ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド: 魔女と妖精の旅 (講談社+アルファ文庫 E 33-1)

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  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062566629

感想・レビュー・書評

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  • 文庫版まえがき
    1 地下牢の恐怖
    2 青ヒゲ城の幼児虐殺
    3 怪物ゴーレム伝説
    4 郵便夫の「霊廟」
    5 魂を吹きこむ人形師
    6 パラゴーニアのお化け屋敷
    7 謎の町レンヌ
    8 巨石が示すレイライン
    9 「狂王」の脳内遊園地
    10 生きている死少女
    11 うめく「蠟人形」
    12 天国と地獄に通じる庭園
    13 自分のための死の部屋
    14 パリの地下の巨大迷宮
    15 吸血鬼ドラキュラ
    16 ロンドンの幽霊ツアー

  • 「ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド」3

    著者 荒俣宏
    出版 講談社

    p31より引用
    “カリオストロ伯爵は、マリー・アントワネットを捲きこむ詐欺
    事件の張本人として、また、山師あるいはペテン師として多くの
    人々(とくに女性)をだましまくった人物としても、よく知られ
    ている。”

     翻訳家、評論家、作家である著者による、ヨーロッパの怪奇的
    な場所や建物を紹介した一冊。
     スイスの地下牢からロンドンの幽霊ツアーまで、白黒ながら多
    数の写真とともに書かれています。
     過去に同社から刊行された「ヨーロッパ・ホラー紀行ガイド」
    の加筆・修正文庫版。

     上記の引用は、イタリアの古城について書かれた項での一文。
    日本でカリオストロと言えばロリコン伯爵ではないかと思うので
    すが、実在した人物もあまりまともな人ではないようです。
    事実は小説より奇なりという言葉が、とても良く似合う人物だな
    と思いました。
     巻頭カラー写真コーナーに、ほんの小さく写っているだけなの
    に、若いと思わせる荒俣氏の写真があります。不思議で奇妙な建
    物のそばに居ても、まるで風景のように馴染んでおられます。

    ーーーーー

  • 文学の薫りなき澁澤龍彦と言えばやはり失礼か。但し、本文中にも澁澤氏への言及や引用が多数あり、先蹤者への尊敬の念が窺われ好ましい。内容は中世ヨーロッパ裏面史。此手の話が好きならば澁澤氏の「滞欧日記」を初めとする欧州モノ、中世モノにも目を通すことを強く勧める。ところで荒俣宏と言えば「帝都物語」が有名だが「別世界通信」巻末のファンタジー単評がお勧め。今まで読んだ中で最高にリリカル、ノスタルジックそしてロマンチックな書評集。全作読みたくなること請け合いだが、短評自体が一種の作品なので、紹介作への過剰な期待は禁物。

  • ゴシック好きな人におすすめです
    ちなみに表紙は「世界で一番美しいミイラ」のロゼリア・ロンバルドです

  • 怪奇ハンター入門ガイド。
    なぜか大学で発見。
    ドラキュラは、資本家説は、どっかで聞いた。
    ジェノアの劇場庭園と、シュヴァルの理想宮に行ってみたい。

    以下のカラー写真の掲載あり○
    フィレンツェのラ・スペコラ博物館にある解剖用の蝋人形(イタリア
    カプチン会の納骨堂(イタリア
    ラティエの絵(フランス
    オルシー二別荘、別名、怪物庭園(イタリア
    プラハ城(チェコ
    ボロブドゥールを思わせるシュヴァルの理想宮(フランス

    目次○
    地下牢の恐怖        シヨン、スイス
    青ひげ城の幼児虐殺     チフォージュ、フランス
    怪物ゴーレム伝説      プラハ、チェコ
    郵便夫の「霊廟」      オートリーヴ、フランス
    魂を吹きこむ人形師     ヌシャテル、スイス
    パラゴーニアのお化け屋敷  バゲーリア、イタリア
    謎の町レンヌ        レンヌ=ル=シャトー、フランス
    巨石が示すレイライン    カルナック、フランス
    「狂王」の脳内遊園地    ミュンヘン、ドイツ
    生きている死少女      タルクィニア、イタリア
    うめく「蝋人形」      フィレンツェ、イタリア
    天国と地獄に通じる庭園   ジェノア、イタリア
    自分のための死の部屋    ロリオル=シュル=ドローム、フランス
    パリの地下の巨大迷宮    パリ、フランス
    吸血鬼ドラキュラ      トランシルヴァニア、ルーマニア
    ロンドンの幽霊ツアー    ロンドン、イギリス

    アマゾンから○
    ハリー・ポッターや指輪物語…… 神秘と怪奇の起源を訪ねる!! 幻想ファンタジー小説や西洋オカルト思想、妖精妖怪研究、魔女と古代信仰、風水とレイライン……ヨーロッパの深くて古くて不思議な旅にあなたを誘う!! ホラーとファンタジーの故郷(ふるさと)に、ようこそ! 『ハリー・ポッター』や『指輪物語』など話題の幻想ファンタジー小説や西洋オカルト思想、妖精妖怪研究、魔女と古代信仰、風水とレイライン……ヨーロッパの神秘と怪奇の起源を訪ねる旅。 吸血鬼ドラキュラのトランシルヴァニア、怪物ゴーレム伝説のプラハ、ルートウィヒ2世の楽園ミュンヘン、パラゴーニアのお化け屋敷、幽霊ツアーのロンドン……。

  • 変態用『地球の歩き方』てな塩梅のお手軽さ。
    旅に出たくなりますぜ、ホント。挿絵(写真・図版)が楽しい
    欲を言えば、カラーならもっと楽しいのにね…
    この本を参考にして、ヨーロッパ旅行のプランなぞ立ててみたくなりますなぁ。

    解説文は、怪奇マニア入門編レベルなので一般向けに最適かと思います。
    つまり既にマニアな読者には物足りない、他資料と併用すると良いかも。

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著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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