沈底魚

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 373
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062142342

感想・レビュー・書評

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  • ホラー作家さんと思っていたので、公安やらスパイやらの内容で途中、何度も挫折しそうになった。

  • 一体誰が「モグラ」なのか、一癖ある人物が次々登場。読み手の猜疑心を煽り続ける。国家の騙し合いに唸った1冊。面白かった!

  • 第53回の江戸川乱歩賞を受賞した作品であった。
    初めて読んだ曽根氏の作品であるが、最後まで飽きることなく一気に読むことが出来た。
    作品内における刑事たちの表現も確かなもので良かった。
    ひとつ感じたのは、中国等ではなく、国内の話であればよりわかりやすく、良かったのではないかと?思った。(相手が中国でなければ話の展開ができないかも知れないが・・・・)
    しかし、現在の社会情勢を十分ふまえた十分に内容のある、読みごたえのある作品であった。

  • 普通でした。著者の受賞の言葉が一番興味を持って読めた。

  • ちょっと複雑過ぎじゃない?と思いながらも、一気に読めた。

  • 展開が目まぐるしく変わっていく。
    日中、さらには米の思惑も絡み、事件の複雑さは増す一方。
    が、文章が巧く書いてあるのか、さくさく読み進める事ができた。

    この手の小説にありがちな、誰が敵だとか、味方だとか言うものは捨て去った方がいいかもしれない。そんなものは、この小説ではあまり意味が無いと思う。

  • 2019/05/10 35読了

  • 1

  • スパイ物でありがちな、二重・三重スパイのスパイラルにハマってしまってる。


  • 曽根圭介デビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。同氏については『鼻』や『熱帯夜』など奇怪で不条理なホラー作品のイメージでしたが、良い意味で裏切られました。

    錯綜する情報、二転三転する事件の行方、国家間で渦巻く権謀術数、警察内部の軋轢。様々な事情と思惑が重なり、先の読めない物語は読み応え充分です。

    あえて難を言えば、一人称で語るより三人称で複数の登場人物の視点を描けば、それぞれの心理や葛藤が浮き彫りになって、より立体的な人間模様になったかも。五味、若林、凸井など際立ったキャラクターがいるのだから勿体ないです。

    映画『バンテージ・ポイント』なんかがそうですが、物語後半になるにつれて、より真相に近い人物の視点に移っていくようにすれば、他の方の感想にあるような“読者おいてけぼり感”も減るような気がしました。

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著者プロフィール

1967年、静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。漫画喫茶の店長などを経て執筆活動を開始。2007年「鼻」で日本ホラー小説大賞短編賞、同年『沈底魚』で江戸川乱歩賞を受賞。09年「熱帯夜」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2011年『藁にもすがる獣たち』で第2回山田風太郎賞の最終候補作となる。トリックの効いた異色の作風で注目されている。

「2017年 『暗殺競売』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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