Raspberry Piで学ぶ電子工作 超小型コンピュータで電子回路を制御する (ブルーバックス)
- 講談社 (2014年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062578912
作品紹介・あらすじ
Raspberry Piは、格安(約5000円)の名刺サイズ超小型コンピュータです。通常のパソコンとしてインターネットや文書作成などにも使えますが、最大の特徴は、LEDやセンサ、モーター、カメラなどの電子工作のパーツを直接つないで制御できることにあります。
本書では、下記のようなさまざまな演習を通して、電子工作に必要な基礎を丁寧に解説していきます。
・LEDの点灯、点滅
・タクトスイッチによるLEDの点灯や消灯
・センサで明るさや温度の読み取り
・RGBフルカラーLEDの明るさや色の制御
・DCモーターやサーボモーターの制御
・スマホやタブレットからのLEDやモーターの制御
・キャタピラ式模型の遠隔制御
これらの演習を行うには、Raspberry Pi上で実行する制御プログラムが必要となります。本書では、演習用のプログラムをサポートページより無料でダウンロードできます。つまり、プログラミング経験が浅い人や、プログラミングの勉強はとりあえず後回しにして演習を試してみたい人でも、安心して学ぶことができます。
また、Raspberry PiではLinux系のOSを使いますが、本書ではLinuxの操作が初めての人でも使えるように丁寧な解説を心がけています。日常WindowsやMacなどのパソコンをひと通り使い慣れている人なら、問題なく操作できるでしょう。
「電子工作ってちょっと面白そう」、「電子部品を使うモノづくりに挑戦したい」、「Raspberry Piを使ってみたい」といった人たちが、手を動かして体験しながら、基礎からちょっとした応用まで学べる入門書です。
感想・レビュー・書評
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ブログをこちらに書きましたので、宜しければお読みください。
↓
http://sommelierofbooks.com/science_computer/raspberry-pi/
格安の超小型コンピュータ『Raspberry Pi』。
2000~3000円出せば、
誰でも電子工作&プログラミングできてしまいます。
しかし、何の前知識もなく始めても、
何から手をつけたらいいかも分かりません。
そんな方に最適な本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もう、バーチャルは飽きたぞ。凝ったCGも所詮ニセモノ。リアルな世界、ホンモノの手ごたえがある世界がいい。
って思えきている今日この頃。興味の方向に「電子工作」の世界が突然開ける。本屋で偶然見つけた「ハルロック」なる漫画に触発されて、Linuxマガジンでの特集やらいろいろ調べてみると、なにやら楽しげな世界が・・・
この世界は物づくりの楽しさへつながる入り口。それは「ハルロック」の次のシーンに要約される。
「・・・タイマーなんて売ってるものを使えばいいじゃないですか・・・」
「ハイ、それ言わな~い!電子工作には禁句~」
ということで、いまどきの電子工作には教育用として開発された5000円程度で買える小型コンピューターを組み込むという手軽ではるけれどかなり高度なもの。当然プログラミングもある(今どきはプログラム・コードも書かなくなってきてるよね~)
Linuxマガジンで簡単に紹介されていた内容をもう少し詳しく知りたいという意味ではもってこいの一冊。
やっぱり、プログラミングでも工作でも料理でも何かを作るってことは楽しいんだな。
物づくり魂に火がつくぞ!年末年始には何かが出来上がっているに違いない。 -
良本。ただ、BLUE BACKSには少し盛り込み過ぎかも。
記述されている内容が古いというか、RaspberryPiそのものも古い機種だったり、OSのコマンドが古くなってきているので、良本故に新しいものに更新してほしいところ。
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紹介されている電子工作は少ないが、少ない分それぞれが詳しく説明されているので勉強になる。
特に初歩の初歩でつまずいた
・LEDに直列に抵抗を入れる意味
・プルアップ、プルダウン抵抗の必要性
などがわかりやすい。
また、GPIOを安全に使うための注意点が理論的に解説されてる点も勉強になった。 -
なんか難しい
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# 書評☆4 Raspberry Piで学ぶ電子工作 | Raspberry Pi入門として無難な1冊
## 概要
小型コンピュータであるRaspberry Piの入門書となっている。OSのインストールから,配線接続からのLED点滅,無線通信,WebIOPiを用いたスマートフォンとの連携など,入門として必要なことが一通り網羅されている。
悪くない無難な入門書だ。しかし,文庫本サイズの本のため,配線図やプログラム例などがみにくい。個人的には,こちらよりかは「[これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第3版](https://senooken.jp/blog/2018/08/24/)」のシリーズのほうが,書籍が大きくて見やすかった。
ただし,「これ1冊でできる」には,WebIOPiを使った事例はなく,電子工作の事例はLED点滅以外はかぶっていなかったと思うので,両方とも参考になるところはある。
また,この書籍には新版として「[カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工](https://senooken.jp/blog/2018/08/31/)」が発刊されている。書籍のメインとなる電子工作部分は同じで,大きな違いはカラーになったところだ。予算をケチりたい場合は,旧版の本書でも問題ない。
## 参考
> ### p. 25: 1.4 Raspberry PiとArduinoとの違い
この節ではRaspberry PiとAdruinoの違いについて書いてある。大きな違いは,Raspberry PiにはOSが搭載されているが,Adrduinoには搭載されていない点だ。
Arduinoはマイコンであり,シンプルで単機能,省電力 (Raspberry Piの約1/10) だが,自分で作ったプログラムを組み込まないと動作しない。
Raspberry PiはLinuxが入っているので,Webサーバーとして動作したり,普通のパソコンとしても使うことができる。その一方,Arduinoと比べると消費電力が大きい。
## 結論
Raspberry Piの入門として悪くない一冊だった。これからRaspberry PiによるIoT電子工作を始める際の入門書の一冊として検討してもよいと感じた。
パーマリンク: <https://senooken.jp/blog/2018/08/18/> -
Raspberry Pi(model B)でを使って電子工作を始める際の背景知識と流れが理解できる入門書。(2014年刊行なので、最新版(Raspberry Pi 3)でどこまで役に立つかは不明)
Linux、python、電子部品、シリアル通信、web技術といった要素を含むが、それぞれ初心者でも理解できるようにまとめられている。この本を読むことで、Raspberry Piの敷居が下がったように感じた。文庫本サイズなので、外出中の空き時間に読んで習得するのにも最適。
なお、webサーバ機能を使った外部操作の件はやや駆け足なので、応用するには別の文献を当たる必要があると思う。また、実際に体験するには色々と出費がかさむ点にも注意。 -
格安の超小型コンピュータ「RaspberryPi」。電子工作のパーツをつないで制御するさまざまな演習を通して電子工作に必要な基礎を丁寧に解説。
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事例豊富で、実際にメカを買った時に使えそう。
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請求記号 548.2/Ka 45/1891