目の見えない子ねこ、どろっぷ

  • 講談社
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本棚登録 : 60
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195485

作品紹介・あらすじ

3学期の終業式の日、つぐみの家のガレージに、子猫が迷い込んできました。しっぽを追いかけてくるくる回っている子猫は、病気で目が見えなくなっていました。つぐみに、どろっぷと名付けられた子猫は、命の危険もある大手術をのりこえ、つぐみの家の猫になりました。どろっぷに寄り添い、家の様子を教えたのは、おじいちゃん猫のメイでした……。3匹の猫とかかわりながら、たくましく育っていくどろっぷの姿と、4年生になったつぐみの成長を、実話を基に描きます。
*小学校3年生から

感想・レビュー・書評

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  • ドロップがもう少しで目が取れそうな時に入院でお金がかかるけどツグミがドロップを治してあげたい気持ちがよく伝わった。

  • 目の見えないネコを飼っている子が、一生懸命目を見えるようにしてあげるのが凄いと思った。

  • もうすぐ四年のつぐみは、恥ずかしがり屋で、自分の意見を言うのが苦手な女の子。
    そんなつぐみの家に迷い込んできた子猫。なんだか様子がおかしい。どうやら目が見えないみたい。
    家にはすでに3匹の猫がいるし、母子家庭だし、お母さんには新しい猫は飼えないと言われてしまう。
    けれど、迷い猫は目が潰れていて、獣医のゆうなぎ先生には、両目を取り出せば命は助かるか、そうでないかは五分五分と言われてしまう。安楽死という選択もある。
    けれど、いつもは意見を言わないつぐみが、「子猫を助けたあげて。自分の誕生日やクリスマスにプレゼントは要らないから」と言う。

    大阪の帝塚山学院の中高学校で司書をしている中井裕美子さんの飼っているネコがモデルのお話。

  • どろっぷを助けようと頑張る主人公の女の子が健気。読み終えて心があたたかくなった。

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著者プロフィール

京都府生まれ。ノンフィクションから童話まで小学校初級から中級向けの作品を中心に幅広く執筆している。『盲導犬不合格物語』(学研教育出版)で、第52回産経児童出版文化賞を受賞。(同書は、加筆・修正のうえ講談社青い鳥文庫に収録)。ほかのおもな作品に『目の見えない子ねこ、どろっぷ』『犬たちよ、今、助けに行くからね』(講談社)、『盲導犬引退物語』『犬の車いす物語』(いずれも講談社青い鳥文庫)、『命の重さはみな同じ』『助かった命と、助からなかった命』(いずれも学研教育出版)などがある。日本児童文芸家協会会員。日本ペンクラブ会員。


「2022年 『サバンナで野生動物を守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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