若様とロマン

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 469
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200257

作品紹介・あらすじ

一見平和そうに見える明治の世の中に、不穏な空気が漂いはじめていた。
数年以内に”戦争”が始まるかもしれない――。成金のひとり、小泉琢磨は、戦へと突き進む一派の意向をおさえるべく、動いていた。が、このままでは開戦派のやりたいようになってしまう、そう懸念した琢磨は、今いる仲間以上に人を集めようと考える。そしてその秘策がなんと、「若様たちのお見合い」だったのだ!
お見合いをさせ、縁組みをし、開戦派に対抗する同士を増やそうというその魂胆、果たして?!
若様組シリーズ最新作、ついに登場!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は若様組にお見合いの話が続々と来る!あらあら、意外にするすると纏まるじゃないの(*^^*)♪と思っていたら、振られる若様もあり(^^;)微笑ましい気持ちで読んでいたら、なんとお見合い話には裏があった(゜゜;)まぁ小泉琢磨の気持ちも分かるけれどね(^_^;)ミナと沙羅のその後が気になるわ~(-_-;)

  • このシリーズこれで終わりなのかな?
    開戦の2文字がちらついてきな臭い流れになるかと思いきや見合い連続で笑った。
    長瀬はやっぱ沙羅のこと諦めきれなかったけど、振られちゃったな。
    あやめと縁ができたしもしかしたら…?
    園も琴子さんといい感じになりそうかな?

    沙羅と言えば、渡英しちゃったな。
    あの行動力は凄い!
    渡英良いなぁ。
    なんとなく沙羅はバリバリ仕事もするだろうけど、ミナが渡米したし、最終的にはミナと結ばれそう。
    それにしても手紙のトリックには気付かなかった。
    若様達頭いい。
    手紙の内容が漏れることを想定して、手紙をリアルタイムでやり取りさせていると見せかけてその間で沙羅を渡英させるとはねぇ。

    落とし所もいいし、これでおしまいなのかな。

  • 相変わらずのチームワークで、大人たちの無理難題も乗り越えて行きます
    でも、結局、自分たちが無自覚に直面している限界に、立場に、大人の思惑がプラスされて、力業で動かざるを得なくなった、って感じなんですよね。
    だから、最後の顛末は納得です。
    願わくは、次のステップへすすんだみんなが、どんな風になって帰ってくるのか。乞う続編!
    ここで、幕切れても文句はないんだけど、もう少し読みたいなー
    真次郎さんの活躍をもっと見たいです。

  • 若様組シリーズ。
    波乱万丈であっても時間だけは変わらず過ぎていくものなのですなあ。
    と、しみじみ思いました。
    皆、大きな岐路に立たされ、変わるもの変わらぬもの。
    いや、変わらないままではいられない。
    そしてこの先に待ち受けているものはといえば、どうしようもない歴史の事実なのですよなあと。
    明治大正浪漫を描く作品は多いですし、私も好きなのですが、その先にあるものを考えると時が止まれば良いのにと思ってしまうわけです。

    面白かったです。

  • 若様シリーズ三作目。相変わらずの若様たちの活躍が楽しいのですが。今回は時代の推移に伴ってのそれぞれの転機も描かれていて、かなりシリアスな部分がありました。やはり「戦争」の影は重いよなあ……。
    若様たちのお見合いに関して起こる様々な騒動とその解決に関しては、気楽に楽しめました。いやいや、さらっと流しているけれど若様たち凄すぎじゃないですか! と思うことしきり。にしても本当に、なぜみんなよりにもよって園山にかかっていっちゃうんだろう(笑)。

  • 時代は移り、富国強兵の時代の明治に変わりつつあるのでしょう。
    物語りは戦争へ走り出そうとする国のために、若様組に降りかかった災難が見合いだというもの。
    これまで幕末を抱えてきた彼らが未来へ向かう物語だと思いましたねぇ。
    これでシリーズは終わってしまうのかなぁ。

  • 内容紹介
    一見平和そうに見える明治の世の中に、不穏な空気が漂いはじめていた。
    数年以内に”戦争”が始まるかもしれない――。成金のひとり、小泉琢磨は、戦へと突き進む一派の意向をおさえるべく、動いていた。が、このままでは開戦派のやりたいようになってしまう、そう懸念した琢磨は、今いる仲間以上に人を集めようと考える。そしてその秘策がなんと、「若様たちのお見合い」だったのだ!
    お見合いをさせ、縁組みをし、開戦派に対抗する同士を増やそうというその魂胆、果たして?!
    若様組シリーズ最新作、ついに登場!

    内容(「BOOK」データベースより)
    開戦前夜、若様たちに降りかかった災難―それはお見合いだった!『アイスクリン強し』『若様組まいる』に続くシリーズ第3弾登場!

  • 3年間も積読状態にしてしまった。積読状態の3年の間に新刊が出ていないので、これがシリーズ最終作、と思ったほうがいいのだろうか。登場人物それぞれのその後がとても気になるのだけれども。
    欧米との時間のかかる手紙のやりとりのもどかしさが作る物語が読みたい。
    進学問題についてのその後が読みたい。
    御当主のその後の戦争対策が読みたい。
    読みたいことがいっぱいで、ページを閉じた。
    主人公、というのかな、主な話の進め手、やはり主人公かな、長瀬という姓から、いつの間にか、アイドルグループの長瀬さんをイメージしながら読んでいる自分が、なんとも変な感じ。
    とても楽しめました。
    もし、後日談が発刊されたら、今度は積読状態になんかせずに、すぐに読みます。

  • よかったけど、沙羅さんと真次郎さんが日本からいなくなって、ちょっとさみしい…

  • アイスクリン強しで、ミナが一番好きだったのでどうも若様組が主だと物足りなさが・・(;゚Д゚)!
    そして三作目は一番つまらなかった・・。。済みません。
    沙羅と御当主の強引さに若様やミナが振り回されるだけ・・。アイスクリン強しでは沙羅はけっこうミナのこと本気で好きそうだったのに、なんかもう若様たち誰のことも好きじゃなさそうw
    、と、アイスクリン強しが凄く面白かったのでその後をその後を!とかなり引きずってしまって、楽しく読めませんでした・・。別物と思ったほうが良いですかね。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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