再起動

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 82
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204644

感想・レビュー・書評

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  • ⚫︎受け取ったメッセージ
    システムのメタ構造に飲み込まれる!
    自由選択は本当に自由選択なのか?させられていないか?

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)

    「僕」は親友と教団を作ることにした。その名も「リブート(再起動)教」。人格をPCのソフトウェアに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動できる」そんな教義だった……。どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。他に自作の相撲ゲームを究めようとする男と架空の力士「高田山」を通して「神」を描くユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。


    僕は、大学時代からの親友と教団を作り、起業した。その名も「リブート(再起動)教」。
    人格をパソコンのソフトに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動できる」そんなもっともらしい教義だった。
    順調に入団希望者は集まり、教団は発展。しかし思いがけない展開に…。
    群像新人賞作家による、どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。
    他に、自作の相撲ゲームを究めようとする男と、彼のつくった架空の力士「高田山」を通して「神」を描く、ユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。

    ⚫︎感想(本概要より転載)

    「再起動」
    再起動を人間に当てはめるという着想がおもしろかった。テキトーな思いつきで始まったリブート教。最終的に飲み込まれて再起動。

    「高田山は、勝った」
    こちらもメタ構造を楽しむお話だった。バグなのか?と必死に平岡が修正するが、高田山は勝ち続ける。



  • 「高田山は、勝った」も面白かった

  • 図書館でたまたま目にした本。
    タイトルに惹かれ、パラパラとめくっていたところ、面白そうだったので、借りてみました。

    『再起動』ともう一篇が収録されているのですが、どちらも、「人間とは何か」に対する、筆者なりの答えの一つなのだと思います。

    内容的には面白いのですが、何か物足りない気もしました。
    それはおそらく、「意外性」のようなものだと思います。
    もしかしたら、キレイにまとまりすぎているのかもしれません。

著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。早稲田大学大学院国際情報通信研究科博士課程修了。博士(国際情報通信学)。会社勤務を経て、現在、神奈川工科大学情報学部教授。2012年、「架空列車」で第55回群像新人文学賞を受賞し、デビュー。著書に『架空列車』『再起動』(ともに講談社)がある。

「2020年 『アウア・エイジ(our age)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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