みんな不安に思っているのにだれも口にしない「人生とお金」の話

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 87
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177672

作品紹介・あらすじ

「どうせ年金なんてもらえない」そう嘆く前になにか準備をしていますか?未来を国に預けずに自分の頭で設計しよう。右肩下がりの日本でも前向きに生きるための「灘→東大→マッキンゼー」流思考法。

感想・レビュー・書評

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  • やはりこの本も今の年金は入った上で足りない分を用意することを勧める。老後年金の他に3千万必要。年金未納は税金の払い損、税金から年金も支払われるから。年金は税金を投入してシステムを支えている。年金は国債で運用されている率が多いからマイ年金はその他で積立運用する。個人年金保険は手数料が高い分、絶対損。株式と債券に投資する。株式の方がリターンがいい。アクティブ投信ではなくインデックス投信。世界に賭ける。目標リターン別のポートフォリオは、リターン5%:国内株式20%.先進国株式20%.新興国株式30%.先進国債券20%.新興国債券10%。リターン3%:国内株式40%先進国株式20%、新興国株式20%、先進国債券20%。手数料無料のノーロードのインデックス投信を購入する。メンテナスはポートフォリオのリバランスを年に一度か二度する。3%くらいずれてきたらリバランスする。積立額が50万くらいになったらEFT(上場投資信託)へ乗り換える。信託報酬がやすいので。また300万円以上になるとさらに安いNYや香港の海外ETFを狙う。使い方は取り崩し投資でリスク分散。

  • COURRiER JAPONで以前「アラサー独身女子の海外投資で年金計画」を連載していて、現在、「シンガポール起業日記」を連載している著者によるお金に関する「本音トーク」炸裂だ。著者も書いているが業界やマスコミにとって都合の悪いことが書かれているので、こんなことを書いていいんかいと言いたくなるよう内容だ。

    著者は、国に依存せず、おいしいことを言っている証券会社やマスコミの言うことをうのみにしない、ただふわっと流れている悲観論には組しないと述べている。

    投資について書かれていることでフムフムと思ったのが金に関することだ。あのウォーレン・バフェットの言葉を引用している。「金のいいところは、眺めていてキレイで、撫でるとすべすべしていることだけだ」と、金投資に対して懐疑的な見方をしている。金は、株式と違って価値を生み出すことがないからとしている。

    市場に対する心構えについても述べられている。間違っても市場に打ち勝つ、機関投資家を出し抜くなどと欲望丸出しの発想はやめた方がいいと書かれている。その理由は、投資銀行やヘッジファンドは、コンピュータを利用して1000分の1単位で取引を行っており、自分たちでしか知りえない情報をプロ同士で交換し合っているなど、個人投資家では太刀打ちできないからとある。

     それにしても男という生き物は本当に単純だ。著書で、日本やアメリカの地方で、年金資金運用担当者が、投資銀行の美女営業に鼻の下を伸ばして契約をしたり、ニューヨークに招待されて、おいしいものを食べさせてもらって、きれいなお姉さんを前にして鼻の下を伸ばした挙句、契約して後でひどい目にあっていると書かれている。

     投資の仕方としては、積立投資で、短期で売ったり買ったりと言ったやりかたはしないのがよいとアドバイスしている。売り買いのタイミングや銘柄選びに時間を費やしてカリカリしてしまっては、投資する意味が無くなってしまうとも述べている。

     本屋で見かける投資の本は、威勢のいいことが並んでいる。そんなおいしいことが簡単にできるならみんな億万長者だ。おいしい情報が数百円で手に入るほど甘くないのは、スイーツ好きの甘ちゃんでも分かる。
     

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著者プロフィール

北海道教育大学札幌校

「2011年 『札幌の自然を歩 第3版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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