- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062193313
作品紹介・あらすじ
新宿署の通訳捜査官・七崎隆一は、正義感から義父の罪を告発したが自殺に追い込んでしまい、職場でも家庭でも居場所がない。歌舞伎町で殺人事件が起きた直後、息子の部屋で血まみれのジャンパーを発見した七崎は、息子が犯人である可能性に戦慄し、孤独な捜査を始めるが――。
家族を巡る贖罪の警察小説は、衝撃の結末を迎える。
『闇に香る嘘』がミステリー界を揺るがせた新乱歩賞作家、早くも第2作!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
前回読んだ下村作品「刑事の慟哭」で主人公だった田丸刑事が登場し、繋がってる!と少し嬉しくなる。
通訳捜査官なる人たちが居ることを本書で初めて知る。
同じ職についていた義父の不正を告発し、自殺に追い込んでしまった主人公の七崎。
ある殺人事件に自分の息子が関わっているのでは…と単独で捜査を進める。
話の中で出てくる外国人技能実習制度、実際はもっともっと闇が深そうだ。 -
義父を内部告発した主人公の刑事が、今度は息子が犯人では?と葛藤する話。自分にも息子がいるので、親の気持ちが痛いほどよくわかった。
-
安定の下村先生
全てが伏線 -
ドキドキさせられ終盤まで読み進められる。最後は、この結果だといつもは納得いかないが、今回はすんなり受け入れられる。因果応報であるべきか。
-
絵に描いたような幸せイッパイの家族のプロローグから、嫌な予感が(笑)何かが起きる!何が起きる?ってドキドキしながら読み始めました。
1章の最初から打って変わって嫌な雰囲気で、あぁ~何か起きた!て、読み進めるのが怖いぐらい。
通訳捜査官、七崎が息子の部屋で見付けた血の着いた上着から事件の犯人にさせる訳には行かないと、、立場を利用し嘘に嘘を重ね、堕ちていく姿はハラハラしました。
正義を貫く事で大事な人の命を奪うとしても、貴方は貫きますか?「正しい」とは何か。
通訳捜査官という職業を通して上手く纏まっていました。 -
いろんなネガティヴな出来事が重なりどこまで酷くなるのかと心配しながら読んだ。こんな終わり方なんだ。ネタバレになるので、これ以上は感想は書かない。
-
面白かった。最初は家族崩壊してて暗くて嫌だったけど。