- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062141253
感想・レビュー・書評
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カップルで仲良く暮らすうえでの、女子のリアルな胸の内。
日常のなんでもないひとコマからじわりじわりと教訓めいた洞察がうかがえて興味深いです。
相手のおふざけに乗っかってご機嫌をとる、芝居っけを交えつつだましだまし保たせる、などなど。
女子の側からは、おふざけに乗ってあげて相手を甘やかしてあげているつもりでいても、相手にしてみれば、本当に言いたいことを言わずにいて実はだましだまし甘やかしてあげていたのだというのが見えたとき、衝激が走りました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「つなぎ」っぽい。やっぱムショ生活はつまらんね〜
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やってくれるかなぁと期待していたベースケはとくになくまだかなぁまだかなぁと読み進めていただけにちょっと残念であります!
籠の鳥になってしまい、徐々にさめて白けていく。今までわろてたことがまったくわらわれへん、わかります。 -
この小説が書かれたのは昭和51年。すると、1976年が舞台か…。
女性の立場がまだまだ低く、貞操が問われた時代。
現代にあてはめてみると、主人公の夫はとんでもないDVストーカー男。
田辺先生の文体が軽くて、かつ品があるから、悲惨な感じを受けにくいけど、これはそうとうな話ですよ。
この小説の前作「言い寄る」でも思ったけど、主人公の乃里子は、浮気がばれて、恋人剛にめちゃめちゃ暴力受けてたのに、意外と彼女がそれを容認してたのに、衝撃を受けた。
乃里子は当時としてはそうとう進んでる女性として描かれてたのに、それでもなお。
その暴力男と、今作では結婚してたことにびっくり。
男の暴力が容認されていた時代の物語だなあ。
それに、剛は浮気三昧なのに、男はよくって女は駄目って、どうどうと書かれてあるんだもの。
いくら財閥の息子だからってさあ…。
時代性を感じてしまいました。
そういう女性差別的なものに一石を投じる意味でも、田辺先生は、乃里子を離婚させちゃったんだろうなあ。
でも、こういうカップルって、現代にもいくらでもいる。平成の世になっても、DV男は幅をきかせてる。ホント、許せない。 -
主人公の人は、さばさばした性格で、とてもさっぱりしていて気持ちがよかった。自分は何を望んでいるのか、どの程度の犠牲の上にそれは成り立っているのか、しっかりと自分で見極め、理解して生活を送っているのが、安定感があってすっきりしていた。
本の内容が、主人公と旦那さんの生活、お金持ちの旦那さんの家族の人物関係の描写、主人公が私的にかかわっている男の人の話でほぼ終始していて、それがくるくると繰り返されてばかりなので、途中で飽きてしまった。
またもう一度読み返そうとは、今は思えない。読了は断念です。 -
7/27読み終わり。
剛との結婚生活が書かれたお話。
読み終わって、別に心に何か残る訳じゃないけど一気に読めた。
私なら剛の様なワガママボンボンは3年も我慢出来ないなぁ。 -
美々以外に女ともだちがいないから、
ともだち感覚で
相談したり頼ったりしたい気持ちから
中杉さんに近づいているところもあるように感じた -
剛の豪華なマンションについに陥落した乃理子は
中谷家の親戚づきあいに辟易しながらも
浮気もせずに楽しく暮らしていた。
五郎へのときめきも、啓たち絵画仲間とのつきあいも
剛と結婚してからはすっかり遠くなった。
しかし中杉氏と結婚生活はだましだまし送るものだと話してから
どうも剛に付き合うのに疲れてしまう。
装丁:大久保伸子
仕事に恋に奔放に生きる女だった乃理子が
剛と結婚することで一時的にですが家庭に入ります。
剛が外に出ることをよしとしないので
それまでの創作の友達とはどんどん疎遠になりますが
なんとか納得できていた乃理子。
しかし気楽な二人暮らしから一転して
剛の家族と同居することになったときに
乃理子の不満は抑えきれないものとなります。
三部作の真ん中なので少しなかだるみな感じでしょうか。
最終作が楽しみです。 -
あのねぇ。読み進めるとだんだんいらいらしてくる。なんでってほんっと剛がむり!笑
でもこのひとの話だから読めたんだとおもう。続きものってのもあるけど←
それにしてもあの性格を理解したうえで結婚か…うぅんいつかわかるのかなぁ