ラビットヒーロー

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 62
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178600

作品紹介・あらすじ

特撮マニアの内気な高校生・宇佐。小柄で童顔、外見も性格も憧れのヒーローにはほど遠い彼だが、ひょんなことから桐卯市のローカルヒーロー『キリバロンG』のショーで主役を演じることになる。相棒は戦隊ヒーローのレッドを思わせる好漢・日高先輩。偏屈なもと演劇部員の輪島も仲間に加わり、果たして夏祭りのヒーローショーは成功するのか。

感想・レビュー・書評

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  • 装画/丹地陽子
    装丁/田中久子

  • YAらしいさわやかな読了感と、ちょっとだけ甘酸っぱい雰囲気が漂う本作。メインキャラ・日高先輩は体育会系のさわやかなお兄さん。…もはや劣等感しか感じません。草

  • 特撮好きくらいが取り柄で、他は地味な高校生がご当地ヒーローに抜擢!というお話。これが面白かった!一見ヒーローな先輩に誘われてご当地ヒーローをやることになった冴えない高校生が、ヒーロー好きを活かしていろいろなアイデアを出し、周囲の人を巻き込んでいくけれど、本人自体はあまり変わらず、しかしだからこそなところが楽しく読めました。一般小説読みも楽しく読めると思います。ラストの展開がぐっ!ときました。如月かずささんはやはりよいですなあ。

  • 特撮ヒーロー大好きで、内気な高校生、宇佐が、高校の先輩との出会いにより、地元のお祭りのヒーローショーをやる事で成長していくお話。宇佐の、弱気でいつも周りの顔色を伺う感じがとてもよく伝わって、思わず感情移入。日高先輩と知り合えたことは今後、大きくプラスになっていきそう。日高先輩とお爺ちゃんの繋がりがとても温かいラストは予想外の展開でした。

  • 主人公にはもうちょっと、もうちょっとだけがんばってほしい…というか特撮オタなのにスーツアクター・ボイスアクターについて知らないわけはないのでは…という思いは若干否めなかったけど、面白かった。
    GとMには泣きかけた。

  • 如月かずささんの本!
    面白かったしなんだかちょっと泣けたけど
    そこまで入り込めなかったので★3つ

    双子がとっっってもかわいかった
    こんなかわいい双子を置いて出て行くなんて意味がわからない
    本当にわからない・・

    やさしいうさくん
    いい主人公
    おもしろかった!ヒーローショー見に行きたくなった^^

  • 特撮好きにはたまらない要素がいっぱいで楽しかった!これあのヒーローだろうなあとか、あのことだなあとか思いながら読みました。お兄さんとのエピソードがすごい良かったなあ!

  • 特撮好きだからすごく面白かったです!
    作中に出てくる過去の作品がこれはあれのことだ!ってわかるのも楽しかった^^
    結末がそうなるってわかった時は残念に思ったけど、最後はいい形に収まってああ、よかったなと思えました

  • 期待以上に良かった。
    特撮オタクの内気な高校生がひょんなことから地元ヒーローショーのヒーロー役をやることになった。
    ネガティブな主人公だけど、周りに助けられながら、時には自分も周りを助け、成長していく。最後、ちょっとドンデン返しもあり、ヒーローショーの行く末に年甲斐もなくドキドキしてしまった。
    登場人物みんな微笑ましく、読後感さわやか。

  • 少し以前に読了。如月さんは3冊目。
    輪島くんがツボ。というか、輪島くんを使ったコミカルさの演出がツボ。彼にとっては、生きることすなわちこれ芝居で、とっても真面目にそうなんだろうなぁと思いつつ、どうにも笑いがこみあげてくる。いやだって、苦悩を延々と語るヒーローとか!悲劇的結末の特撮ヒーローとか、ないから!というよりキリバロンの姿でそれやったら喜劇だし!…とツッコみつつ、でも輪島くん大真面目なんだよなぁ、と思うとまた笑えてくる。話の筋は王道なつくりで、これといったことはないのだけど、なんかもう輪島くんですべてが吹っ飛んでしまった。
    しかし王道なつくりとはいえ、細部まで丁寧に話を組んであって、構成力がぐんぐん上がってるのが感じられてすごい。次作を読むのが楽しみ。

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著者プロフィール

1983年、群馬県桐生市生まれ。東京大学教養学部卒業。『サナギの見る夢』(講談社)で第49回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。『ミステリアス・セブンス―封印の七不思議』(岩崎書店)で第7回ジュニア冒険小説大賞を受賞。『カエルの歌姫』(講談社)で第45回日本児童文学者協会新人賞受賞。その他の作品に、『シンデレラウミウシの彼女』『スペシャルQトなぼくら』(講談社)、『給食アンサンブル』(光村図書出版)、『七不思議探偵アマデウス!」(静山社)、「ミッチの道ばたコレクション」シリーズ(偕成社)「なのだのノダちゃん」シリーズ(小峰書店)ほか多数。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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