情報を捨てる技術: あふれる情報のどれをどう捨てるか (ブルーバックス 1305)
- 講談社 (2000年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062573054
作品紹介・あらすじ
世の中にはすごい量の情報があふれているのに、私たちは決して満足していない。情報の量が多すぎて処理しきれないのだ。頭脳の働きは有限。本書では、ムダな情報の捨てかたを教える。
感想・レビュー・書評
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20年前の本なので、記録メディアなどコンピュータ関係の記述が今とはかなり異なる(FD→クラウド、ダイヤルアップ→光回線やWi-Fi)が、情報の選び取り方などは今でも通用すると思う。
しかし同じテーマの新しい本があれば、そっちを参考にした方がいいだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世の中にはたくさんの情報があふれているが、情報が多すぎて処理しきれない。そして満足できる情報に辿りつかない。本当に豊かな生活とは、「情報を捨てる」ことから始まる!本書では、その捨てかたを解説する。
2023年11月-12月期展示本です。
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内容(「BOOK」データベースより)
世の中にはすごい量の情報があふれているのに、私たちは決して満足していない。情報の量が多すぎて処理しきれないのだ。頭脳の働きは有限。本書では、ムダな情報の捨てかたを教える。
著者について
1937年、東京都生まれ。東京大学医学部卒。マサチューセッツ総合病院、ハーバード大学、カリフォルニア大学、東京大学医学部(助教授)を経て、現在、帝京大学医学部教授。医学博士。専門は麻酔学。血液ガス、呼吸管理、パソコンに関する著訳書が多い。専門書に『血液ガスの臨床』『人体の制御』、訳書に『医学を変えた発見の物語』『手術を勧められたとき読む本』、一般書に『麻酔の科学』『パソコンをどう使うか』『発表の技法』などがある。
目次
第1部 不要な情報を初めから「捨ててかかる」方法
情報全般
ネット情報
情報ツール
第2部 すでに存在する情報や資料を「捨てる」方法
情報全般
パソコンまわり
第3部 諏訪流・パソコンによる情報整理術 -
部屋の整理をしたり,スマホを買ったりしてるなかで,古いモノや情報とどう向き合えば考えるために購入. 古い本だが,今の情報社会でも使える重要な考え方が示されている.几帳面で何でもとっておきたくなってしまう人がこれを読めば,多少なりとも考え方を改め,いらないもの潔く判断して捨てられるようになると思う.
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4062573059 176p 2000・10・20 1刷
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展示期間終了後の配架場所→1階文庫本コーナー 408//B59//1305
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出版されたのが10年以上前ということもあり、一世代前的な内容も含まれるものの、整理術としてもヒントに。
・ネットは情報の宝庫、という意識はどうかという点
・英語を勉強しておきなさいという点
が印象にのこった。 -
コラムの「研究費がたくさんあると研究が進まない」にという部分に共感しました。
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処理する情報には限りがある。だから、不要な情報ははじめから「捨ててかかる」こと。不要とは、寿命の短い情報、繰り返し登場する情報、発信者が理解していない情報、リズムがあわない情報などを指す。これは単なる「情報破棄のノウハウ」ではない。脳の働きからもいえることだ。夢の例をとろう。「夢の機能は、不必要な記憶を脳から消すこと」、「夢は学習の逆の過程によって記憶を弱める」「夢は記憶を強化するのではなく、弱める機能をもつ」(クリック仮説) 学習能力をもった脳は、それだけで不安定になる問題があり、夢はその不安定要素を消すためのプロセスだという考えからすれば、学習には不要なものを積極的に整理して捨てることも重要な要素である。「外部の入出力を分離して隔絶し、内部からランダムにあちこちを賦活し、不自然で力も弱い不安定要素を消す」のが夢の働き(ノンレム睡眠)であるのと同様に、それにならった考え方をするなら、情報を捨てる技術こそ、学習に不可欠ということになる。