- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062559775
作品紹介・あらすじ
父親がなぜか強く勧めるクレアール学園に転校した功刀沢聖は、初日から学園の超個性的な雰囲気に圧倒されっぱなし。しかも、なんと学園祭のミスコンに出場するハメに!それもそのはず、実は彼、ものすごい"美人"なのだ。本人の戸惑いをよそにミスコン準備が着々と進むなか、幽霊騒動が勃発。ミスコンと幽霊の謎めいた関係が明らかになって-いよいよクレアール祭の幕が上がる。
感想・レビュー・書評
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古くから遊んでる人が見たらがっかりする内容だった。主人公は女顔がコンプレックスなのにイラストではネクタイ蝶々結びなのが「無いわー」と思った。ちゃんと先生も世界もあるのに、生かし切れていないのが残念でならない。ミスコンはクラスからの選出制じゃなくて、先生(※運営)が選出してるのに、そこが違うのがなんとも言えない・・・。申し込む自体は自薦だし。世界観や、学校の中をもうちょっと見てから書いて欲しいと思った。なんか普通の学園ものになっちゃってる感がいなめない。若者のネタにちょい頼り気味なのも残念でした。後半のぶっとんでる加減はよかった(笑)そういう設定で衣装借りてた子もいるだろうと期待。え?僕んとこのは違うけどね(笑)で、結局これは、ボーイズラブなのか、ボーイズライフなのか。ボーイズラブ、ですよねー。衣装以外でお色気的なのは無いけど(あたりまえだ)読者層が女性に限られ気味なのも残念だ!!!最初からミスコンはハードル高いよハードル。
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回送先:目黒区立目黒本町図書館
インターネット上のSNS機能を活用した架空の男子校である「クレアール学園」の公式ノベライズという設定である本書。主人公功刀沢巧の転校からはじまる友情形成ストーリーと学園イベント(なぜ、女装イベントでなければいけないのかという点の説明がない点は読者の差別化を招くのではないかと懸念する)を縦軸に、ミステリー調の事件を横軸にした感じのストーリーになっている。
一読して、「乙女妄想の男子校ははたして経常収益が赤字にならないのだろうか」という評者が抱える疑問が再燃するような雰囲気だけしか残らない点が惜しまれる。というのも、西門が気づかない部分でそうした問題をにじませるシーンが多数あるからだ。まず、そもそも母体が「コミュニティーサイト」でしかないという事実の前に「ミッションスクール」だのなんだの言い訳がまず理解できない障壁となって読者を差別化するその構造。次いで、学校のミッションが明確ではないこと(言い換えると誰が発話の地点におかれるのかというメカニズムである)、そして最後にこの学校は何のためにあるのかという存在意義があいまいすぎるのだ。
ちなみに
元メンバーとして眺めた時に感じるのは露骨なまでの「収奪性」である(クレアール学園はとにかく何でも有料で、支払いがクレジットカード・ネットバンキングだけの明らかに差別化をあおる形態になっている。その結果グループに入るのも、テストを受けるのもすべて有料である)。その収奪性なくして経営が成り立たないのだとしたら、それもまた問題である(なりきりたいというすべてのオーディエンスの欲望を充足できない構造なのだ)。
西門による本書が与える問題の影響は意外な面で見えてくるということが本書最大の収穫と言ったら誉めすぎであろうか。 -
まぁ、当然ながら、呼んでみたが・・・・。
うーん・・・微妙だなぁ・・・こりゃあ・・・。