イーロン・マスク 未来を創る男

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062196338

感想・レビュー・書評

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  • ベゾスさんの本を読んだ時も思いましたが、さすが、成功する人はすごいな〜と思いました。ただ、実際には一緒に働きたくはないかなとも思いました。

  • これはテスラモーターズとスペースXの2つの会社を経営するイーロン・マスクの過去、現在、未来、全てがアシュリー・バンスによる取材形式で書かれた本!
    マスクはとにかく変わった人で、幼少期は頭が良すぎて周りの子と仲良くなれなかったり、その性格から学生時代はいじめられていたり、大人になってからもいくつもの自分で作った会社を辞めさせられていたり、人の気持ちが考えられなかったり、とにかく目立ちたがりだったり、天才すぎるが故に性格に難ありといったタイプの人間。その発想の凄さや振る舞いが、あのマーベルヒーローのアイアンマンのモデルにもなってる!

    でも、人間としてかなり難があるものの、事業に関しての熱意はものすごくて、人類を救うことを一番の目標として日々、研究、実験を繰り返してる。

    まずは宇宙開発を主としてるスペースX。
    民間のロケット技術としては世界最強の会社で、国の機関では出来ないような研究、開発がとてつもないスピードで進んでるぶっ飛んだ会社。
    その中でも特にぶっ飛んでるな〜と思ったのは、マスクが本気で人類を火星に移住させようとしてるところで、これをバカにせず本気で出来ると思って一緒についてきてくれる人に対してだけはかなり信頼を置いているらしい。それでも意見食い違ったらすぐ辞めさせてるけど。
    俺もこういう壮大な目標を立ててコツコツやっていかなあかんな〜と思った。
    んで、俺昔から宇宙めちゃめちゃ興味あるし、宇宙に関わった仕事が民間の企業でも出来るようになったという事がこの本を読んで何よりも良いなと思うポイントやった。
    この本を読んで何よりも良いなと思うポイントやった。

    そしてもう一つの会社、テスラモーターズにも俺の考えを一変させられた。
    まず、テスラモーターズは地球の環境問題に重きを置いてるマスクが、エネルギー問題を解決するために100%電気で走る車を開発して世界に広めるために作った会社。
    でも、電気自動車って車のフォルムがダサくて、トロトロ走ってるイメージやん??
    でも違うかった、フォルムがまずスポーツカーの形でめちゃめちゃカッコよくて、スピードも時速100km出るまでにかかる時間が1.9秒であのランボルギーニとかフェラーリとかよりもブッチギリで速い。
    しかも、搭載してるシステムも超ハイテクで全てにおいて世界の最先端を走ってる車!
    これからテスラの時代が確実に来ると俺は思ってる。
    てかこんなわくわくする車、自分が乗りたーてしゃーない笑

    こんな感じで人類の未来はイーロン・マスクに導かれると言っても過言ではないかなと思う。
    そして、マスクはこれからも満足することなく、ロサンゼルスからサンフランシスコまで地下にトンネル掘って時速1200kmで移動する世界最速の乗り物作ろうとしたり、全ての電力を太陽光だけで賄う技術を発明しようとしたりとワクワクさせてくれるような事しかやってない。
    でも、研究に資金を費やしすぎるギリギリの経営やメディアでのマスクの過激な言動のせいで、常に不安定な2つの企業からはいずれも目が離せないから、今後の動きに注目していきたい。

    俺もイーロン・マスクのように思考を止めることなく未来を見据えて、そして自分に出来ることは何なのかを常に頭に持っておきたい。
    俺も将来、発想豊かに、ぶっ飛んだことやりたいな

  • 幼い頃は人とのコミュニケーションが苦手でオタクっぽかったところや、パソコンを自分で組み立てたり、百科事典を丸暗記したりするところがホリエモンに似ている。
    マスクの凄いところは圧倒的な集中力。三日間、一睡もせず作業するなどは当たり前。
    スペースX、テスラ、ペイパル、などの様々な起業に成功しているが、その度に全財産をつぎ込む自信と信念の強さがすごい。
    まさにアイアンマンの映画を見ているよう。

  • 本書を読むことで、イーロン・マスクの人となりが分かる。幼少時代に旅をして好奇心が刺激されたから、イノベーティブな発想ができるようになったのだと思う。とにかく、彼の行動力には凄みを感じるし、次は何をするのか期待が高まる。

  • イーロン・マスクの野望の大きさに脱帽!
    とても楽しかった!

  • ☆テスラモーターズ、スペースX

  • 熱い。
    テンションあげたいときに。

  • うわあ‥強烈
    宣言した通りの機能が搭載されたテスラが、納期通りに作られれば、説得力があるんだけど。

  • いま世界でホットな若手経営者といえば,必ずイーロン・マスクの名前が挙がるでしょう。次のジョブズとも言われる世界を動かす男はいかにして作られたのか?彼の出生から現在までが語られるこの本で,その答えがわかるかもしれません。

  • ▼参考URL
    最高にしびれるアントレプレナー、未来を創る男、イーロン・マスク
    http://kumoshun.com/?p=819


    ・「インターネットとか財務とか法務に詳しい賢い人間が多すぎると思うんだ。そういうことも、イノベーションがじゃんじゃん生まれてこない理由なんじゃないかな」

    ・初期のフェイスブックを支えたエンジニア、ジェフ・ハマーバッカーは「同世代の賢そうな連中はみな、どうしたら広告をクリックしてもらえるかしか考えていない。本当にロクでもない」と切り捨てる。シリコンバレーのハリウッド化である。  一方、消費者は内向きになり、ネットに閉じこもるようになった。

    ・だがマスクはシリコンバレーにこもることなく、ロサンゼルスに向かう。まずは落ち着き、次のチャンスの到来を待つというのが昔ながらのセオリーだが、彼にそんな常識は通じない。  スペースXに1億ドル、テスラに7000万ドル、太陽光発電のソーラーシティに3000万ドルを投じた。

    ・テスラが展開する充電ステーションは「スーパーチャージャー」と呼ばれ、米国や欧州、アジアの主要ハイウェイ沿いに次々に誕生している。30分も充電すれば何百㎞も走ることができる。  しかも、スーパーチャージャーは太陽光発電装置によって運営されている。だからテスラのオーナーは、燃料補給に金を払う必要がない。

    ・現実的な目標を掲げ、言葉で従業員にプレッシャーをかけてこき使っても、すべては火星計画の一部だと受け止められる。そこが魅力だとマスクを慕う従業員がいる。

    ・マスクを嫌う従業員もいるのだが、行動力や使命感に対する敬意から忠誠を守っている。シリコンバレーの起業家の多くは「社会的に意味のある世界観」が欠けているものだが、マスクには確たる世界観がある。  誰にも真似ができないほど壮大な夢を追う天才

    ・マスクは元妻のジャスティンとの間に双子と三つ子の計5人の子供がいて、親権は双方が持つ。過酷なスケジュールの合間を縫って週に4日は子供たちと過ごす。毎年、移動で使ったフライト時間を週単位で集計し、上手に時間管理できているかどうかの目安にしているという。

    ・「シリコンバレーの進化形の立派なお手本ですね。お手軽なIPO(株式公開)ばかりに目がいってしまい、製品のわずかな改良を重ねることしか考えない経営者よりはるかにマシ。IPOも改良も否定はしないが、それだけではダメです。長期的にどう取り組んでいくのか、どういう部分にテクノロジーを少しでも多く統合するのか、いろいろな形がある。そこを見極めなければならない」

    ・「やると決めたら実行する人で、簡単には諦めない。それがイーロン・マスクの世界であって、その世界に暮らすのが私たちなの」

    ・SF作家ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んで、あるSF的な言葉に大いに感銘を受けたからだ。マスクが説明する。

    ・「本の中で『本当に難しいのは、何を問えばいいのかを見つけることだ』とアダムスは指摘している。つまり問いが見つかりさえすれば、答えを出すのは比較的簡単なんだ。そして、質問したいことをしっかりと理解するには、人間の意識の範囲と規模を広げることが大切だという結論に達した」

    ・「唯一、人生において意味のあることといえば、啓蒙による人類全体の底上げに努力することだ」とマスクは語る。

    ・次に書いた論文では、学術文献や書籍を電子的にスキャンして、OCR技術で文字を認識し、あらゆる情報をデータベースに一元化する技術について取り上げた。

    ・「コンピュータゲームは大好きだけど、自分で素晴らしいゲームを開発できたとして、それが世界にどれほどの影響力を持つのか冷静に考えてみた。まあ、大したことはないだろうと。心の底から好きなことではあっても、生涯の職業として人生を賭けることはできないと判断したんだ」

    ・結論はいつも同じだった。つまり、「インターネット」「宇宙」「再生可能エネルギー」の3つの分野こそ、今後、大きな変化を遂げる分野であり、自分が影響力を発揮できる市場だと見ていたのだ。  この3分野で夢を追いかけよう──。彼はそうマスクにとっては、「偶然そうなっただけ」なのか、「それなりの意図を持ってやっている」かの違いが重要なのだ。「偶然成功した」シリコンバレー辺りの平凡な起業家と一緒にされたくないというのが彼の本音だ。

    ・みんなが自分と同じように行動してくれるはずという思い込みからして間違っていた。仮に似たような行動をとってくれたとしても、こちらの真意が伝わった結果とは限らない。もう1人の自分がいたとして、なんらかの指示をしても、半分も伝わればいいところだろう。そんなもう1人の自分が同じ結論にたどり着くわけがない。だから、『こう話したら、彼らにどんなふうに聞こえるのだろうか』と常に自問自答することが大切だ」


    ・「あのときは本当に生死をさ迷ったね。でも休暇に関しては、あの体験はいい教訓になったよ。『休んだら死ぬんだ』ってね」

    ・ペイパルを追われて以降、マスクは少年時代に夢中になった宇宙船や宇宙旅行への思いを再び強くしていた。

    ・こちらが尋ねてもいないのに、「人生で意義のあること、いつまでも世の中に残ることをしたい」と突然語り出すこともあった。

    ・事業開始に当たって社員には、スペースXのミッションが伝えられた。それは、〝宇宙分野のサウスウエスト航空〟になる──というものだった。サウスウエスト航空といえば、格安航空会社としてコスト削減を徹底しているが、人件費は削らず、収益率も他社を上回る優良企業として知られる。景気後退期でも黒字経営を維持し、社員を大事にする経営で有名だ。スペースXも、低コストながら優良企業を目指すということだった。

    ・マスクは、学校の成績がいいだけでなく、何かずば抜けた才能がある優秀なエンジニアを常に探し求めていた。めぼしい人材を見つけると、あらゆる手を尽くして入社を迫る。

    ・マスクと長く付き合っていると、とんでもない情報量を吸収する能力があることに気づくはずだ。完璧といってもいい記憶力なのだ。子供のころに本を貪るように読み、どんどん頭に入れていたエピソードは以前に紹介したが、現在でも同じように知識を簡単に身につけてしまう。驚愕の才能の持ち主である。

    ・それはテスラというブランドをライフスタイルにまで高めたことだ。テスラが売っているのはクルマだけではない。イメージを売り、未来へ足を踏み入れている感覚を売り、ブランドとのつながりを売っているのだ。

    ・テスラは、いわゆる「年式」(型式年度)という考え方を取り入れていない。2014年式とか2015年式というふうに呼んでいないのである。これも、マスクがクルマをモノではなくライフスタイルと捉えている証拠だ。だから「2014年式の在庫一掃セールをやって、次の新型を作る」というような発想がない。常に最高のモデルSを作り、それを顧客が手にするのである。1年かけて新機能を開発しておき、翌年のニューモデルで大放出するような商法はしない。

    ・ではテスラと競合他社の明暗を分けたのは何か。それは、妥協することなくビジョンを徹底的に追い求め、マスクの要求水準を達成するために全社員が全身全霊で打ち込んだかどうかだったのである。

    ・だが、マスクは絶対的な民主党支持者というわけでもない。何よりもまず自ら経営する企業が掲げる信念こそを大事にしている。そしてあらゆる現実的な手段を使って自らの信条を追求する。

    ・なんだか自分が祖母に似てきたなと思う。彼女は大恐慌の厳しい時代を生き抜いた人なので。そういう厳しい状況を体験したら、そう簡単に忘れられないんですよ。今でも自分がどん底を脱しきったのか自信がない。今は幸福だけど、それでもまだあの忌まわしい記憶は消えないし。祖母もずっと後になって飢えるような不安がまったくなくなってからも、食べ物のことをいつも心配していた。テスラでも万一のことを想定して、なるべく多くの資金を確保しておこうと決めたんだ」

    ・「競合他社はギガファクトリーを鼻で笑っているだろうね。そんなことは電池メーカーがやればいいんだから、くだらないアイデアだとね。でも私はすべての電池メーカーを知っているけど、どこも電池工場に数十億ドルを投資する気はさらさらないと言っている。鶏が先か卵が先かという問題と同じで、電気自動車が十分に売れるかどうかわからないから、自動車メーカーは電池の大量購入を保証しない。だから電池メーカーはこれ以上作れない。つまり自前で作らなければ、十分な量を確保できないんです。ところが、誰もそれをやりたがらない」

    ・「イーロン・マスクを間近で見ていて一番驚いたのは、野心あふれる優秀な人材を見つけ出しては入社させてしまう彼の才能です。宇宙産業でトップレベルの頭脳集団が彼のもとで働いている。テスラも同じです。本当に機械工学の才能があってクルマづくりに興味があるなら、絶対テスラに行くべきです。これまでにない面白いことができる場所は、全米でもあの会社しかないですから。スペースXもテスラも、有能な人材の実力を極限まで引き出し、すばらしい成果をあげるというビジョンを掲げています」

    ・「上司としては信じられないくらい気難しいですよ。でもそれは情熱家だからなんです。すぐに『くそったれ、こんなこともできないのかっ』なんて感情任せに言い放つわけです。中にはショックを受ける社員もいます。恐怖で身がすくんじゃうんでしょうね。それで、私はイーロンのゴールやビジョンを共有するようにみんなに働きかけるんです。私も自分自身のゴールがいくつかありますが、常にイーロンと同じ方向を見て仕事しているかを確認しています。さらに会社全体が同じ方向を見ているかもチェックするんです。結局のところ、ボスはイーロンです。(会社は)彼の血と汗と涙の結晶なんです。誰よりもリスクを背負い込んでいるのは彼です。その実績は見事なものです。イーロン抜きには成し得ないことです。先頭に立って物事を進めるにふさわしい人だと思います」

    ・自分の存在価値に悩み苦しんでいる人々にとって、マスクの人生はあらゆる面で苦痛を和らげてくれるはずだ。マスクによれば、人間は自らあれもできない、これもできないと可能性を自分で狭め、危機に追い込んでいる。だからこの状況を是正したいのだという。

    ・「すばらしいアイデアはいつもクレイジーです。クレイジーじゃなくなったら、つまらない証拠」とペイジは言う。グーグルでの仕事の原則みたいなものだ。

    ・よく知らないことに対する人間の洞察力なんて、たいしたことがないんだなと悟りました。イーロンがよく言うことですが、何ごとも原点に立ち返って取り組まなければいけないんです。どういう仕組みなのか、時間はどのくらいかかるのか、コストはどうか。自分がやったら、どのくらい安くできるのか。何が可能で、どこが面白いのか判断するのには、工学や物理学の分野でそれなりの知識が必要ですが、イーロンはそこが傑出しています。しかも経営、組織、リーダーシップ、統治についても詳しい」

    ・彼が会社を始めたころ、成功確率は90%だと言っていました。他人がクレイジーと思うようなことでも、本当に情熱を持って取り組めば成功できる好例です。そして2つめの会社も成功している。これはまぐれ当たりではないですよ。

    ・「彼は結構早い時期に『人生は短い』と悟っていましたよ。そう考えたら、懸命に働くしかないという結論に達するんじゃないでしょうか」

    ・「私が学校に行っていたころは、あいつらに殴られても、血が出ていなければ、『まあ、いいか』でお終いだった。少々血が出ていても、大量じゃなければ気にしなかった。今の子たちには、逆境を人工的に作るしかないね。私が子供たちに与えた最大の試練なんて、ビデオゲームの時間を決めたくらいですよ。

    ・本当に「たゆまぬ追求」という言葉が似合う人物との思いをあらためて強くした。しかも、その追求の精神は、我々の想像をはるかに超えたレベルなのだ。ここまで熱い思いで何かを追い続ける人を私は見たことがない。一心不乱に夢を膨らませ、ハイパーループや宇宙インターネットといった度肝を抜く構想を次々にぶち上げる。

    ・彼のもう1つの特徴は「喜怒哀楽の人」という点だろう。とことん悩み苦しみ、とことん喜ぶ激しい感情表現で知られる。本人は、人類の歴史を変えるのだという強い自負の念があってのことだと思っているから、周囲の人々の気持ちを感じ取れないことも多い。だから冷淡で気難しい人間というイメージを持たれやすい。

    ・「こういうベンチャーは、目的がわかっていないんだ。どこで基本的な価値を生み出すかだ。経済に一番いい形で貢献するには何をすべきかという視点で世の中を眺めることが大切なんだ。






























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著者プロフィール

アシュリー・バンス
現在、テクノロジー分野の第一線で活躍する作家。『ニューヨークタイムズ』紙でシリコンバレーやテクノロジーの取材を数年にわたって手がけたのち、週刊ビジネス誌『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』に活動の場を移し、サイバースパイ活動からDNAシークエンシング、宇宙探査に至るまで幅広い分野で主に特集記事を担当している。

「2015年 『イーロン・マスク 未来を創る男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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