風の海峡 上 波頭をこえて

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062171953

作品紹介・あらすじ

青い海峡をはさんだふたつの国。日本と朝鮮-。はるかな昔より、海峡の白い波頭をこえてふたつの国のあいだを船が往来し、人と物を運んだ。移り変わる季節の中で、おたがいに信頼ときずなを深め、移住した家族もいれば、恋をみのらせた若者もいる。ふたつの国をへだてたもの、それは、為政者がひきおこす戦争だった。文禄・慶長の役を壮大なスケールで描く歴史小説。

感想・レビュー・書評

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  • YA向けの「はじめて読む歴史小説」と帯にあります。
    秀吉の朝鮮出兵のころの話です。

    こういう小説をもっと読んで、歴史に対して、自分自身が考えるということは重要なのだろうと思いました。
    ちょうど、韓国と、竹島問題など発生してしまっている現在、ぜひ、たくさんの若い人に薦めたい。
    何がいいとか悪いとかいうことではなく、自分の立ち位置を考える意味でも

  • 本州よりも朝鮮に近い島対馬に生まれ、貿易の仕事をしている父の関係で釜山に住む李俊民・姓勢雅兄妹と兄弟のように過ごしていた梯(かけはし)進吾。
    しかし豊臣秀吉による朝鮮出兵のために二人とは敵味方となってしまう。

    二人の安否を確かめるため、小西行長の通司となった父について再び朝鮮に渡った進吾が見たものは・・。

    14歳の少年が、一人の権力者の命令によって、親しくしていた隣国 と突如戦うことになってしまうことへのおかしさを強く感じながら、なんとか戦争を止められないか、再び手を取り合えないを考える。

  • 豊臣秀吉の朝鮮出兵を舞台に
    日本(対馬)と韓国のそれぞれの家族の交流と
    翻弄される時代を描いています。
    「児童書」に分類されているとおり、
    小学生にも読みやすい時代小説。

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著者プロフィール

吉橋通夫(よしはしみちお)1944年岡山県生まれ。法政大学文学部卒業。『京のかざぐるま』(岩崎書店)で第29回日本児童文学者協会賞、『なまくら』(講談社)で第43回野間児童文芸賞を受賞。おもな作品に『風の海峡(上・下)』『すし食いねえ』(共に講談社)『小説 鶴彬』『風雪のペン』(共に新日本出版社)『ずくなし半左事件簿』『早変わりで候』(共にKADOKAWA)など多数。

「2022年 『ことばっておもしろい!同音異義語・同訓異字/対義語・類義語(全3巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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