カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学 (ブルーバックス)

  • 講談社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062576741

感想・レビュー・書評

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  • 生物系の教科書は大きくて重いものが多いが、この本は「アメリカ版 大学生物学の教科書」といいながら、厚めの文庫本サイズなので携帯に便利である。分子生物学分野は一読ではすべて理解しきれないので、これを持ち歩いて隙間時間に勉強できたらと思った。

  • 「ショウジョウバエさんマジ偉大」
     その一言に尽きる。分子遺伝学の方も買うべきだろうか…。

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号: 460||S||3
    資料ID:95100690

    アメリカMIT等有名な大学で「生物学」教科書として採用!
    薬学部3年次生対象の分子細胞生物学Ⅱ(担当:渡部)の講義で参考資料として活用しています。「細胞の情報伝達」,「組換えDNA技術とバイオテクノロジー」「分子生物学」,「発生における特異的遺伝子発現」など美しい写真とイラストで丁寧に説明されています。「分生Ⅱ」選択の学生には必読本です!(微生物学研究室 渡部先生)

  • サイエンスを扱う新書がブルーバックスの独擅場でなくなって久しいが、久々に「これはブルーバックスにしか出来ない」というのがまさにこれ。各巻400ページ超え、フルカラーで1,500円。このフォーマット、原著にもバックポートして欲しいぐらいだ。


    本書「アメリカ版 大学生物学の教科書」は、MITで実際に教科書として使われている"LIFE:the Science of Biology"を、章ごとに再構成して新書化したもの。

    米国で学んだ体験があるものが口を揃えて言うのは、「日本は教科書が薄すぎる」というもの。確かにその通りで、米国では高校でもiPadぐらいのサイズ、MacBook 13"ぐらいの重さの教科書を使っている。余談であるが、米国系PCベンダーがサブノートに不熱心だった一番の理由は、この教科書体験の違いにあるのではないかと私はにらんでいる。

    「薄すぎる」の次には「だから駄目なのだ」という台詞がたいてい続くのであるが、あの重量と価格にずっと涙目で、新品の教科書なんぞついぞ買わなかった私としてはそれには首肯しかねる。実際問題、あのtextbooksを隅から隅まで叩き込むという使い方はしないのである。教える側が「こことこことここ」という感じで指定して、好きなところをつまみ食いというのが実際の利用法なので、その点に関して言えば米国の教科書利用というのはずいぶんな無駄を利用者に強いていると言える。

    両者のいいところどりは出来ないだろうか?

    本書のありようは、それに対する一つの解答に思える。中身を薄めずに、小型化、分冊化するのだ。これであれば持ち運びも楽で、「教科書を追うのにてんてこまいで講義の内容を追ってる暇がない」という本末転倒な状況を避けることもできる。また米国--少なくとも私がいたUCB--では、期末試験も open book、つまり教科書持ち込みOKなので、学生は歓喜するだろう。なにしろ現地の教科書は巨大すぎて参照するには手間暇がかかりすぎるので、実際のところはもっと軽便な参考書を別途入手するか、自分でメモを作って持ち込む学生がほとんどなのだ。

    小型、軽量、安価になることのもう一つのメリットは、大学生でなくても手が届くということである。実際米国の教科書というのは図版や解説も充実していて、「単なる教科書」にはあまりにもったいないのだ。本書はその代表格中の代表格で、中学生が見ても存分に楽しめる。

    CS(Computer Science)の教科書もこんな感じになればなあ。SICPとか。

    教科書は、軽く、安く、そして楽しくあるべきだ。日本のそれはつまらなすぎ、米国のそれは重すぎて高すぎる。ブルーバックスがそれをやってくれた。本読みにとって実に幸せな国である。20+年前の自分に本書を送って上げたいよ。

  • なんとなく最後が締まらなかったというか、途中で打ち切られた感が強かったので星ひとつ減らしてます。
    内容は面白かったです。

  • 第12章 細胞の情報伝達
    第13章 組換えDNA技術とバイオテクノロジー
    第14章 分子生物学、ゲノムプロジェクト、医学
    第15章 免疫:遺伝子と生体防御システム
    第16章 発生における特異的遺伝子発現
    第17章 発生と進化による変化

  • 2010/8/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
    2010/9/3~10/31

    ブルーバックスから出版されている、MITの全学生(文系も含め)が習う教科書の日本語版の最終巻。今号は分子生物学が中心である。
     しかし、日本だと理系の学生ですら怪しいような内容をアメリカでは文系の学生も習う(とは言えMITに入るような優秀な学生だろうが)というのは、やはり基本的な思考力、教養に裏付けられた人間力のようなものに跳ね返ってくるのだろう。
     日本では20年ほど前から大学教養部の解体が始まり、大学生の知力の衰えが指摘されている。この際日本の教育(大学だけではなく、小学校くらいから)も大きな枠組みから変えていく必要があるのではないか。そのためには、社会も学歴偏重をやめ、真に頭のいい(テストの点がとれる、という意味ではなく)人間を重視するようにしなければならない。

    本の内容とは関係ないことを書いてしまったが、そういうことを考えさせられる3冊であった。

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著者プロフィール

クレアモント大学教授。同大学ケック・サイエンス・センターで教鞭を執るプリツカー家財団記念教授・名誉教授。これまで生物学入門、バイオテクノロジー、生理化学、細胞生物学、分子生物学、植物生物学、癌生物学などの講座を担当し、優れた教育者に与えられるハントゥーン賞を2度受賞。著書多数。約20年にわたり、ヒト小細胞肺癌の抗癌薬多剤耐性の機序解明に注力し、臨床応用することを目指している。非常勤教授を務めるシティ・オブ・ホープ・メディカル・センターでは現在、植物由来の新たな抗癌剤の研究に取り組む

「2021年 『カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第3巻 生化学・分子生物学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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