監査法人入門

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062163668

作品紹介・あらすじ

監査法人はどんな仕事をしているのか?監査法人は企業にとって敵か?味方か?有名弁護士がいて、有名会計士がいないのはナゼ?国際会計基準の導入で日本はどうなる?「企業会計の番人」と呼ばれる監査法人-その活躍と謎に迫るスーパーガイドブック。

感想・レビュー・書評

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  • 転職に備えて読んだ。監査法人の統廃合の歴史、がわかりやすくまとまっている。

  • ジャーナリストが描いた監査法人の現況。12年時点ですでにいくつかズレがあるが、会計士になりたい人は読むといいと思う。せっかく会計業界から距離をおいた人が書いた本なのに、特に新鮮な視点を得ることができず残念。

  • 『監査法人』に焦点を当てた珍しい本。
    内容は初歩的だけれど、楽しい。

    •「僕らの仕事は”何もない”のが一番なんです。僕らの仕事がニュースになるようなことがあったら、それはまずいケースしかないですから。」

    •監査法人が仕事で達成感を得るのは、例えば無事に株主総会で決算が承認されたときだという。決算書を巡って「なにも起こらない」ことが、仕事がうまくいった証拠というから、拳を握りしめてガッツポーズをとるようなシーンはないし、誰かから賞賛を浴びることもない。玄人好みのバイプレーヤーといった趣もある。

    なんだか、自分の仕事に相通じるところがあって、切ないような、微笑ましいような、不思議な気持ちになった(笑)


    歴史好きの私には、IFRSの動向と監査法人の未来について語ったこの部分がつぼ↓
    大手監査法人のある会計士が言う。
    「日本の監査業界は坂本龍馬を手本にしないといけませんよ。ただ攘夷を叫んでても、巨大な黒船には敵わない。だったら龍馬のように、相手の懐に飛び込んで、能動的に働きかけていくしかアイデンティティを確立する道はないのです。」
    (中略)
    戦後、公認会計士となり、監査法人を設立した者の中には、海軍経理学校などで学んだ者が多かった。特にトーマツでは、等松農夫蔵、青木大吉、富田岩芳ら創設メンバーが海軍経理学校卒業生だ。
    軍人としてエリート教育を受けた彼らが第一線だった時代は、会計士にもっと誇りと気迫があったというのだ。彼らがまだバリバリの現役だったら、その中から龍馬が出たかもしれない。

    参照で挙っている本も読んでみよう。
    •『国際会計基準戦争 完結編』磯山友幸
    •『監査難民」種村大基
    •『りそなの会計士はなぜ死んだのか』山口敦雄
    •『ザ•監査法人』岸見勇美
    •『稲森和夫の実学 経営と会計』稲森和夫
    •『最新監査事情」川口勉
    •『ドキュメント 会計監査12か月』白石伸一
    •『会計不正』浜田康

  • 某監査法人を受けるにあたり、知識0の状態から読んだ本。

    公認会計士の業務内容に始まり、
    監査法人の存在意義、歴史的背景、今後の会計業界まで
    非常にわかりやすく書かれている。

    また、Q&Aという形で、
    クライアント企業の関わり方、業務上のやりがい、会計業界の人材流動についてなど、
    誰しもが一度は疑問に思うことも幅広く抑えられている。

    公認会計士に興味を持った人は一読の価値あり。

    2時間あれば読めます。



    なお、僕は観てませんが、ドラマ「監査法人」も評判いいみたいです。
    http://www.amazon.co.jp/%E7%9B%A3%E6%9F%BB%E6%B3%95%E4%BA%BA-DVD-BOX-%E5%A1%9A%E6%9C%AC%E9%AB%98%E5%8F%B2/dp/B001DMIBN2/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1304434561&sr=1-1

  • わかりやすかったし、歴史が参考になる。ただ、説明文、Q&A、小説が混じっていて、若干読みにくい点もあり。

  • 経済・ビジネスを考える上で、とりわけ、国際的な経済動向を議論する上で、IFRSなどの国際会計基準の動向を注視することの重要性を理解できた。
    監査法人は、あまり表舞台には出てこないので、これまで意識していなかったが、この本を読んで、背景・重要性を、少なくとも概括的に理解することができた。専門家でないものにとって、わかりやすい本であった。

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著者プロフィール

1974年生まれ。専門領域はフランス現代思想、フランス文学。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。パリ第10大学哲学学部博士課程(人文科学・哲学専攻)修了。Ph.D.(哲学博士)。現在、青山学院大学文学部教授。主な著作に、『ミシェル・フーコー、経験としての哲学――方法と主体の問いをめぐって』(法政大学出版局、2017年)、翻訳に、ミシェル・フーコー『自己と他者の統治――コレージュ・ド・フランス講義1982–1983年度』(筑摩書房、2010年)、ミシェル・フーコー『マネの絵画』(ちくま学芸文庫、2019年)などがある。

「2022年 『狂気・言語・文学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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