バイオスフィア実験生活: 史上最大の人工閉鎖生態系での2年間 (ブルーバックス 1147)
- 講談社 (1996年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062571470
作品紹介・あらすじ
バイオスフィア(生命圏)とは、バクテリアから人間にいたるまで、あらゆる生命体が太陽光と大気と水を利用して、死と再生を繰り返している閉鎖生態系である。地球というバイオスフィア1に住む人類のこれからの生き方を探るために、ガラスの建物の中に密閉されたバイオスフィア2が、アリゾナの砂漠に作られた。その中で男女八人の科学者が、水や食料はもとより、空気すらもリサイクルしながら、外部からいつさいの補給なしで暮らした。クルー自らが書いた、二年間におよぶその実験生活の臨場感あふれるレポート。
感想・レビュー・書評
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砂漠に造られたガラスのドームで2年間、ほぼ閉鎖環境での自給自足生活を続けた8人の記録です。
この実験が行われていた1991〜93年当時から関心はあったのですが、今この本を読んでみると、なかなかの無茶ぶりだったんだなあと思います。
やってみないとわからないことってたくさんあるし、古今東西あらゆる無茶をしてきたから現在の人類の発展があるんだとは思うけど、それにしてもこんな過酷な環境でよく2年も頑張ったなぁ…と感心する一方、料理や余暇や動植物の話は楽しげで、うらやましくもなったり。
今やってる火星移住計画、ロケットを飛ばす話は時々ニュースでやってるけど、こういう生活面の計画はどうなってるんだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事実が事細かく淡々と書かれるほとんどの説明には興味が持てなかった。
むしろ最終章にほんの少しだけ書かれた
「バイオスフィアから出た時、8人はどう社会に適応するか」とか、
訳者あとがきにある、
「バイオソフィアが継続できなかった社会的な理由」に興味を持った。 -
図書館に在庫なし。
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おりしも妻が『少食・断食で健康になる』という健康法に乗りかかっていて(参考)、その胡散臭さに閉口気味だったのですが
その健康法がすすめる食生活とバイオスフィアの中での食生活は酷似しており、その健康法の本をきちんと読んでみようという気になりました。
予断や偏見はよくないね。