新装版 夕暮れ巴水 林望の日本美憧憬

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 44
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188548

作品紹介・あらすじ

「暮色に包まれた閑寂の風景を描かせては古今東西独往」と林望氏が惚れ込み選んだ40点。懐かしさ、詩情をたっぷり味わえる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 川瀬巴水の版画に、林望の詩が寄り添う。
    日曜美術館をきっかけに、先月展覧会を見に行ってきた時に入手したもの。
    よほど本格的な画集に手を出そうかとも思ったけど、あまり情報量が多すぎるのもな、とこちらにしてみた。いずれの絵も一枚一頁で載っているので落ち着く。

    素朴であたたかな画風。近代的な写実と古典的な佇まいが共存している向きもあると思う。だからどこかミニチュアめいた愛らしさがあるように思われるのかも。
    そういえば見ることができた作品は小ぢんまりしたものが多かった。丸窓の向こうの光景のような形状だったり。そしてそこがいい。手に包んで、あるいは腕に抱いて愛でたい、私にとってはそんな作品群。
    やはり水辺と夜の風景が格別好き。水面のあえかな照り映えも、月にひっそりと呼応するかのような人家の灯りのぬくもりも、いたく胸に沁みる。いいなあ。

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著者プロフィール

1883-1957年。浮世絵師・版画家。日本各地を旅し、美しく抒情あふれる風景を多く作品に残した。作品集に『旅みやげ』(1~3)、『東京十二題』『東京二十景』など。海外でも評価も高い。

「2020年 『バイリンガル版 巴水の日本憧憬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川瀬巴水の作品

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