- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062140720
感想・レビュー・書評
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読みやすかったけど、あまり心にひっかかることもなく、さらっと流れていってしまった。高野和明さんの作品は私にとって傑作かそうでないか両極端に分かれてしまう。根底に感じる人への熱い思いは変わらないけれど。不思議な作家さんです。
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他人の未来を予知する能力を持った山葉圭史。
連作短編になっていますが、彼の登場は控えめで、あくまでも脇役といった立場になっています。
タイトルと装丁からサスペンスミステリーなのかと思っていたら、いい意味で裏切られました。
表題作と「3時間後に僕は死ぬ」以外は未来の予知に縛られた話ではなかったし、すごく素敵な話が詰まった一冊でした。
どの話も無限の可能性を秘めた未来を予感させ、とてもじんわりくる読後感でした。
しかし改めて高野和明さんの作者としての力量を感じました。私にとって「13階段」「ジェノサイド」に続く3作品目でしたが、この人何でも書けるんだな〜という印象です。しかもどのジャンルも安定感があって安心して読めます。
これからも追いかけたい作家さんですね。 -
この作者の小説を『ジェノサイド』、『13階段』と読んだため、その比較で言うと、ギミックの数や小説の熱量が違う、淡白な仕上がりで味気ない。登場人物の予知能力をキーに綴られるために、構成がその仕掛け頼りになり、広がらない。また、短編集でのミステリーは、短かなストーリーの短かな仕掛け、登場人物も少なくならざるを得ず、複雑な構成に向いていないのかも知れない。だからだろうか、一言で表すなら、作者の才能に対して、作品が物足りない。
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短編集。表題作は未来を予知できる青年に死ぬことを告げられた女性のお話。なんとなく最後は予想がつく感じ。それだけだとありがちな話だけど、最後の最後にもう一捻りあったのが良かった。
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13階段を読んでいたのでミステリー系かと思いきや、ファンタジー系も入っている作品。作品の幅が広いな-と驚きました。
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おもしろかった!
ハードカバー約300ページを一気読み。連作集だけど、最初の方はあまりおもしろくないんだけど、後半2作はとても良い。ダンサーの話は既読なんだが、それでもおもしろい。久しぶりの満足感。