理系のための法律入門―技術者・研究者が知っておきたい権利と責任 (ブルーバックス)
- 講談社 (2009年4月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062576369
作品紹介・あらすじ
技術者・研究者が知っておきたい法律を網羅!理系であっても、最小限の法律知識がないと、大事な権利を失ったり、思いがけぬ責任を負うことになるかもしれません。企業の技術者や、大学の研究者ならば、知的財産権や製造物責任法(PL法)は知っておく必要がありますし、管理職に就いたときに、契約に関する最小限の法的理解や裁判の流れなどの知識を有していれば、憂いなく仕事に臨むことができます。本書は、理系にとって必要な基本的な法律を網羅し、わかりやすく解説します。
感想・レビュー・書評
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タイトルからしてキャッチーであり、大学生協で買ってしまいましたが、まさにタイトル通りのことが書かれています。
したがって、テーマは特許法・著作権法・不正競争防止法・製造物責任法などに絞られています。
といっても、最初のほうは法律に関する根本的な話から書かれており、「債権」「債務」「法的責任」などの用語の正確な意味すら知らなかった私には好感が持てました。
この本の特徴は、ただ単に法律を並べてそれを解説しているのではなく、豊富な事例を通してそこから解説を試みている点でしょう。一冊、本棚に入れておいて損はないでしょう。
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ブルーバックスの法律入門書。理系の人をターゲットに絞っており、理系研究者・メーカー技術者・ITエンジニアなどが知るべき法律の知識がまとまっている。
知財・特許・著作権やPL法など。ウェブサイトで他人の著作物を使うときはどうするかなど、必須知識と感じ、非常にためになる。保存しておきたい本だ。 -
図書館。購入したい。結局、改訂版を購入しました。
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特許権や著作権など、知的財産権に関して判例付きで分かりやすく説明されています。裁判所や訴訟の種類のような基礎知識も盛り込まれているので、理系に限らず法律に興味のある中学生や高校生が読んでみても良いと思います。
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【推薦文】
今や理系の世界でも、法律のことを考えずにはいられなくなりました。そういった中、この本は主に特許権や著作権について理系の人向けに書かれています。全部読む必要はないかもしれないですが、特に大学院の新入生は研究する上で知っておくと後々役に立つときがくるかもしれません。
(推薦者:知能システム科学専攻 M2)
【配架場所】
大岡山: B1F-文庫・新書 408/B/1636
すずかけ台: 3F-一般図書 408/B/1636 -
人に勧められる良書。
「理系のための〜」という名の通り、技術者に関係する法律や、論文に関する法律知識にページが割かれているのが特徴。たとえば、契約書でカバーされる(されない)責任や、論文の著作権のありか、など。
実例・判例は身近な例や有名製品・企業に関するものが多く(解剖学実習のテキスト、アリナミンAなど)、読み物としても面白い。巻末に判例索引がついているので、まずはどんな事件が引かれているのかを見てみるのも良いかもしれない。
「ウェブサイトにおける他人の著作物の利用」の項目は、今やかなりの個人が掲示板を利用したり、個人サイト(ブログやSNSの日記なども)を持つだろうから、理系文系関係なく、高校生や大学生のうちに読んで欲しい(もちろん、すでに大人になった人も)。
ケガなどの痛い話がニガテなので、そうした例の多い、PL法の章は読み飛ばしてしまった。50ページ以上割かれているし、勿体無いとは思っているのだけれど。