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- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062164849
作品紹介・あらすじ
将軍・吉宗に駆り出され、管掌外の経済政策に乗り出す大岡越前。庶民を苦しめ、幕府財政を悪化させる米安・物価高をただすため貨幣の統制を図る越前に両替商・三井一族は前代未聞の奇策を繰り出す。
感想・レビュー・書評
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『銭売り賽蔵』(山本一力)でもそうだったけど、三井の仕事っぷりはは格好よい。
主人公と相対して、一番良いところを攫っていきますね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
7
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有名な大岡越前と三井家の視点を通して、吉宗時代の貨幣問題や治世を描いた小説。この貨幣問題、金銀相場を描いた小説はいろいろあるけれど、この本は主に大岡越前守忠相の精力的な仕事ぶりや幕府の財政の根本的な問題をわりと淡々と描いている。とくに小説らしいストーリーはないけれど、そのぶんわざとらしさがなく、最後の忠相と高房との会談には緊張感がみなぎっている。忠相と三井家の目的とするところは違うけれど、そのストイックな仕事観はなぜか似たところもあるのがおもしろい。鬼平犯科帳なんかを読む時も思うけれど、当時仕事のできる人はほんとにやりがいがあるけれどものすごく激務だったんだろうな。
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