遺伝子と運命―夢と悪夢の分岐点 (ブルーバックス)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062574624

作品紹介・あらすじ

「不幸を招く遺伝子」は存在するか?DNA検査の結果では同じ未来をたどるはずだった2人の女性、ジェーン・ドリームとジーン・バトラーがまったく違う人生を歩むことになったのはなぜか?考え抜かれた近未来の物語を軸に、人間が生まれてから死ぬまでに起こり得ることのすべてと遺伝子との関係を詳細に検討しつくした大著。はたして、人の運命はどこまで遺伝子が決めているのだろうか?そして、私たちは遺伝子の情報とどう向き合うべきだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • 500ページにもわたる分厚さで、なかなか難解な本だった。
    結論は、人の運命というのは、遺伝子と環境と半々の影響によって決まるため、遺伝子が全てを決めるわけではないということ。
    そして、私達人類によって不都合な遺伝子変異は既に淘汰されているはずだから、現在ある遺伝子変異(糖尿病、がん、認知症など)は、進化の過程で必須の遺伝子変異だったという説明は驚きだった。

    遺伝子によって人種という区別がないというのも言われてみれば納得。
    人種というのは、結局は住んでいる環境の違いによる見た目の違い(同じ日本人同士でも見た目は違う)と、政治的に区分けされただけ。

  • 面白かった。厚い本なのでちょっと心配だったけど話を導いてくれる語り口についていくことができた。遺伝子にまつわる疑問がいくつか解消した。

  • [ 内容 ]
    「不幸を招く遺伝子」は存在するか?
    DNA検査の結果では同じ未来をたどるはずだった2人の女性、ジェーン・ドリームとジーン・バトラーがまったく違う人生を歩むことになったのはなぜか?
    考え抜かれた近未来の物語を軸に、人間が生まれてから死ぬまでに起こり得ることのすべてと遺伝子との関係を詳細に検討しつくした大著。
    はたして、人の運命はどこまで遺伝子が決めているのだろうか?
    そして、私たちは遺伝子の情報とどう向き合うべきだろうか。

    [ 目次 ]
    第1章 夢と悪夢
    第2章 なぜヒトはみな違っているのか?
    第3章 「違い」の理由はたくさんある
    第4章 遺伝子の違いはどこから来るのか?
    第5章 遺伝子変異、HIVと免疫、そして人種
    第6章 遺伝子と知能
    第7章 遺伝子と個性
    第8章 知性と四本のもつれた糸
    第9章 遺伝は変えられるのだろうか?
    第10章 再び、夢と悪夢
    第11章 何を恐れているのですか?

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