私とは何か さて死んだのは誰なのか

著者 :
制作 : NPO法人わたくし、つまりNobody 
  • 講談社
4.14
  • (29)
  • (31)
  • (15)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 310
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062154192

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この著者が「徹底的に考える」ことをひたすら求めるという姿勢の中で、「ソフィーの世界」のように「哲学」を分かり易く説明するということが如何に無意味であるかという説明は非常に納得がいく話である。このような著者が大のイヌ好きで、「イヌの嫌いな人は嫌い」ということを力説するところに、非常に人間味を感じた。自分は日本に生まれたが日本人ではない!との論理も頷けた。子どもの頃から作文が好きだっという著者の小学校6年の時の短編作品「空を飛べたら」が最後に掲載されている。素晴らしい子ども向けの童話だ!びっくり!この時からこの人の美しい文章と深く考える姿勢が顕われている。

  • 池田さんの生前の寄稿を集めて再編集したもの。池田さんらしく、「私」にこだわった内容になっている。
    国家でなく、日本人でなく、社会でなく、自分はどうなのか、周りに流されずに考えて続けていけるか?今一度、自分の心に問いかけてみた。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池田晶子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×