- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062157711
作品紹介・あらすじ
日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。
感想・レビュー・書評
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久々の読了
ちょっとしたことは覚えていても
(あー煎餅屋出てきたな、とか)
全貌を全く覚えてない自分
読書記録によると10年前に読んだようです
それならしょうがない(`_´)ゞ
と開き直って再読!
いやー面白かったー!
今回は下町を舞台にした物語
加賀さんは日本橋署に異動してました
最初から事件そのものの話が進むのではなく
ちょっとした証言や事実の裏付け捜査の話から始まります
そういった話の連作短編のような感じ
ひとつひとつの出来事自体は些細なもので
事件に関係ないものもあるんですが
加賀がしっかりと丁寧に捜査することで
明らかになる真実があります
それがとてもいい。
加賀のおかげで見えた真実もあったり
ちょっとした思いやりが垣間見えたり
加賀さんの良さがよくわかる作品でした
下町が舞台だからか
人間味あふれるエピソードが多かったです
どんな証言や出来事の裏にも
その人の生活があるんだよな、、
と思わずにはいられませんでした
そしてだんだんと事件に迫っていく感じ
たまりません!!!
どこまで計算なのか
いつからわかってたのか
ホント加賀さん凄すぎる!!
やー次も楽しみ楽しみ♪
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初めての加賀恭一郎シリーズ!
小さい頃にドラマ化されていたのを思い出して読んでみました。
1つの事件を中心に9章で物語展開されていく。
シリーズ物はマスカレードとガリレオしか
読んだことがなかったので今回も淡々と
残酷な事が解明されていくのだろうなと思っていましたが。
ミステリー小説なのにこんなにあったかい気持ちになるとは。
いや、ミステリー小説というより
心温まる短編集を読んだような気持ち。
東野圭吾さんの作品を読んでこんな気持ちになるとは予想外です(笑)
ガリレオとはまた違った面白さ!
もう少し加賀恭一郎シリーズを読みたいと思います^-^-
はじめまして、加賀恭一郎シリーズ大好きです。私は阿部寛さんのドラマを観てから本にハマりました。東野圭吾さんの作品全般に好きですが、私的には、...はじめまして、加賀恭一郎シリーズ大好きです。私は阿部寛さんのドラマを観てから本にハマりました。東野圭吾さんの作品全般に好きですが、私的には、このシリーズですね。フォローと本棚のいいね、感謝いたします。プロフィールを拝見して、私と似ているなあと感じました。勝手に思っただけです。ご気分害されたら、ごめんなさい。2023/03/09
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yhyby940さん、はじめまして、コメントありがとうございます。
ガリレオ一択でしたが加賀恭一郎ハマりました!
単行本が好きなのですが加賀...yhyby940さん、はじめまして、コメントありがとうございます。
ガリレオ一択でしたが加賀恭一郎ハマりました!
単行本が好きなのですが加賀恭一郎シリーズは古いので古本屋などで探し出すのに苦労してます(笑)
実は私もプロフィールを見て似てるなぁと思いフォローさせていただきました(^-^)
これからもよろしくお願いします。2023/03/10 -
2023/03/10
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加賀恭一郎シリーズ。
ひとりの女性の絞殺事件を軸に9つの短編編成で進む。
どれも共通するのは人情、深い愛。
それぞれ意外な結末で終わるのでとても面白かった。
加賀もシリーズ当初は気障な部分が目立ったけど。
徐々に人間味あふれる人になってきたのかなと思います。
短編とは書いたけど全てがひとつに繋がる様。
このシリーズどんどん面白くなっていきますね。 -
ガリレオシリーズより新参者シリーズの方が好み。舞台が下町だからか、温かみがありほっこり感がある。もちろん殺人事件を軸に捜査する訳だから真相には暗い部分があるが。
翻訳業をしていた三井峯子が何者かに殺害される。事件当日彼女と会う約束をしていて遺体の第一発見者になった友人、離婚した夫、俳優を目指し家を出ている息子…
誰が彼女を殺したのか。事件と無関係に思える些細な出来事にも関心を持ち、独自に捜査を進める加賀恭一郎の推理と聞き込みが面白い。 -
東京日本橋で起きた殺人事件を捜査する加賀恭一郎。日本橋署に異動したばかりの新参者だ。人形町商店街の人々への聞き込みから得られる事実を元に、持ち前の観察力と洞察力でそれぞれの家族が抱える“日常の謎”を解き明かしていく加賀。各編オチがつく連作短編の形を取りながら、徐々に本筋の事件の全貌が浮かび上がってくるプロットが上手い。小道具を通じて各話同士にも繋がっていき、「ああ、アレをココで使うのね!」と膝を打つ面白さがある。加賀刑事の立ち居振る舞いも人情味が溢れていてハートウォーミング。
“刑事の仕事は捜査だけじゃない。事件によって心が傷つけられた人を救う手立てを探すのも刑事の仕事だ”とする加賀刑事の矜持が何より素敵。
週刊文春ミステリーベスト10 1位
このミステリーがすごい! 1位
本格ミステリ・ベスト10 5位
本屋大賞 9位
SRの会ミステリーベスト10 4位
ミステリが読みたい! 5位
《加賀恭一郎シリーズ》
1.卒業
2.眠りの森
3.どちらかが彼女を殺した
4.悪意
5.私が彼を殺した
6.嘘をもうひとつだけ
7.赤い指
8.新参者
9.麒麟の翼
10.祈りの幕が下りる時
11.希望の糸
12.あなたが誰かを殺した -
加賀恭一郎シリーズ 日本橋第一作。
加賀というと思わず阿部寛の顔が瞼に浮かんでくる。
巻末の初出から見ると五年間にも及ぶ連作短編集ということらしい。
一作が僅か40P弱の短いものながら、一人一人のキャラが明確で、起承転結と落としどころをしっかり抑え結末まで持っていく。
一章ごとに独立した短編に、様々な太さの糸を複雑に絡ませ、伏線を張り巡らせながら、最後の九章でその糸が解けると殺人犯が解明されるという筋立て。
その全体の構成と流れが秀逸である。
さらには、煎餅屋、料亭、瀬戸物屋、時計屋、民芸品屋などで働く人物の姿を詳細に描くことで、人形町や小伝馬町界隈の人情味溢れる雰囲気も見事に醸し出している。
それぞれの登場人物やストーリーのどこにも無駄が感じられない。
小説の作り手として見事な腕前だ。
東野圭吾ってこんなに短編上手だったのかとあらためて思い知らされた。
彼の作家としての技量の凄さを垣間見せる名作と言って良いだろう。
第一章ともなると十年近く前に書かれたことになるのだが、やはり気合を入れて書いた作品は違う。
東野さん、「いきなり文庫」なんて無理はやめて、これからも気合を入れた作品を書き続けてくださいな。
話は変わるが、こういった連作集はきちんと書籍化されてから読むに限るね。
2004年八月号の「小説現代」で初めて第一章の「煎餅屋の娘」が発表されたのだが、第三章の「瀬戸物屋の娘」と第四章の「時計屋の犬」の間なんて、まるまる二年以上も空いているんだよ。
物語がまだ序盤で、その後の謎解きの展開は全く予想がつかないので、そんなに待たされたら「次はいったいいつ出るんじゃあ・・・・・・」と叫びたくなるもんなあ。 -
シリーズ8作品目。ますます刑事としての加賀さんに磨きがかかって来た作品です。「…でも、刑事の仕事はそれだけじゃない。事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、どの人だって被害者だ。そういう人を救う手だてを探し出すのも、刑事の役目です(P220)」彼の事件に取り組む姿勢はここだったんだと納得しました。そして犯人に自白させられるのは上杉しかいないと本人を説得するあたり、加賀刑事の疑問を緻密に埋めていった結果描かれる心あるシナリオに泣かされました。
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加賀恭一郎が登場する作品である。
舞台は、日本橋の人形町。
かつて、バイク事故で息子を亡くした上杉刑事が、犯人の説得にあたる。 -
加賀刑事の人情深さが存分に描かれている。きっと東野さんもこういう人なのだろうなと思う。
複数の人々の暮らしを表現しながら物語を進める手法は秀逸。
小説読むヒマあったら、ビジネス書だって読めるし仕事進めることもできるでしょう。
でもやっぱり私は小説が好き。
人間として大切なことを学びたいから。 -
事件とは直接的な繋がりのない関係者にも一人ひとりとしっかり向き合い大切なものを啓示する加賀。ばらばらの方向を向いているようでも実は一本の軸で繋がっている家族。離婚しながら結局求めたのは家族の絆。コロコロ揺れる人の思いのおもしろさと難しさ。事件には必ずしも結びつかない人達の心の機微、心の深いところにある愛情に触れながら、ほっこり胸を温かくしていたが、これで終わるわけではなかった。中盤以降、俄然色めき立ってくる。短編集と思いきや連作短編、というか寧ろ壮大な長編。関係のないものと思いなしていたことが全て事件解決に向けての伏線となっている。誰もが見向きもしないような些細なことに拘り、決して手を抜かず真相を突き止めようとした姿勢がついには事件本丸の真相を見出すことに。意想外の連続に最後まで目が離せなかった。
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図書館で見つけて、さらっと。
初夏の風のようにさわやかに、駆け抜けていきました
日本橋人形町で起きた一つの殺人事件を横糸に、
そこで生きる人々の群像劇を縦糸にの、連作短編のような。
東京下町の、昔ながらの人と人とのつながりが、
綾糸のように絡みながら、多彩な色合いを見せてくれます。
さて、二人の新参者の物語はどうつながっていくのでしょうか。
ちょうど今の時期(初夏)に読むのに、いいかなぁ、、とも。
ふと、昔あった『ブギーポップは笑わない』を思い出しました。
ドラマもやっていたとのことで、今更ながら観てみようと思います。 -
こういう切り口か!と途中で気づきラストが楽しみになりました。
小伝馬町の殺人事件の捜査なのですが、外堀を埋めるように話は進んでいきます。
とても面白かったです。 -
加賀恭一郎シリーズの中で、一番最初に読んだ作品。
ドラマ化されるということで読みましたが、ガリレオシリーズとは違った味わい方がありました。ガリレオではトリックを楽しむのですが、こちらは人間の心情を楽しむ印象でした。
また、今回の舞台は日本橋ということで、下町の人々ならではの人情模様が楽しめました。
ミステリーとして読むと、トリックは複雑というわけではないので、物足りなさはあります。
しかし、読んだ後はスッキリとした気持ちになってくれましたし、様々な人たちの切なさ・暖かさなどそれぞれの思いを味わい深く楽しめました。ただ、犯人を捕まえるのではなく、一人一人の絡まった関係を修復していくという繋がりの大切さ・重要さも大切であると感じました。
何よりも「加賀恭一郎」の存在さが大きかったです。
この作品をきっかけに今でも好きなシリーズのひとつとして、最新刊がでたら、必ず読ませていただいています。 -
すごい斬新な読ませ方!
短編集かと思ったら、最終的に全てが繋がってた。
鋭い観察力は本当に呆気に取られてしまう。
加賀さん。面白すぎるー!
そして、なにより温かいハートフルな作品。
ドラマ版も良かったけど、原作も非常に良かった。 -
加賀恭一郎シリーズ第八弾。これもドラマを見ました。私の中では加賀恭一郎=阿部寛(笑)
今回は人情派加賀恭一郎の活躍譚といった感じで、殺人事件の犯人あばきよりも、日常に潜むちょっとしたすれ違いや誤解を解いていくスタイル。
寡黙でクールだけではない加賀恭一郎大活躍。といっても熱くならない所が彼の持ち味には違いない。 -
なかなかのオススメ本。はじめは短編もの?と思ってたらいろいろな絡みがあってで繋がって続いていく話で面白かった!ひとつの事件解決!ある女性が殺害され日本橋署にきた新参者刑事が解決へ!家族や友人様々な温かい関わりが裏側にありました。スラスラ読めた!
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江戸の下町風情が残る日本橋で女性の絞殺死体が見つかった事件を、日本橋でお店を構えている人々に加賀恭一郎が話を聞いていき真相に近づいていく短編集。
嫁姑問題が勃発しているお店や、娘を勘当した頑固店主の本当の気持ちなどなど直接事件に関係ないけど加賀刑事が紐解いていくのに人情を感じた。
犯人を予想するのも楽しいし、不可解な出来事が色々な人間関係に繋がっているのが明かされるのも楽しかった。 -
安心して読める。面白い
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第1章を読んだときは、後味はいいけど終わり方が曖昧な短編集かな?と思いましたが、パズルゲームのようでいてテンポの良いステキな作品でした。
東野さんが以前住んでいたからなのかわかりませんが、「東京の東側」の昔ながらの風情と人情感が、加賀恭一郎を通じて暖かく記されていてすごく楽しませていただきました。
今の時代に逆行している超アナログ派な加賀さんですが、いつの時代でも忘れてはいけない本質を学んだ気がします。 -
悪く言えば、映像化しやすい本だな、という印象。
加賀見という刑事が一つの事件を追う中で、舞台になっている人形町に住む人の下町情緒、息づかいが聞こえてくるように描写が綺麗。
ただ、一つのミステリーとして俯瞰してみると、期待感を持ちすぎるのはやや失望の感がある。 -
加賀シリーズ第8弾!
短編だけど連作で、犯人が私としては意外な人。
え?この人かも…違うか、この人??…違った、のくり返しで純粋に楽しめました。
深く読んでない証拠かしら? -
5年の連載ということもあってかゆったりとしたペース。複数の視点が収斂していくのはいつもの手慣れた手法で安心感。ちょっと動機が弱いような気はする。
加賀が完璧すぎるのは少し鼻白む。 -
加賀恭一郎シリーズ8作目。
練馬署から日本橋署に異動になってからの最初の事件。
一件の殺人事件の捜査の過程で浮かんだひとつひとつの小さな謎が、大きな事件の解決に繋がっていき、最終的には一本の線に繋がった。「事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人を救うのも刑事の仕事だ」という、加賀さんの優しさや人情味が染みる一冊でした。 -
短編集ですが、読み終わると1つの長編小説を読んだような感覚になりますね。
身近で殺人事件が起きればこんな風にさまざまな人に影響していくんだろうなと思いました。 -
「何者でもありません。この町では、ただの新参者です。」昨今、ドラマや映画で目にすることの多いこの加賀恭一郎シリーズ。初めて手にしたのがこの「新参者」だった。
事件の真相へ向けて、絡んだ糸を一つずつ解かれてゆく鮮やかな構成。その解ける様が、また美しい。和紙に落とされた色水がじわりと広がるように、暖かく心に響く読み味は、さすが東野圭吾だなあと脱帽してしまう。今回積読の折にこうしてレビューを書いているが、優しさは勿論のこと、やはり彼らしき切なさも最後に残して行く。一つ一つのエピソードが非常に完成度の高いもので、事件の真相が明かされる最終章まで「人間の心」を忘れない。現代ミステリの最高峰との呼び声が、彼以上に相応しい者が他にいるだろうか。いや、ただ一人に違いない。 -
図書館。古本でもいいから手元に置いておきたい本。
被害者が殺害されたことで発覚した被害者関係者のそれぞれの小さなすれ違いを、各章ごとに加賀刑事が救っていく。
六章翻訳家の友では、あの名文句があったが、すれちがってしまった友人同士の友情のほうに涙した。 -
ドラマで観たけど、あらためて原作を読んだ。短編集の集まりのようだけど、しっかりラストに向けて話がまとまっていくかんじが面白い。
東野圭吾先生って、読んでる時はめっちゃ面白いのにすぐ忘れちゃうんです...
東野圭吾先生って、読んでる時はめっちゃ面白いのにすぐ忘れちゃうんですよね。
ちゃんと覚えているのって、容疑者Xくらいでしょうか(笑)
再読、楽しめそうですねo(^▽^)o