- Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062156332
作品紹介・あらすじ
王獣たちを武器に変えるために、ひたすら訓練をくり返すエリン。-けっしてすまいと思っていたすべてを、エリンは自らの意志で行っていく。はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐって、激化していくラーザとの戦の中で、王獣たちを解き放ち、夫と息子と穏やかに暮らしたいと願う、エリンの思いは叶うのか。王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、"災い"が、ついにその正体を現すとき、物語は大いなる結末を迎える。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
生きるための必死さがどの文からも伝わってくる。そして誰かを守ろうと覚悟した人の強さも伝わってくる。幸せを噛みしめる大切さも伝わってきた。読めて良かった。
-
ついに最終巻。
エリン一家が戦に向けてそれぞれの想いで動いていく。エリンの信念、強さを最後まで感じた。
ラストは少し残念な気がしたが…。
ジェシが子どもから少年へ成長を遂げていたり、父との会話から多くの感情が見えてきたり、心情が描かれていて良かった。 -
獣とヒトの触れ合いものかと思って読みましたが、爽やかな心温まるファンタジーやなくて、権力者やら医者やら教育者やら、過去の大惨事も絡まって結構凄絶なストーリーでした。
こまっしゃくれた息子の成長と活躍を期待しててんけど、割とアッサリ大人になってしまいました(笑)
あと、闘蛇のみなさんどうなったんや?
-
すごくおもしろかった。ドキドキしたりハラハラしたり、涙が出ちゃうところもたくさんあった。
エリンが大人になるのはびっくりしたけど、大きくなる、大人になるってこういうことなのかな。ぼくもこういうふうに変わるのかな、自分に当てはまることもあるなと思った。エリンの木のことを考えると、ジーンとする。
「わからない言葉を、わかろうとする、その気持ちが、きっと道をひらくから」ということばには、ああ、そうだなと特に思った。
長いお話だと思うかもしれないけど、続きが気になってうずうずするから、一気に読んじゃう。全巻そろった状態で読むことをおすすめします。(小6) -
冒頭で3巻のレビューで書いたことがほぼまんま書かれていて「やっぱ、わしすごくね?」とひとりで喜んでいたら、さらにあとがきで『獣の奏者』は「歴史の物語」だとの記述があって震えました
さすがカリスマレビュアーです
もう上橋菜穂子さんの生まれ変わりと言っていいのではないでしょうか(失礼だしそもそも生きてるし)
人の世が続く限り絶えることのなかった「争い」をなくすために為すべきこととはなにか
そんなことを問い続ける物語でもあったのかなと思います
人々が獣たちから学ぶことも一つの解決策なのかもしれません
生き物たちは縄張り争いのように群れを守るための小規模な争いが起こることはありますが、お互いの群れに大きな損害を与えるような争いはうまく避けるように出来ているように思います
強者が弱者を襲うような場合でも相手を完全に滅ぼすようなことにはなりません
野の生き物たちが備えているストッパーのようなものを人は持っていないような気がします
元々持っていないのか?どこかでなくしてしまったのかは分かりませんが、人々の知恵によってそのストッパーを持つことができるのではないか
そんなことを感じた物語でした-
2023/03/02
-
2023/03/02
-
すきすきすきすきすきすき
あいしてる
すきすきすきすきすきすき
一休さん♪
ひまわり師匠、ほんと誰?ですよ!
穴閉めといてください!wすきすきすきすきすきすき
あいしてる
すきすきすきすきすきすき
一休さん♪
ひまわり師匠、ほんと誰?ですよ!
穴閉めといてください!w2023/03/02
-
-
全てを知りたいと願った少女は妻となり、母となり、全てを守り抜いて生きると誓った。
これはある女性の、『信念』を描いた物語。時と共に忘れ去られた知識を掘り起こした者の過酷な運命。
児童書のスケールでは計り知れない話の重厚さ。まさに大人の読むファンタジーであると言える。
訳わからないことを書いているのは、これを書きながら半泣きになっているから。 -
エリンの最期についてはそれほど多くは書いていないが、ハッピーエンドでなかったことが救いである。
闘いを闘いでなく描くことの難しさがある。 -
読んだ後、読者に色々と、思索するきっかけを与えてくれそう。読んでよかった。このまま、外伝も読む。