東京

著者 : 佐藤洋二郎

• 講談社 (2009年9月30日発売)

作品紹介・あらすじ

届かぬ想い、叶わぬ夢、けれどこの街で生きていく、男とおんなの情欲と交歓。心の奥に疼く情念を濃密に描き出す文学の珠玉。

感想・レビュー・書評

[kotripさんの感想 · 2014年2月3日]

東京のあちこちの街を舞台にした、男女の関係を描いた短篇集。数話で飽きてしまった。

[ゑこびすさんの感想 · 2010年12月12日]

十分に人生を分かっているはずの年齢であろう男女のあやを、
濃密に描いた短篇集。
ちょっと守備範囲外の作品に手を出してしまった。
失敗、失敗。
いや、力量のある巧い作家さんだけどね。

[みんちゅさんの感想 · 2010年1月14日]

東京の街々を舞台に繰り広げられる男女の心の機微を描いた、切なくほろ苦い思いを抱かせる12の話からなる。
嘘をついたり、強がったり、結果、傷ついたりしながらも生に抗うように生きていく。
見かけだけではわからない、実は誰もが持っているであろう胸の奥に隠した孤独を少し自分と重ねてみながら読んだ。
幸せにも絶対と言えるものなどなく、いつ崩れ去ってしまうかもわからない。
だからこそ心を通わせることに努力をしながら生きてゆくのだ。

[yuichiさんの感想 · 2009年10月28日]

群像2009年11月号書評より

著者プロフィール

佐藤洋二郎（さとう　ようじろう）
1949年福岡県生まれ。中央大学卒。主な作品集に『未完成の友情』『福猫小判夏まつり』『グッバイマイラブ』『神名火』『沈黙の神々Ⅰ・Ⅱ』などがある。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。著書多数。

「2023年 『百歳の陽気なおばあちゃんが人生でつかんだ言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」