ラスト・ライティングス

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062186964

作品紹介・あらすじ

言語、心、知覚、意味、数学など、ウィトゲンシュタインは、自らの終生を貫く哲学問題を、最後まで、どのように考え続けたのか。その深く、魅惑的な思考の肌ざわりを、最良の日本語で贈る圧巻の訳業!

「他人が痛みを感じている」ことは、果たして理解できるだろうか。もはや哲学史上の有名なテーマにまでなった「痛み」の問題。ウィトゲンシュタインの最後の思考とは? それでは、「他人が痛い振りをしている」ことは、理解できるだろうか?
ここには、すでに「他我問題」の深い陥穽がみえている。

あるいは、「ウサギ=アヒル頭」図。見方によっては、ウサギにもアヒルにも見える絵。では、「これはアヒルだ」と一瞬ひらめく現象とは、なんなのだろうか。ウィトゲンシュタインが「アスペクトの閃き」と表現するこの体験に関する考察から導かれる哲学とは?

さまざまに断片を積み重ねながら、思索を深めていく最晩年のウィトゲンシュタインを味わうため、詳細な訳注と用語解説を付して、読者をより深い理解へと誘う決定版!

まさに、珠玉の哲学が、ここにある!

著者プロフィール

1889年、ウイーンに生まれる。1912年、論理学を哲学的に研究するため、ケンブリッジ大学のバートランド・ラッセルをたずねる。1914年、志願兵として、第一次世界大戦に参加。1922年、生前に出版された唯一の哲学書となる『論理哲学論考』を刊行。1945年頃、後期の哲学とされる『哲学探究』第一部の最終版を作成。1949年には『哲学探究』第二部を作成。1951年、死去。20世紀を代表する哲学者であり、また、現代哲学の最重要哲学者の一人であり続けている。

「2016年 『ラスト・ライティングス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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