- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062171984
作品紹介・あらすじ
君に大望はあるか?"江東の虎"孫堅が問う。とるべきは野心の槍か、義の翼か。呉の"いぶし銀"程普の怒りが、悩みが、悦びが、誰も読んだことのない三國志の扉を開ける。
感想・レビュー・書評
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シリーズ第2作目の本作は、呉の国を描く。
孫堅、孫策、そして孫権と、三代の主に仕えた程普を主人公に据えて、
孫家の興隆、苦難の時期、そして呉という国の勃興期を描く。
最後のクライマックスが赤壁の戦い、というところも三国志ファンにはたまらない。(赤壁の戦いでの、孔明と周愈の描き方もちょっと違う味付けとなっている)。
前作と比べて、文もストーリー展開も一段とパワーアップしており、何より登場人物たちの熱き志が描かれているのは嬉しい。
劉備・曹操に比べて、比較的地味目な孫家三代の主である孫堅、孫策、孫権のキャラクターがとても魅力的に描かれている。
次作が楽しみ。
順番的には、蜀になるのだろうが、劉備・孔明・関羽・張飛などの主役級は主人公にはしないはずなので、誰が主人公になるのだろうか?
早く死んだため、孔明の陰に隠れてしまった、鳳雛こと「龐統」あたりはどうかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三部作、全て読了。今作は、程普の話。三冊全て読むと、より立体的な作品郡になる。
今年の夏は(もう夏終わっちゃったけど)、三国志の夏だった。「我が」シリーズの探索。文庫ももちろん単行本ももう売ってなくて、古本で探して、集めて、読んだ。上野の三国志展にも行った。曹操のお墓発見!
ふ~。お腹いっぱい。スマホで、「真三国志」やろっと♪ -
私の涙を返して欲しい(爆)
今回の主人公が孫家三代に仕えた程普。
周瑜・黄蓋・魯粛に比べてやっぱりマイナーな人物ですが、この作者にかかればとても魅力的な人物に大変身!(嫉妬もするし、ずっと仕えていた&育ててきたといプライドから段々「老害」化するも妻子の言葉で気づいて身を正すとか人間臭いところも)
ずるいわー、マジでずるい。
前回「糸」で陳宮が不可解に思った程普の行動の真意がこの本で解ったり、汜水の戦いでは今回は孫堅側からの見方と1つの事をいろいろな側面で読めるのは面白かった。 -
呉の参謀でもあり武将でもある程普の、孫堅・孫策・孫権3代にわたる臣としての道程。見込んだ主・孫堅が若くして目前で倒れてしまった絶望感、孫策のもとで周瑜の台頭による無力感と嫉妬心。一見地味な程普ですがその人生を見事に魅せてくれました。特に周瑜との軋轢と葛藤、わかりますわかります。そしてそれを乗り越えたのは真似できません。さすがです。しかし、孫権は出来過ぎwwの、美味しいとこ総取りww。
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孫堅、孫策、孫権と代替わりしていく呉を、程普の視点で見ていく。呉の人物たちが丁寧に描かれている。
個人的には、周瑜と孔明の対峙にゾクゾクした。次が楽しみ。 -
うっほ~~~!!!!
今度は程普ときましたか。呉好きには堪らんですな。
堅パパ以下、皆、若い!!!!(当り前か)
策兄もほぼイメージ通りだし、堪能させていただきました。
敢えて突っ込むなら、愈河と凌統忘れんといて欲しかったですな。愈河りんは呂範とセット販売だと思っているので、ほんとに残念。凌統は凌躁パパが甘寧に殺された~て文章はあったので、あと一文!あればっ。
つか、朱然もいないんだけどさ。
地味に、前作と繋がってますよね。とにもかくにも、今後の活躍が楽しみです。
魏、呉ときたので、次は蜀かしら~。お使い孫乾か、糜竺・糜芳兄弟あたりでどうでしょう? -
程普主人公というより「程普の視点から見た孫家三代」。派手な活躍がないキャラクターをどう主人公にするのかと思ったら、志半ばで倒れる孫堅・孫策を描くためには必要な視点なんだな、と思わせられました。
話に生かされていないエピソードがあったけど、今後に書かれるものに生かされるのかな?