- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062578530
作品紹介・あらすじ
陸上進出、植物食などの激動で、呼吸器、消化器、生殖器etcは原始的なものからいかに進化したか、豊富で詳細な図版をもとに一望!
感想・レビュー・書評
-
内臓・器官別に章立てされていて、哺乳類から爬虫類・両生類・魚類、果ては昆虫や寄生虫に至るまで、その差異を多数の図と共に解説した書籍。
これほど広範な情報を1冊に凝縮した書籍ってのは、他にも有るのだろうか?、と思ってしまうほどの迫力に圧倒される。
文体は硬いが、内容で魅せる。
人体からは想像もできないような構造が、どのような発生の過程で生み出されるモノなのか?などの解説もあり、興味深い。
普通に周囲にいる、或いは体内にいるかも知れない生物との、まるでこの世の物とは思えないほどの相違。
とても良く出来たSF設定のようにも映るが、紛れもない事実を編纂した物であるところが、また面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015.7.31
-
要約されているとはいえガチの解剖学に,進化の要素を足すことで上手いこと読み物に落とし込んだ本。「進化」と銘打っているが,実質解剖学の導入として読むのがいいだろう。
-
進化や生物について詳しく知りたいという漠然とした思いから本を探し続ける人は、どうやって読むべき本にたどり着けるだろう。
知識や嗜好が違う万人に勧められる学術本というのは難しく、自分が読めそうな本を片っ端から読んでみるしかなかったが、それを続けることでようやく本当に読みたかった本に出会うことが出来た。
本書は、生きていれば誰もが抱く単純な疑問『人間と他の動物ってどうしてこんなに違うの?』に対し、原始的な脊椎動物から順に魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類とどのように内蔵器官が進化してきたのかをわかりやすく図解で解説する。
例えば両生類が主に皮膚で呼吸していること、魚の浮袋は陸で生活したときに得た肺を再利用したものであること、鳥類の片側の卵巣が退化すること、毛細血管ではなく毛細器官でガス交換する昆虫と体サイズの関係など、雑学としても興味深い内容を体構造の進化と合わせて学べるなんて、なんと贅沢なことか。
もちろん本書一冊ですべてが網羅されているわけではなく、詳細が気になるまま語られない部分は多くあるが、他に読むべき本を増やしてくれるのも良書ならでは。
"生物"はもちろん"理科"が楽しかった思い出が少しでもあるならば、絶対に手元に置いてほしい一冊。 -
万能計算機の数学的モデル「チューリング・マシン」は、コンピュータの万能性を保証する数学的基礎になった。その計算理論をわかりやすく解説。
-
「内蔵とは、体内にある器官系のうち、呼吸器系、消化器系、泌尿器系、生殖器系、内分泌系の5つを一括したもの」らしい。これらの器官がどのようにして進化してきたのか、脊椎動物の内蔵を比較しながら解説する。また非脊椎動物との対比のために、昆虫の内蔵についても紹介する。
-
8月新着
-
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784062578530 -
形と機能に刻まれた激動の歴史 ―
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062578530