世の中への扉 にいちゃんのランドセル

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 40
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062159197

作品紹介・あらすじ

阪神淡路大震災から20年,
凜くん一家の感動の物語が、NHKドキュメンタリードラマ「忘れない…にいちゃんのランドセル」になりました!
(2015年1月12日BS121:00~、1月16日総合24:10~)

埼玉県さいたま市に、阪神淡路大震災で亡くなったおにいちゃんのランドセルを背負って学校に通う、とても元気な小学2年生がいます。
6000人以上の命が奪われたあの地震から15年。
いのちのバトンを、きみに伝えたい!

米津勝之(かつし)さん・好子さん夫妻は、阪神淡路大震災で2人の子どもを失いました。
悲しみの底からの再出発──。
ときを経て2人のきょうだいが誕生し、弟の凛(りん)くんも小学1年生に。
「ランドセル、どうする」お父さんが尋ねると、凛くんは、「にいちゃんのランドセル、背負っていく!」お父さんもお母さんも、その一言がとてもうれしかったといいます。
ともだちに比べると古くて傷だらけのランドセルだけれど、凛くんも、ご両親も、それがちょっぴり自慢です。この物語は、命の大切さをだれよりも真剣に考えている「6人家族」の、涙なしには読めない本当にあったお話です。

■新シリーズ「世の中への扉」
本書は、講談社の児童書新シリーズ「世の中への扉」の創刊を飾る1冊になります。小学校高学年から中学校までを読者対象に、世の中のしくみのわかりやすい解説書、ほんとうにあった感動的な話、手に汗握るスポーツノンフィクション、自然や環境問題を考える本などなど、人生ではじめて出会うノンフィクション作品を多数刊行していく予定です。さあみなさん、「世の中への扉」シリーズのドアを開いて、好奇心の海原へこぎ出してください。

感想・レビュー・書評

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  • ★★★★☆
    阪神大震災で二人の子どもを失った家族。被害者にとって、「風化」ということはないのだなあと。
    おじいちゃんやお父さん・お母さん、そしてお兄ちゃん・お姉ちゃんの気持ちを受け止めて育っている弟くん妹さん、これからも元気に!
    (まっきー)

  • 阪神・淡路大震災で亡くなった子どもたちへの思いと、新たに育まれていくその弟妹たちへの思いが綴られている。親として非常に辛いけれど、前向きに生きる姿勢に共感する。

  • 阪神淡路大震災にあった家族の話。
    こんな家族がたくさんいたんだろうな。

  • 阪神大震災からもう15年たちます。
    地震の記憶が風化しないよう、子どもたちに読んで欲しい1冊です。

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著者プロフィール

城島充(じょうじま・みつる)
ノンフィクション作家
1966年、滋賀県生まれ。関西大学文学部卒業。産経新聞社会部記者を経て、2002年、ノンフィクション作家に。
児童向けの作品に、阪神淡路大震災でふたりの子どもを失った家族を取材した『にいちゃんのランドセル』、スキージャンプ・葛西紀明選手のソチ五輪までの道程と故郷の子どもたちを描いた『レジェンド! 葛西紀明選手と下川ジャンプ少年団ものがたり』(第61回青少年読書感想文コンクール課題図書)、義足でなんにでも挑戦する子どもたちと応援する大人たちを描いた『義足でかがやく』(すべて講談社)がある。一般向け作品に、『拳の漂流』(ミズノスポーツライター賞最優秀賞、講談社)『ピンポンさん』(角川文庫)などがある。

「2018年 『平野美宇と伊藤美誠 がんばれ! ピンポンガールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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