空鉄 ―鉄道鳥瞰物語―

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 57
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062179584

作品紹介・あらすじ

肥薩線大畑駅の大ループ線路やスイッチバック、数十本のレールが敷き詰められた尾久車両センターをはじめとする巨大車両基地群と新幹線基地、大都会のビルの谷間で貨車が行き交う貨物ターミナル駅、高度約4000フィートから俯瞰した東京スカイツリー駅など、鳥の目となって目撃する鉄道絶景。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に面白い着眼だと思いました。コラムのように挟まれている撮影時の苦労話も良し。
    配線図を別図で示したり、書き込みがもっと多くても、さらに面白いような気がします

  • 鉄道
    写真

  • 肥薩線大畑駅の大ループ線路やスイッチバック、数十本のレールが敷き詰められた尾久車両センターをはじめとする巨大車両基地群と新幹線基地、大都会のビルの谷間で貨車が行き交う貨物ターミナル駅、高度約4000フィートから俯瞰した東京スカイツリー駅など、鳥の目となって目撃する鉄道絶景。(Amazon紹介より)

    ターミナル駅だけでなく、普段あまり目につかない車両基地や貨物駅などを空中から撮影した写真がとてもダイナミックです。高速道路のジャンクション構造に似た、線路の分岐は一種の芸術だと思いました。

  • 2012年12月刊。
    電車の車両基地や駅、特徴的な配線などにフィーチャーした航空写真集。
    タイトルの『空鉄』は「そらてつ」と読みます。

    こういう電車の楽しみ方もあるのか! と感心。
    見慣れた光景も、空から見ればとても新鮮な光景に。
    線路の配線の形(電車好き風に言うと「線形」)が一目瞭然。

    車両基地や貨物駅にびっしりと敷かれた線路には、なんとも言えない重厚感と凄みを感じます。
    スカイツリーを真上から垂直撮影した写真は、立体感が全然なくて不思議な感じです。

    昔は貴重だった航空写真も、今では Google マップで気軽に見られるようになりました。
    でも、さすがプロの方が切り取った航空写真は、奥行きや線路の特徴がよく出ていて、魅力的です。

    地元の八王子駅の航空写真 (p.101) は、思わず目を凝らして見入ってしまいました。
    元機関区の建屋はすでに解体されていますが、まだ転車台が残っているときの写真です。
    転車台が撤去されてしまった今となっては、この写真も貴重な資料となりました。

    ところどころに挟み込まれている空撮コラムも面白いです。
    これらの写真はヘリコプターではなくセスナ機の窓から撮影されたものとのこと。
    真上から撮る「垂直撮影」では、窓を真下に向けるためにセスナ機を傾けて撮影するのだそうです。怖い!

    続編の『もっと 空鉄』(2013年12月刊)も出ているみたいなので、そちらも見てみようと思います。

    ↓詳しくはブログで。
    http://nishi248.blog60.fc2.com/blog-entry-1157.html

  • セスナを借り切って撮った鉄道施設の写真集。
    正直なところ、車輛基地などは鳥瞰で見なくとも、真上から撮った航空写真を Google Map や国土地理院で見れば充分だと思った。
    しかし、肥薩線の大畑の螺旋線や、箱根登山鉄道の折り返し線などは、鳥瞰で撮る価値が大きい。列車が時刻表通りに来ることを見越して、閑散線区で綿密に飛行計画を立てて数箇所を巡って列車の写真を撮るのは、大変な作業だけれども、それ自体も楽しいことであるのが伝わってくる。

  • やっぱり航空写真好き

  • 空撮ならではの鮮やかな鉄道絶景がグングン迫ってくる。普段お目にかかることのない車両の偉観に圧倒された。さすがは日本経済の大動脈である。これまでの日本を支え、これからも八面六臂の活躍が期待される鉄道。自信と矜持を垣間見た。

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著者プロフィール

1977年東京生まれ。2002年に大阪芸術大学写真学科を卒業後、都市模型製作の仕事を経て、航空写真撮影会社に就職。セスナ機で上から都市景観を撮影するカメラマンとしてキャリアを積む。少年時代からの鉄道ファンで、空からの鉄道風景を撮影する新ジャンルにチャレンジし、2012年10月『空鉄―鉄道鳥瞰物語―』(講談社)にまとめ「空鉄ブーム」を起こす。『鉄道ジャーナル』『鉄道の旅』『週刊現代』などで作品を発表している。

「2013年 『もっと 空鉄 ―鳥瞰鉄道探訪記―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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