僕とツンデレとハイデガー

著者 :
  • 講談社
3.38
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本棚登録 : 154
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062171113

作品紹介・あらすじ

ボク思う。ゆえにボクあり。彼女は、世界の真実を語りはじめた。不安の時代を生きる主人公に少女たちが人生の指針である哲学を鮮やかに講義する。

感想・レビュー・書評

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  • デカルト、スピノザ、ヒューム、ヘーゲル、ニーチェ、カント、ハイデガーという7人の哲学者の思想を平易に解説したのが本書『僕とツンデレとハイデガー』である。「なんだかライトノベルっぽい表紙だが、ええ中身もライトノベルっぽい。少し萌えた。7人の少女たちが哲学者の「顕現」となって主人公に優しくときに厳しく指導を施してくれる。合間合間に彼女たちのイラストが挿入されているので、目の保養にもなるのではないだろうか(何を言っているんだ?)。
    近代哲学って何ぞや?という方が読むとそれほど理解に苦しまず読むことが出来るでしょう。本当に哲学のことを全然知らないという人が本書の対象者だと思う。それ以外の方が読んでも「つまらない」という印象を抱いて終わりな気がする。あくまで「初めの一歩」という位置づけの作品だと思う。本書を読んで気になった哲学者がいれば、関連本を読めばいいし、そうでなければ哲学は諦めればよろしかろう。僕は7人の名前は知っていたが、思想の違いなどは説明できないというレベルだったので、比較的楽しく読めた。そして、もっと哲学を深めたいと思っている。読まず嫌いせず、まずは読んでみよう。

  • 哲学は歴史と地理と違って、高校時、敬遠してきたから、今社会人になって、改めて思うところがある。

    萌えで哲学を学ぶっていうのが、今の時代にマッチしているのかもしれない。

    命題は難しいが、それでもまがりなりにも生きてきたから、ぼんやりとだがイメージは湧く。あとはいかに自分に活かすか、そこが問題。

    とにかく頭を使うこと、常日頃考えることは大事です。

    自分と他人、人と社会との関わり
    難しい一生の課題です。

  • 哲学書を読んだことは無いけど、これはかなり良い初心者向けの本だと思った。萌え成分はおまけ。会話形式でわかりやすく有名どころの考え方や、誰の影響を受けていたかを教えてくれる。

  • 2011/9/28読了。電子書籍で読んだ。
    ライトノベルの形式を借りた哲学の入門書。歴史上の哲学者が美少女として顕現し、気弱な主人公にそれぞれの思想について講義する、という趣向。
    ライトノベルと哲学を組み合わせる着想は面白いと思ったが、企画倒れの感なきにしもあらず。講義が講義のまま塊として放り込まれているためで、キャラクター造形、エピソード、ストーリーを有機的に使って哲学をわかりやすく表現しようという方向性に欠けているように思われる。そういう意味では『ソフィーの世界』のほうが読者を引き込む力に長けていた。
    とはいえ、この不安の時代を生きていかなくてはならない若い層に、考える指針を与えようとする著者と出版元のスタンスには好感が持てる。

    • essereさん
      >とはいえ、この不安の時代を生きていかなくてはならない若い層に、考える指針を与えようとする著者と出版元のスタンスには好感が持てる。

      同感...
      >とはいえ、この不安の時代を生きていかなくてはならない若い層に、考える指針を与えようとする著者と出版元のスタンスには好感が持てる。

      同感です!
      2012/01/09
  • 「僕とツンデレとハイデガー」堀田純司
    哲学入門書。特になし。
    @電子書籍 44 冊目。

    “東日本大震災後”の、先行き不安感に満ちた現代人向けに書かれた哲学入門書。
    想像以上にごつい内容なので、読んでる最中からツンデレとかどうでもよくなってきます。
    てか、今さらツンデレって。。

    僕自身、学問としての哲学はよくわかりませんが、哲学的思考は嫌いではないので、
    通して読み終わって脳味噌活性化&なるほど!がたくさんありました。
    自分の人生を生きるためには考える。考えて実践する。真理を追い求めまでなんかしなくても、自分自身の指針を見つけようとするだけでもいいじゃないか。

    8人の哲学者の思想を紹介していますが、後半3章(ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガー)で段違いにレベルが高くなります。。
    でも、段階を踏んでくれるので取っ付きやすい。
    良書でした。(4)

  • ラノベなので文体は読みやすいんだけれど、それぞれの思想が分かりやすく面白く描かれているかというと…カント以外はよく分かりませんが、カントが本当に言いたいことってこれじゃない気がします…。あと、完全好みと思いますが、女の子が理不尽でムカつきました…。

  • 前から図書館の哲学本があるコーナーにこんな可愛い二次元の女の子の表紙の本があって気になってはいたのだけど、正月休みということもあって借りて読んでみた。
    イラストは小路あゆむさんという人が描いたらしい。調べてみたら18禁向けのイラストを描く人だった(まあ、予想はしてた)。
    まあ、なんというか、哲学といっても人それぞれ考えがいろいろあるんだなと。とりあえず、存在という概念が何かということなんだろうかとよく分からないながらも思った。
    心を再現するには体が必要という話は興味深かった。だから、人工知能は知能ロボットの研究が主流だとのこと(あれ? そうだっけ?)。

  • スピノザちゃん・ハイデガーちゃんの章は読む価値があった
    内容的には☆3だけど、女の子がかわいかったから一ポイント加点(笑)

  • 休日のある日、図書館でなんとなく哲学書の棚を眺めていてふと目に入った本書のタイトル。小難しそうな本が並ぶ中、明らかに浮いている。
    これまたなんとなく手に取り、表紙を見て借りてみることを決断。ジャケ買いならぬ表紙借りでした。

    本書は、簡単に言えば「近代西洋哲学の巨人たちを美少女化してラノベ風に彼らの思想を解説した本」になります。
    ラノベ的な展開は嫌いではないのですが慣れていないために所々背中がむず痒くなりつつも、初心者向けに分かりやすく書かれていたため、無理なく読むことができました。
    ただ、最後のハイデガーの章は、返却期限が迫っていたために疲れ切った頭と体で無理やり読んでしまい、あまり頭に入ってこなかったことが若干心残り。
    いっそ自分で買ってしまおうかとも思っています。


    どうでもいいですが出丘ルネちゃんかわいい。ボクっ娘いいよねボクっ娘。

  • 初心者の私にはぴったり。

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著者プロフィール

堀田純司[漫画原作]
編集者、マンガ原作者。大学在学時よりマンガ誌編集者として働きはじめ、後に自身の著作も刊行するようになる。主な著書に「萌え萌えジャパン」「僕とツンデレとハイデガー」、シナリオを担当した「まんがでわかる妻のトリセツ」「東大教授が教える 日本史の大事なことだけ36の漫画でわかる本」などがある。

「2023年 『ウケるゴロ合わせ《日本史編》』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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