おたまじゃくしの降る町で

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 37
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162982

作品紹介・あらすじ

おれは、ハルが好きだ。ハル、おまえはおれのこと、好きか?ソフトボール部のハルとラグビー部のリュウセイ、ひと夏の恋を、みずみずしくもドキッとするタッチで描く、新感覚青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • ソフトボール部のハルとラグビー部のリュウセイは母親同士が親友の、幼なじみ。それぞれ部活に励んでいたが、竜巻が町を通り抜けたあと、それぞれに問題が起きる。

    さりげなく見守り、導いてくれる大人や、助けてくれる友だちに囲まれていても、ちょっとした行き違いで居場所を失うものだ。逃げてばかりいても解決にはならないと気づいた少女と、それを支えようとする少年の初々しさがまぶしい。

  • 主人公の住む町におたまじゃくしが降った。なぜおたまじゃくしが降ったかは特に解明されず、おたまじゃくしの住む町に住む中学生たちの物語。

  • きのう読み始めてきょう読了。八束さんは二冊目。
    冒頭でタイトル通りおたまじゃくしが降って、これどうするのかなぁと思って読んでいったのだけど、けっきょくそれほど発展しなかったのがちょっと残念。シーンひとつひとつには惹きこまれたものの、それぞれがわたしのなかでつながりを持てないまま読みおわってしまった。樹里の件が未消化なままなせいかしら。
    でも、特に会話文のことば触りのよさはすごいなぁと思う。きっと作者さんのなかで生きていることばなのだろうな。

  • 中学2年生のハルとリュウセイ。
    思春期の男の子と、女の子はそれぞれに
    いろいろとややこしい。そのややこしい所に、大人のややこしさもあったりして。。。
    中学2年にしては、少し大人びていないだろうか・・・
    それは、異性に対してではなく(それはこんなもんだろ)考え方や生き方について。
    もう少し、先のほうまで描かれていたらなぁ、と
    ちょっと残念。

  • ハルたちのすむ山間の町に、空からおたまじゃくしが降ってきた。
    何のへんてつもない町がにわかにメジャーになった。

    幼なじみで、ハルのことが好きなリュウセイに誘われ、
    今度はフナが降ってきたという工務店の駐車場に行ったが、
    そこのじいさんに心無いセリフを言われた二人。
    ハルは泣き虫だったリュウセイを、ずっと守ってきた。
    今日も傷ついたリュウセイをかばったハルは、いつのまにか泣かなくなったリュウセイを不安に思っている。

    ある日、竜巻が町を襲った。
    この日を境に、ソフトボール部でハルとバッテリーを組む樹里の様子が変わった。
    ハルが戸惑っている間に、部員たちから外されるようになってしまったハル。
    リュウセイは心配するが、その思いがなかなかうまく伝えられない。

    大人の都合で振り回される子どもたち、でも与えられた環境の中で、
    壁にぶち当たりながら、彼らはしぶとく生きていくんです。

  •  ソフトボール部のハル、ラグビー部のリュウセイ。母親同士も仲が良く、幼馴染の中2の2人。その2人の住む町でおたまじゃくしが空から降ってくるという珍事件が起きる。

  • 今年出版のYAを読もうと。

    自然の描写がとてもいきいきしている。
    中2の気持ち。

    おたまじゃくしが降る事件あったよね。

  • 山間の小さな町に、突然おたまじゃくしが降ってきた。町中の人が知り合いのようなこの町で、中学生のハルたちには、やっぱりそれなりの悩みがあって…。子どもから大人への微妙な位置にいるってことは、苦しくてまぶしいんだよね。すべてがうまくいくわけじゃない。恋も部活も、家族も。でも、よしっ、と前に進む強さが気持ちいい。

  • 幼馴染や友達との微妙な駆け引き。
    思春期全開で、くすぐったいけど懐かしい!

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著者プロフィール

児童文学作家、日本児童文学者協会会員

「2017年 『ぼくらの山の学校』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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