ユリエルとグレン (3) 光と闇の行方

著者 :
  • 講談社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062155212

作品紹介・あらすじ

時代の移ろいとともに「ヴァンパイアは低俗な迷信」とする風潮が高まるなか、グレンはウォーベック家とユリエルを守るため、教皇庁にのりこんでいく。だが、拘束され処刑されることに。

感想・レビュー・書評

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  • ヴァンパイア・ハンターを異端とする勢力を削ぐためにしたグレンの捨て身の行動にアイオネとソールは暴走、しかしトラストラムの呼びかけにアイオネは行動する

    ユリエルの死後、グレンは境界へ、彼らの国へ行くと言う。その世界で純粋なヴァンパイアではないグレンがどうなるかは未知のまま。なんだかな

  • ちょっと切ない、ハッピーエンド、かなあと思います。
    もっと残酷な終わり方も想像していたので、良かった〜と言うのが一番の感想です。
    この作者さんの終わりは決して大団円では無いけれど、希望が残っているところが好きです。

  • そう来たかあー
    アイオネの理性が勝ったところが面白い
    グレンは救われず、今あるもので生きるしかないことを受け入れた
    脇で見ているユリエルも
    そして組織として黙認、というのは解体されているからこそできるのかもと思ったりする

  • あー読み終わっちゃったー!
    という残念な気持ちが今の感想です
    二人の未来を思うと切なくて胸が苦しいけれど、無理やり引き裂かれるような別れでなくてよかった
    いつかは残して逝くことになるユリエルと残されるグレン…どちらの心情も想像すると泣きそうになります
    その最後の別れの時を納得して迎えられるまで、ユリエルとグレンにはゆっくりと今の幸せな時を過ごしてもらいたいなー

  • 悲劇的な結末ではないけれど、幸福な結末でもない。だけどユリエルとグレンが幸せであるのなら、この物語はハッピーエンドでいいのだろう。この物語の先が喪失があっても、グレンは孤独ではない。それが僅かな救いです。

  • 3巻で、最終巻。
    やっと人物紹介が本のはじめについていた。

    時代のうつろいとともに、ヴァンパイアや狼男などは非科学的、低俗な迷信という世情。教皇庁でも{区分X}という異端審問聖庁の直属の部署は不要、民間のヴァンパイアハンター業者も廃業させるべきとの方針がかたまり、ウォーベック一家は窮地にたたされる。
    当主は教皇庁に連行され、対ヴァンパイア用の武器は押収される。
    ウォーベック一家で 居場所を見つけたユリエルとグレンだが、
    この窮地を打開すべくグレンのとった行動は・・・


    ハッピーエンドでよかったけど、
    もっと年をとってからのエピソードでもよかったのでは?

  • この作者さんのお面屋たまよしが読みたくて、でもなかったので代わりに借りた本だったのですが、おもしろかったです。もう少し長いスパンで彼らの話を読みたかった。
    ヴァンパイアの話ではあるけれど、吸血鬼の話!というよりは、人々の関わり合いの物語な気がします。

  • うーん。ページ数の制限はあるのだろうけど、相変わらず大事そうな所が省かれまくりで感情移入しづらいまま全巻読了しました。

    とはいえ、終わり方としては続きを予感させられる終わり方で、できればもう少し丁寧に描写されて、グレンの行き着く所までを最後まで書いた物が読みたかったです。

  • 最近、最もヒットした本。
    やはり、児童書の方が一般向けよりも好きみたいです。(それは、読解力が無いから?)とにかく、わかりやすい。

    ヴァンパイアものは昔、ダレンで挫折してから久しぶりに読んだ気がする。
    設定が変わっていると思った。
    《無限の血》があるからこそ、グレンは人を襲わずに生きていれる。
    そして、ユリエルはヴァンパイアになることが出来ないから、永遠に一緒にいることができない。
    これが、本当に切ない。
    石川さん…この設定、すごすぎます…

    兄弟愛って素晴らしい。ところどころドキドキしました。こういった類いの愛が好きです。というか、「おれのグレン」とか「グレン大好き…」とか、終章がにやけが止まりませんでした。

    ただ、3巻はスピードがありすぎだと思いました。
    もう少しだけ、詳しく書いてあってもよかったのかなと。

    早速、石川さんの他の本も読みたいです。

  • 豪華総出演の最終回。
    急展開で、窮地に立つウォーベック家。
    グレンの決意は、わかっていても泣かせる。
    テレンスのわだかまりも明らかになる。
    ジェローム、いいやつだ。
    叔父様と、ヴァンパイアたち。
    3冊の中で、一番面白かった。

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著者プロフィール

『ユリエルとグレン』で第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。おもな作品に「お面屋たまよし」シリーズ、「死神うどんカフェ1号店」シリーズ、『メイド イン 十四歳』(以上、講談社)『墓守りのレオ』(小学館)など。「少年Nの長い長い旅」(YA! ENTERTAINMENT)と「少年Nのいない世界」(講談社タイガ)両シリーズを同時刊行して話題となった。『拝啓 パンクスノットデッドさま』(くもん出版)で日本児童文学者協会賞を受賞。

「2023年 『化け之島初恋さがし三つ巴 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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