- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062171274
作品紹介・あらすじ
ジョブズのiPodの中身は?デザインスタジオで「3年先の未来を見る」、「宇宙に衝撃を与える」製品の開発秘話、禅、京都、イッセイミヤケを愛する日本通、はじめて明かされた家族との私生活、何度も命を落としかけた壮絶な闘病、終生のライバル、ビル・ゲイツとの最後の対面、政治改革から新社屋まで、亡くなる直前まで情熱を注ぎ続けていたもの、最後のカリスマ、ジョブズのすべてが明らかに。
感想・レビュー・書評
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上下巻、長かったけど興味深く読んだ。
iMac誕生以降、iPod、iPhone、iPadと
コンピュータに続き、次々と作品(製品というより
そう呼びたくなる)を生み出して行く過程に
ワクワクした。
この人の頭の中はどうなっているんだろう?
ちょっと超人的なすごさを感じてしまう。
周りで一緒に働いていた人達はさぞやエキサイティングで疲れる日々だっただろうな。
今回ジョブズから見た世界を堪能したけれど、
他の人から見たジョブズにもふれてみたいと思った。
ジョブズと気の合った人、敵となった人は
一体彼をどんなふうに見ていたんだろう?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
華やかなステージのバックステージに立たせてくれる。
本著では、Appleが劇的によみがえる物語とジョブズの収斂が記されている。
支えた人たち、戦った人たち、家族、会社への想いとともに。
ジョブズは利益の前に、素晴らしい体験、製品、そんな価値を提供し続ける会社を求めた。
日本の企業は利益を求め、手段の製品やサービスが次に来る。
根本的に違うね。
社員が創造メンバーを目指すのか、歯車をさせられるかの違い。
どちらを選ぶかは個人の自由。
法人が目指すのは利益より大切なことがあって、大切なことを実現するための利益の順であってほしい。
・パーソナル・コンピューターが生まれた
・GUIによって専門家だけのコンピュータが個人へと踏み出した
・デジタルの可能性をアニメーションで示した
・ブランドとは何かをIT企業にも示した
・音楽が健全にネットに溢れだした
・スマートフォンが生まれた
・個人が勝負できるグローバル市場を創った
・ノートブックとスマートフォンの間にあるタブレットを示した
・アップルの社名からコンピュータを外した
たくさんのことを気づかせてくれた。
コレだよ、コレ! 欲しかったの!!
歴史の転換点をリアルタイムに感じることができた幸せ。
スティーブ・ジョブズは偉大です。
Appleがスティーブ・ジョブズが望んだような会社として続きますように。
ジョブズの子どもたちの幸せとともに。 -
スティーブ・ジョブズの伝記の後半。いよいよアップルへの帰還と華々しい成功ストーリーが続く。 iMac、iBook、iPod、iTunes、iPhone、iPadといずれもエポックメイキングな製品を次々と世に出し、ビジネス的にも大成功を収めるアップルとジョブズの成功譚については、おおよそのことを知ってはいるけれどもワクワクする。
「神は細部に宿る」と言うけれども、CEO自らそこまで拘るのかという製品への拘りのエピソードが多数。それぞれを個別に見ると、結果無駄なこともあったのかもしれない。しかしCEOがそこまでコミットするということの意義が確かにあるのだ。しかも、あのスティーブ・ジョブズのコミットだ。 最高の製品を世に出すために、最高のメンバーを集めて、最高の仕事をさせる。それってずいぶんと大変なことだが、ジョブズはその方法を知っていたし、結果としても実行することもできた。 「パラノイアだけが生き残る」というのはジョブズもメンターのひとりとしていたインテルの創業者アンディ・グローブの言葉だが、正にそれを地で行っている。
性格的には問題があった。悪びれない選民思想がある。ユーザのことも根本的に信用していない。苦い思いをした人も多数。MicrosoftやAdobe、Androidに対しても口汚い。著者のアイザックソンも、もっと他人のことを気遣うことができなかったのか、そこまでする必要はなかったのではないかという感想をもらす。
単独の製品だけでなく大きな枠組みでは、オープンとクローズの神学論争を再び現実的な課題として呼び起こした。インターネットの世界はオープンであるべきというのが当たり前となりつつあった中で、アップルとジョブズはその「現実を歪曲して」、クローズドの世界のメリットをただ一人現実として提示したというのは大きなことだと思う。
また、何度も出てくる「芸術と技術の交差点で仕事をする」というのもジョブズの提示した重要なポイントのひとつだ。このポイントはこれからますます大事な要素にな。それは一昔前はSONYがやれているべきことではなかったのか...
著者のアイザックソンは、この伝記をジョブズ自身のかなり長い語りでもって締めている。伝記作家として手抜きではないかとも思うが、ジョブズの言葉自身が言いようのない強い力を持っているんだとアイザックソンも感じたということだと思う。ジョブズはアップルを創業者の死後もその文化を引き継いで存続する会社としたいしていたが、ジョブズなき後のアップルがどうなるのかもとても気にかかるところだ。
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FacebookのMark ZuckerbergやGoogleのLarry Pageにアドバイスをしているというエピソードが紹介されている。こうやって経験を引き継いでいくのが、シリコンバレーの文化だと。最近Googleが見込みの薄いサービスを次々とたたみ、Google Labsまで閉めたが、ジョブズが少ないことに集中するべきだとアドバイスしたというエピソードと合わせるとそこに深い意味があるように思う。
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世界同時発売のために翻訳の時間が短くて翻訳した井口さんは随分と苦労をされたらしい。自らその苦労と、そのためか発生している誤訳に関する自身の見解をブログにも上げられているので是非こちらも読んでほしい。翻訳の仕事の一端に触れることができた気がするし、その姿勢にとても好感が持てた。
<buckeye the translator>
http://buckeye.way-nifty.com/translator/2011/10/1-9623.html
http://buckeye.way-nifty.com/translator/2011/11/ii-36e2.html -
iPad、iPhone、スティーブジョブズなくして現代の生活なりたたず!
感謝。
。。。。。。
プレゼンはストーリーからライトの当たり具合まで準備を完璧に。
think different のCMかっこいい。
ここにでてくる人々の写真ひとつひとつ、ジョブズはこだわって選んだ。
i CEO(interim暫定)
1998 カラフルなiMac、iBOOK
2001 直営店アップルストアを作った。
イタリア フィレンチェの歩道に使われている砂岩を店舗のタイルに使用したこだわり。
ジーニアスバー マックに詳しいスタッフがいるところ
◉ジョブズの生み出したもの
ピクサーの映画
iTunes
iPod
iTunesストア
音楽会社を説得した。
曲単位での販売 1曲99セント
Windows版iTunes
ピクサー
2007年6月iPhone
2010年1月 iPad
アプリを外部に作らせるようになった。本、新聞
クラウド 2011年 iCloud 同期
イッセイミヤケの黒いハイネック
フォンローゼンの黒のカシミヤセーター
ブルージーンズ
妻のローリンパウエル談
素晴らしい才能がある人が全ての面で非凡なわけではない。他人の身になって考えるというスキルは持ち合わせていない。でも人類に新たな力を与える、人類を前に進める、人類に適切なツールを提供することは心から大事にしている。 -
そこまでストイックになれるのか、脱帽です。
「あるヨギの自叙伝」気になります。 -
41章にも渡るスティーブ・ジョブズのお話でした。スティーブ・ジョブズ本人、その家族、アップル社の重役、ビル•ゲイツ等が語り、話に厚みがあってとても面白かった。2巻目は、アップル社への復帰からiPod、iTunes、iPhone、iPadと自分もよく知る製品の開発秘話等も興味深かった。スティーブ・ジョブズが、考える教育改革も実現すると面白いと思った。
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「顧客が今後、何を望むようになるのか、それを顧客本人よりも早くつかむのが僕らの仕事なんだ。欲しいモノを見せてあげなければ、みんな、それが欲しいなんてわからないんだ。だから僕は市場調査に頼らない。歴史のページにまだ書かれていないことを読み取るのが僕らの仕事なんだ。」ジョブズに率いられることのないアップルは、いやIT業界は、これから誰が率いてゆくのだろう?顧客が求めているのは、情報やエネルギーを消費するためのシステムだろうか?それとも、情報やエネルギーを生み出すシステムだろうか?そのツールはシンプルだろうか?
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とにかく、すごりの一言。優れたビジョン、リーダシップといった言葉が陳腐で手垢にまみれたものであると思える程である。これほど微に入り細に入り、製品開発、店舗開発に関っていた(干渉していた?)とは思わなかった。スティーブ・ウォズニアック、ジョナサン・アイブ、ジョン・ラセター達との関係はまさに奇跡であり、他に再現できるとは思われない。別の見方をすれば、ジョブズなきあとのアップルの行方はとても心配になる。(I・Ⅱ通じての感想)
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iPhone、iPadあたりからようやく分かる話。がんの闘病生活は辛そうだった。