- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062528634
作品紹介・あらすじ
おじいちゃんと散歩しながらわかったこと。道ばたの小さなものにも声をかけるおじいちゃん。楽しい散歩をしながら不安なことや怖いものも知ったぼく。ぼくはこのままちゃんと大きくなれるんだろうか? 生きていくためのしなやかな強さを育む、心にしみる絵本です。
小さなぼくが不安な気持ちになると、いつもおまじないの言葉で助けてくれたおじいちゃん。生きていくためのしなやかな強さを育む、心にしみる絵本です。
どくしゃのみなさんへ
おじいちゃん、おばあちゃんをさそって、みんなで、さんぽにでかけよう。ゆっくり、のんびり、あるいていけば、ほら、ぼくらのまわりは、こんなにも、たのしいことがあふれてる。――いとうひろし
日本図書館協会選定図書/講談社出版文化賞絵本賞
感想・レビュー・書評
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読み返すたびに感じるものの変わるとても良書。
家に一冊あってもいいかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同じお年寄りでも、絵本の中のおばあちゃんたちはひたすら明るくたくましく、時にぶっ飛んでいる。
ところがおじいちゃんたちは、優しさがきわだっていて存在にはそこはかとない悲しさが漂う。
男子と女子の違いは、年をとるとますます詳らかなのか?!
多くの人がお薦めするこの本も、優しい優しいおじいちゃんが登場する。
ハンディサイズでコマ割りも細かいため、読み聞かせには残念ながら不向き。
更に言えば、これというストーリーは無し。
小さなボクとおじいちゃんの日常が、淡々と進むだけ。
ただ、読んでいると自分も小さなボクになる魔法をかけられる。
祖父母に見守られていた、幼い頃の自分に。
なので、親子での家読みに良いかもしれない。
小さな頃って、家の周りを歩くだけでも冒険になる。
不安も危険も不可解なことも、この世にはいっぱいあることを、ボクはその散歩から学ぶのだ。
でもおじいちゃんはいつも「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言ってくれる。
その安心感の中で育ったボク。
すっかり成長したボクは、今度はおじいちゃんにその言葉をかける番。
だっておじいちゃんは、、、
死は誰の隣にもあるもので、その順番は分からない。
ただお年寄りの方が、順番が早くなる可能性は高い。
だからせめて、自分がしてもらったように、大きな安心感を与えたい。
こんな小さなボクでも、おじいちゃんがくれた「安心」をお返しできるのだ。
裏表紙には、おじいちゃんの届けるための花束を抱えたボクがいる。
幸せな思い出は、こうして引き継がれて行くんだね。
出来れば6,7歳くらいから。 -
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
かけてもらって嬉しい魔法の言葉。祖父母に教えてもらったこと、恩返し、恩送り。わたしの魔法の言葉はなんだろう。新しい世界へ挑む子供たちへ贈りたい絵本。(5分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #だいじょうぶだいじょうぶ #いとうひろし #講談社 -
小学校読み聞かせで読んだが、目頭が熱くなり目が潤んでいるのを聞いている子供達に悟られないよう必死だった。
私はおばあちゃんとよく散歩した。小さい私はおばあちゃんと歩いてどんな話をしたのか思い出せない。だいじょぶと言ってもらったのかどうかも思い出せない。ただ、おばあちゃんが大好きだった。なのに、大きくなった私はおばあちゃんにだいじょぶだよといってあげられなかった。その頃にこの本を読んでいたら違ったんだろうか。
だいじょうぶ、大切にしたい言葉であることを再認識させられる。 -
小学校の国語の時間に出会ってから、忘れられない物語。「だいじょうぶ」という言葉の温かさが好きになった。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」と心を込めて言えるような、恩返しをしたいと思う。 -
絵本を買ったらいつもカバーはゴミ箱へ捨ててしまうけど、カバーに作者からどくしゃのみなさんへメッセージが書かれていて娘たちに読んで欲しかったから捨てずにテープで止めた。
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だいじょうぶって良い言葉。確かに、前向きに考えることは大事。おじいちゃんも、きっとだいじょうぶ。
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子供には難しいかもしれないが絵が好きで読んでいたようだ。私の方がよっぽど心に染みていたと思う。