- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062568906
作品紹介・あらすじ
"最後のフィクサー"浅田満-自民党のドンから山口組五代目、さらには宝塚スター、元横綱・北勝海に元阪神監督・星野仙一まで…その"威光"は、広く日本社会に浸透している。同和と暴力を背景に、途方もなく肥え太った男の半生を赤裸々に綴った衝撃作!!政・官・財・暴を手玉に取った「食肉業界のドン」が、狂牛病騒動に乗じてわれわれ国民の"血税"を貪り喰らう様を暴く。
感想・レビュー・書評
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十勝に来たからには読まねばシリーズ。
十勝の地域の話のみならず、牛肉流通の歴史まで含めて勉強になった。そして何より、いわゆる「同和」についても理解が深まった。
ここまで個人に焦点を当てて徹底的に物事を追求するのは、並大抵のことではない。浅田満の糾弾に終始するのではなく、官僚や関係団体の怠慢を同じくらい糾弾しており、公平な目線に立った本なんだなと大変交換が持てました。
にしても、浅田満はまだ生きてるんだよな……どこで何をしてるか気になる……詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国産牛肉偽装、皆でやれば怖くない。『焼け太り』で銭儲け・・・情けなく涙も出ません。「政・官・業・暴・同和」問題は深い闇の如し!
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「サカナとヤクザ」関連本。
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日本の食肉業界を長く牛耳っていた浅田満氏の物語。
食肉事業は昔から同和と切っても切り離せないことは知っていたが、その力そのままに、政・官・業・暴・同和を巻き込んで事業拡大を続け、まさに業界を牛耳り続けた彼を生み出したのは、いったい誰なのか。
かつての狂牛病問題に絡む、国産牛肉買取における詐欺行為が発覚したから彼の暴走は食い止められたものの、これが無かったら今も独裁は続き、安心安全安価な牛肉は我々の口に入らなかったかもしれない。
ある意味偉人の物語であり、また日本の闇を映し出す物語でもある。 -
【感想】
ハラハラするノンフィクションの名作。取材も大変だったようだ。会計(偽装)の話は控えめで、人物描写や人間関係に重きを置いてる。
題材の浅田氏はまさに「資本主義」の権化という感じだ。若い世代にとっては昔話になっているかもしれないが、かえって昨今ある種の新自由主義に肩まで浸かってる人にとっては、浅田さんの人物像が受けるかもしれない(ほりえもんの四倍くらい魅力的)。
関連する企業や団体や自治体や省庁が多く、読み物として楽しい。あと、どうしようもないくらい鈴木宗男が沢山登場する。 -
相変わらず文章がヘタ。接続詞の使い方がおかしいこと多々有り。
そんなことより内容だ、ということなのだろうが、俺にはこのリスクある取材に対する共感が乏しく、結果だけを早く知りたくなった。リアルタイムだとまた別だったのだろうが、普遍性を保つには文章力と構成力が足らない。が、この類の書にそんなものを求めてはいけないのかもな。国と大阪府は腐ってる、ってことくらいはわかりすぎるほどわかった。 -
自分がなりたいとは思わないが、富を得るために犯罪や政治関与を含めどんな汚い手段を取ることもいとわない浅田満の徹底した生き方には惹きつけられる部分もある。
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講談社ノンフィクション賞
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長者番付に登場しないミリオネア…。