誰かが手を、握っているような気がしてならない

著者 :
  • 講談社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062145558

感想・レビュー・書評

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  • 多分だれしもアタマの中では無意識に思考が絶え間なく流れていて、それを更に他者へ次から次へとリレーしてそれを物語にしたような本。絶え間ない流れだから、章は一切存在せず、ただ流れに任せて読み切る感じ。でも中に、自分の中に、漠然とあった概念と通じるものがあったり。

  • 自分と他人と世界の境目が曖昧になる。スライドしてゆく思考。もはや神が誰なのかわからない。めくるめく、閉じた世界。いつまでも読んでいたい。

    「私は言葉に囚われた時点で、すでにもう神ではないのではないか。」
    言葉の限界。

  • 神の声が聴こえる娘と、その家族を描く著者初の長編小説。

  • 「私」と「わたし」と「僕」。
    一人称がごたごた出てきます。
    …面白い!!!!!
    そして、「神」は一体誰なのか。
    …面白い!!!!!

  • 分節化しなかったのは、思想と手法がクロスした結果の現象。

  • うーん・・・・いまいち。

  • 私は全能であっても、言葉はそうではないのだ。
    あれ?ごめん、つまんなかった?

    ううん、神様のいってることなんとなくわかる気がするよ。

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著者プロフィール

1977年生まれ。劇作家、演出家、俳優、小説家。和光大学人文学部文学科在学中に劇団「五反田団」を旗揚げ。2005年『愛でもない青春でもない旅立たない』(講談社)で小説家デビュー。同作が野間文芸新人賞候補となる。2006年、『恋愛の解体と北区の滅亡』(講談社)が野間文芸新人賞、三島由紀夫賞候補、2007年、『グレート生活アドベンチャー』(新潮社)が芥川賞候補に。2008年には、戯曲「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞受賞。同年、『誰かが手を、握っているような気がしてならない』(講談社)で三島由紀夫賞候補。『夏の水の半魚人』(扶桑社)で第22回三島賞。その他の著書に、『逆に14歳』(新潮社)などがある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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