武人の本懐 FROM THE SEA 東日本大震災における海上自衛隊の活動記録

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188371

作品紹介・あらすじ

あのとき、横須賀地方総監をつとめていた著者・高嶋海将。

14:46 地震発生。
14:52 「全可動艦艇は三陸沖に向かえ!」と大号令。
15:44 最初の護衛艦「さわゆき」が横須賀を出港。
16:14 「大規模災害派遣計画」を正式に発動。

この迅速な初動はいかにして可能になったのでしょう。
本著者の率いる横須賀地方総監部から、指揮所の移動を決断したためです。
まるまる1ヵ月の間、本著者は自衛艦隊司令部に移り、一元的に総兵力を
指揮することができました。

被災者の救援、物資の輸送、米軍との共同作戦……。
次々と課題をクリアしつつ、福島第一原発を冷却するための
「オペレーション・アクア」も始まります。
時間が迫る中、大型船に水を満載し、横須賀から小名浜まで曳航。
幾多の危険を乗り越え、このミッションは無事成功します。

二次災害を出さず、多くの成果を残せたのは、隊員1万6000人が
真摯に任務に取り組んだためでしょう。
本書は、トップが率先垂範してその記録を残すことで、数百年に
一度の経験を後世に伝えるアーカイブの先駆けとなるものです。

〈作家・阿川弘之氏推薦〉
「本書は、海上自衛隊の一指揮官が、東日本大震災に直面し、
対処した、感銘深いヴィヴィッドな記録である」

感想・レビュー・書評

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  • 海上自衛隊の地震災害救援の日記。
    災害者を救うために尽力された皆さんの様子がわかります。

  • 海災部隊指揮官を務めた当時の横須賀地方総監が、東日本大震災時の記録を残す。
    項目建てしてないからって著者本人が言ってるけどこの日付けで分けてる体裁が一番読みやすいと思う。
    震災当時海自はどう動いたのか、上は何を決断したのか、幕僚たちの働きぶりはってのが垣間見えて良かった。今後は著者も言ってるみたいに参加した他の隊員の記録ができればいいな。

  • 1万6000人!!!

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    「東日本大震災、獅子奮迅の活躍を残した海上自衛隊1万6000人の記録。
    現場を率いた横須賀地方総監による、後世に残す大型手記!」
    http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2188376

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著者プロフィール

昭和27年、香川県大川郡大川村(現さぬき市)生まれ。昭和46年香川県立三本松高等学校卒業(22回生)。昭和50年防衛大学校卒業(第19期生)。卒業後、海上自衛隊に入隊、在ノルウェー日本国大使館防衛駐在官、護衛艦隊司令部幕僚長、第1護衛隊群司令、海上幕僚監部人事教育部長、護衛艦隊司令官、統合幕僚副長、横須賀地方総監などを経て平成23年8月退官。元海将。現在は、執筆・講演活動を行っている。著書に『武人の本懐―東日本大震災における海上自衛隊の活動記録』(講談社、平成23年)、『指揮官の条件』(講談社現代新書、平成27年)がある。

「2017年 『ソロモンに散った聯合艦隊参謀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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