不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」 (ブルーバックス)
- 講談社 (2016年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062579766
作品紹介・あらすじ
「このままで本当に妊娠できる?」
――3万人の疑問に答えた「妊活本 決定版」!
知っていますか?
体外受精の実施件数は世界一なのに、出産率は世界最低
――じつは日本は、世界でいちばん「妊娠できない不妊治療」が行われている国なのです。
治療をしても妊娠できないのはなぜなのか?
第1線の専門医と出産ジャーナリストが、科学的根拠のある「妊娠のコツ」を解説します。
不妊治療を始めようか迷っている人から、治療に行き詰まっている人までの必読書。
誰も教えてくれなかった「妊娠への近道」がわかります。
・限られた「時間」と「お金」の使い方が結果を左右する
・治療施設が公開している高い妊娠率のカラクリ
・「検査で異常なし=すぐ妊娠できる」は間違い
・「身体に優しい治療」は妊娠率が低い
・もっとも妊娠しやすいのは「排卵日2日前」
・胚を凍結したほうが妊娠率があがる
・顕微授精では、精子が1個しか得られなくても妊娠が可能
・大切なのは「自然な方法」ではなく「自分に合った方法」を見つけること
・卵子はたくさん採れても質は落ちない
・「卵子の在庫がわかる検査」は、結果がゼロでも妊娠できる
・「基礎体温計測」は超音波も血液検査もなかった昔の妊活
・「痛くない卵管造影検査」もある
・排卵誘発剤の副作用は、激減している
・費用や通院回数もよくわかる!
……最新研究からみた、妊娠するために「本当に必要なこと」とは?
第1章 不妊治療大国・日本の現実 --治療を受けても妊娠できない国だった?
第2章 命のはじまり --ここまでわかってきた卵子の世界
第3章 不妊検査の最新事情
第4章 一般不妊治療と卵巣刺激法
第5章 体外受精と顕微授精
第6章 胚の移植と凍結
感想・レビュー・書評
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◯性教育がある種のタブーのように扱われる日本において、妊孕性について知ることは少子化対策の一つとしてとても重要であると思う。その点、当該書籍は奥ゆかしく不妊に悩んだら読むことを勧めているが、若い人たちは必読と言っても良いと思う。
◯現在、国会などでは、不妊治療が騒がれていて、データや治療法について様々な議論がなされているが、客観的に整理がされていてら日本における不妊治療の現状がフラットで分かりやすい。偏りがない。
◯生殖補助医療は、生命の神秘に対して踏み込んでいる、人間の業を感じずにはいられないが、命が生まれることは無条件で素晴らしいと感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
献本ありがとうございます。
妊活開始から約1年。クリニックに通って4ヶ月。そろそろタイミング法からステップアップを検討中。
医師の視点だけでなく書かれているので門外漢の私にも分かりやすく、また専門外の主人にも読みやすかったようです。
日本の医療レベルならもっと成功率が高くあってほしい不妊治療だが、開始した年齢が高齢であったり自然派が多いため出産に結びつくのは台湾やアメリカ以下。
正しい知識が必要だと本当に感じました。 -
不妊治療について考える前に、妊娠の仕組み、女性のホルモンや身体などの仕組みについて、まず丁寧に説明されており、かなり体系的かつ専門的に妊娠に関する「正しい知識」を解説している。医師とジャーナリストという2つの立場から中立的に書いて下さっているのも特徴的。対策を知る前にまず仕組みから、という丁寧な姿勢が終始感じられる本だった。
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2016.8.6
AIHをした日に読み終えた。
体外へのステップアップを控えた今
読んでほんとに良かった。
当事者であるからかもしれないけど
難しい仕組みもかなりわかりやすく説明されている。
日本は技術は進んでいるけど、国としてのサポートや周囲の理解はまだまだだ。 -
保険適用を踏まえた最新版。
基本的には妊娠確率が下がり、危険度も増す年齢の前に知識を得る必要があるということに尽きる。技術的には、体外受精、顕微授精、超急速ガラス化保存法以降の画期的新技術はなく、近年は漸進的にしか成功率は上がる要素はない。 -
不妊治療を始めようと考えている人、
不妊治療について勉強しようと考える人、
など、とりあえず不妊治療に関心があれば読んで間違いない基礎の本でした
専門用語が多く、特にホルモンなんかは、医療職でもなかなか難しいと感じますし、
不妊治療はコントロールや周期、といった話になるので、知識がないまま読むと途中で置いていかれるかもしれないです。
でも内容はとても良いです。
わかりやすい。
だいぶ古い本なので今と乖離もありますが、大体同じです
体外受精の気になるアレやコレがわかってよかった。 -
不妊治療について比較的専門知識も含めて記載されている。