リバース

著者 :
  • 講談社
3.80
  • (318)
  • (691)
  • (468)
  • (71)
  • (4)
本棚登録 : 4822
感想 : 600
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194860

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 登場人物は全体的に好きになれませんでしたが、オチには驚愕しました。
    珍しく綺麗な終わり方だなーと油断していたら...。

    キャラにあまり魅力がなく、さーっと読める内容だからこそ、最後の最後で落とされました。
    リバースという意味がわかります。

  • ◎謎を解いた後、最後の一文さえなければ。

    「深瀬和久は人殺しだ」
    この手紙が来たということは、あの事件のことを知っている誰かが、動き出したに違いない。そうして始めた犯人探し。
    あの時死んだ彼の実家にも行き、知っている人がいないかを探し回った。

    しかし、最後に迎えた結末は。
    最後の一文さえなければ、仲間たちの淡い悲哀だけで終わったのに。
    そこまで人間の心情をどうして描写しなければならなかったのか。
    ここに湊かなえ作品の面白さがあったのではないかと思う。

    今回もなかなか読み進めるのはハードだった。でも、一度読み始めると止まらなくて、だいたい3時間くらいでイッキ読みしてしまった。
    湊かなえ作品を読み終えた時のドキドキは、何度読んでも慣れない。
    この作品も、例外ではない。

  • 湊かなえリバース、これは面白いって本を年間100冊くらい読むお母さんが言ってた。暫定今年イチらしい。てことで読んでみたら、広沢の人間性に尊敬すると共になんとなーく結末が見えしまって、我慢できなくてお母さんに聞いたらやっぱりそうだった。わかっちゃったわぁと思いながら読んでいると、とんでもないサプライズが最後の1行に仕掛けられていた。キミ悪くて鳥肌がたった。いい意味で後味悪い最後だった。面白くて1日で読んだ。これは最後の1行大賞があれば受賞するような作品だわ。

  • ドラマのNのために、が面白かったので、湊かなえさんの他の書籍が読みたくなり、読んでみました。
    色々推理しながら読んだつもりだったに、全く予想外な結末。
    面白い作品でした。
    他の湊かなえさんの書籍も読みあさろうとおもいます!

  • 最後の最後「うっわぁ…」と声が出そうになった。あれとあれがキーになるのかな?って、読んでる途中までは思ってたのに最後、油断してた所をあっさり刺された。重苦しく陰鬱に、だけど少しの暖かさをかいま見てどん底まで突き落とす。癖になる後味の悪さ。湊かなえ節炸裂です…。

  • うわーっ! うわーっ! うわーっ! 最後の最後にリバースかぁ。やられたー!!! この最後のどんよりとした救われない感じ、流石イヤミスの女王、湊さん。 犯人は私にしては早い段階で当たったと思ったのだけどなぁ…。そして、思ったより穏やかに終息するのかと思いきや、最後に爆弾投下。目が覚めました。久々に衝撃を受けた気がします。

  • 油断してた。本当に油断してた。
    最近あまり読後感の悪い湊作品を読んでいなかったから、
    ラスト2ページの衝撃でしばし呆然としてしまった。
    そうきたか、そうくるか、そしてそこで終わるか…。

  • 大学時代に亡くなった仲間と行動を共にしていた研究室のメンバーに、脅迫じみた手紙が届く。その謎を追ううちに、主人公の自責の念が徐々にふくらんでいく。

    途中の伏線は比較的目にとまりやすく、漠然と予測はつくが、それでも結末は衝撃的。
    でも、それよりも終盤の様々な人たちの告白により、複雑な人間関係が明らかになるにつれ、主人公も含め周囲の人たちの苦悩する姿が痛々しく、印象に残る。人間の弱さや認めたくない部分を、情け容赦なくえぐり出すのが作者のお得意分野だと再確認した。

    途中、幾度となくコーヒーの香りが漂ってくるような気がして、恋しくなった。そして読後は、タイトルと表紙に納得。なるほどね。

    追記 翌日、近所のコーヒーショップに行ったら、何とメニューに数量限定のはちみつミルク珈琲が! 迷わずオーダー、上品な甘さで美味しゅうございました。

  • うっわー。最後の1ページでこんな読後感にさせるとは、さすが湊かなえ!まさかここまでズーンとくる感じにしてくるとは…まさに、どんでん返しってやつだなぁ…ううむ。
    それはそれとして…この本読んでいるとコーヒー飲みたくなる。あと蜂蜜トーストも食べてみたくなるし、蜂蜜入りコーヒーも飲んでみたい。表紙が内容にぴったり。いろんな意味で。

  • 読後直後の感想。すごいイヤミス。
    最近湊さんでもイヤミスの感じではなかっただけに、イヤミス感ひとしお。
    後半に謎ときが判明してくるけど、最後の最後の衝撃は・・。辛いなぁ。
    読み応えあります。美味しいコーヒー飲みたい。美味しいコーヒー屋さんに行きたい。

  • うーわ。久しぶりの本家、ある意味でのイヤミスを読んだ感じ、、、
    正直犯人はすぐ読めたし、普通に面白い程度で終章まで読んでたのですが……最後の一ページ、ほんとやられた。鳥肌立ちまくり。大どんでん返しというか。うわー。うわーうわーうわー。後味悪いなーゾクゾクする。
    いまや大どんでん返しミステリーはイニシエーションラブが有名ですが、わたしはこっちの方を推しますよ。
    親友だと思っていた彼の本当の死因を知った深瀬の今後を思うとやりきれない。うわー。ちょっとやばいなこの小説。湊かなえさんの本で告白の次に印象深い作品になった。
    そして通勤で読んでて無性にコーヒーが飲みたくなったのでコーヒー買って出社しました笑

  • おいしそうなコーヒーの描写が多く、薫り高いコーヒーを飲みながら読みたくなる。が、本作はそんな穏やかな内容ではないのがまた良い。「人殺し」と名指しされた手紙が届き犯人捜しをする主人公。と、同時に亡くなった友人の人となりも知っていく。「よく知っている」と思っていた相手でも知らない一面があり、人によって見方の変わる部分もある。最後の一行は衝撃的だった。まさかそんな風に終わるなんてと。

  • 正直最初はプライドばっか高い陰キャのこじらせ具合に、イライラしながら読んでまして。湊かなえという数々の作品を生み出してる作家だから読み続けてたけど、他の人だったら途中で辞めてたくらいの感じでした。
    当然、陰キャ視点で物語は進むけど、そんな男の卑屈な視点で物語が進むから、他のゼミ仲間や登場人物にも持てないし、ここぞというときにだろうが何も言わない、行動しないくせに承認欲求が強くて、なんかもうイライラ越えて気持ち悪いというか。そうなってくるとコーヒーの話も、もう面倒くさいよ、話長ーよくらいの否定的な気持ちでした。
    なんですけどー!途中から物語がゆっくりと動き出して、このイライラする性格が生きてきます。
    結論。すごく面白かった。
    イヤミスだけど、イヤミスだけでもなく、途中広沢の思いを知って、ちょっと泣いた。イライラが募ってた分、最後の畳みかけるように展開してくのが気持ちかった。最後がどうであれ。

  • 人の人生は線ではなく点の重なり合いなんだな
    出会いがあり別れがある。
    いろんな自分がいる。人から見た自分も。言葉にしないと伝わらない。


    ラストは辛い

  • 最後の一文に衝撃を受けるってこういうことを言うんだって初めて納得した。ドラマ観たことあるけど大分昔の話だけど、所々原作とドラマの違いを楽しめて良かった。湊かなえやっぱりいい!

  • ドラマを見て内容がわかっていたのに
    ページをめくる手が止まらずあっという間に読破
    ドラマ見ずに小説を先に読みたかったと激しく後悔。

    自分が広沢を殺したと知った深瀬は
    この後どう生きていくんだろう…

    本当に湊さん、すごすぎます

  • あ〜〜〜いやな気持ち。これぞ湊かなえ、、
    最後の最後に見た目は全然痛くなさそうなゆっくりした重いパンチを喰らわされたような感じ。

    でもどうしてもユートピアと比べちゃうんだなあ、すみませんが-1星。

  • ミステリーかと思ったら、ミステリーでなく感動の人間ドラマだったかと思ったら、ミステリーだった。

  • どんでん返しありの小説

  • えーーーこれは…って、声が出ました。湊かなえ作品ってかんじで最高。

全600件中 121 - 140件を表示

著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

湊かなえの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×