- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062153805
作品紹介・あらすじ
「しばらく見ないと体がうずく国、イタリア。
その熱き気持ちは、まぎれもなく恋なのである」(まえがきより)
イタリア語通訳歴40年、イタリア恋わずらい歴40年の著者が、200カ所以上の各地を旅した経験を凝縮した記録アルバム50冊をもとに、悲喜こもごものエピソードを綴った珠玉のエッセイ集。
「ローマっ子だけが知る秘蔵の穴場」、「あわや、ミセス・ユニヴァース日本代表!?のミラノ」、「ボローニャ美人の仰天得意ワザ」、「フィレンツェの青く苦い恋」、「シチリアでの僧院の怪異」……おなじみの観光都市も、ひとたび“シモネタの女王”の筆にかかると、人間模様あざやかに、魅力あふれる大舞台へと変身します。
「一人でも多くの老若男女に、イタリアに恋してほしい!」と願う著者による初の紀行エッセイとなる本書は、イタリア未訪問の方にも、リピーターの方にも大満足の一冊となるでしょう。
さあ、シモネッタと手をたずさえ、欲望という名の翼に乗って、本能全開、恍惚の国へと飛び立ちませんか。ページをめくれば最後、あと戻りはできません!
【掲載地】
ローマ/ミラノ/ボローニャ/ルガーノ/ナポリ/ヴェネツィア/ヴェネト地方・ブレンタ運河/
フィレンツェ/シチリア/マテーラ/ペルージャ
感想・レビュー・書評
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30年越しの課題のゲーテの「イタリア紀行」がようやくナポリに入った。イタリア紀行完読するまでイタリアにいかないと誓っていたが、そろそろいかないと寿命がアウトかも、と思い始めた。イタリアは凝り始めると底なしだし、だったらいっそローマとナポリその周辺で良いや、と思ってガイドブック探している、いまここ。
で、あれほどローマに執着していたゲーテが、ナポリにくらべたらローマなんて、と言い出したのでナポリとシチリアだけ巡る旅はないかなあと考えているところ。ないだろうなあ。やっぱり、て全然本の感想じゃない。しかも他の本の話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イタリアに幾度となく訪れた通訳の方による紀行文。自分とはあまり合わなかったけど、イタリアに生きる人々の様子がよく伝わってきた。シチリアに行きたくなった。
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このイタリア紀行のいいところは主人公がイタリア人であること。
シモネッタだけあって多くの下ネタとともに話が進むが、不快感がないのは著者本人の関わりが書かれていないからだと思う。
少し前のイタリア、私もこんな風に中国を旅したことを思い出す。騙されもしたし、優しくもされた。旅の面白さが描かれる本を片手に熟年留学に想いを馳せる。 -
豪華な5つ星ホテルや美味しそうな料理にワイン…よりも、いろんな意味でしたたかで、でも憎めないイタリアの人々が印象に残ります(悪い意味ではなくて)。しかしまあ、幽霊になってまで女性を口説きますかと思いつつ、そんな幽霊に無視されてしまうと、凹んでしまうんだろうなあと思います。
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旅のシロウトの方々が、シロウトであるがゆえに、いろんな面白い体験をする、という旅行記も好きですが、この本はその真逆にあります。 イタリアのことをよくご存じで、イタリア人にもイタリア語にも深くかかわっている著者の方を、それでも毎回びっくりさせるようなイタリアという国に、あらためて魅力を感じました。
短いながらもこの国に住んでみて、「まさか」「そんな」と思ったもろもろの出来事が、ここではごく当然のこととしてつづられています。 滞在前にこの本に出会えていたら。。。と少々残念です。
「シモネッタのデカメロン」同様、電車の中で堂々と読むには気恥ずかしい内容もありますが、それも含めて、イタリアという国なのですね。