きな人にプレゼントもいいかもしれない。ＣＤ付きで、容子さんの明るい、音楽に合わせたイラストと、エッセイで、ゆっくり過ごしたい夜にはピッタリ！

[Marronさんの感想 · 2010年6月16日]

この本は多忙の合間にスキマ時間を見つけて読む本ではない。事実僕も２，３曲づつ読み進めてても全然ピンと来なかった。でも１時間強本当にリラックスできる環境を作って読むと、音楽とエッセイと絵と歌詞が渾然一体となって、魔法がかかったように陶然とこの本の世界に入り込んでしまった。
ＣＤは本のために録音されたもので、それなりに良かったけど、オリジナルでも聴いてみたい。

著者プロフィール

銅版画家。1952年生まれ。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で軽快洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。絵画に音楽や詩を融合させるジャンルを超えたコラボレーションを展開して数多くの書籍の装幀、挿画を手がける。ライフワークのひとつとして、医療現場の環境への提言である〈アート・イン・ホスピタル〉にも取り組むなど、幅広い分野で精力的に創作活動を展開している。

「2022年 『山猫画句帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」